◆コラム1◆~多くの人の中にある「治療」というものへの誤ったイメージ~

>そもそも病院って病気を治すところ?

実はわたしは少し違うと思っています。

皆さんあまりに現代医療の効果が華々しいで、寝ていたら病院が全部最後まで治してくれるんだと誤解しそうになっていませんか?

便秘のとき使う下剤。あれは体に滞っている便をそのとき一旦排出することはできますが、その後毎日快便になるには、皆さんが食事で積極的に繊維の多く含まれた食べ物を食べなくてはなりません。


同じように病原菌。病原菌を殺すのは病気の原因を断つことですが、病原菌が死んだあと、体を立て直すのは皆さんの回復力です。

体力がなければ、『病原菌は殺したけど患者さんも死んじゃった』などということになります。

ガンも同様です。ガンを切り取った後、体を回復させるのは皆さんの体力です。『ガンは綺麗に取れたけど…』ということになるかならないかは、お医者さんが決めるのではなく、皆さんの体力が決めるのです。

(ですのでガンのオペ後、回復を良くするために鍼灸院にかかるという方は、医療というものをよく分かっている方です)
 

病院は「病気の原因」…それは病原菌やガン細胞を取り除いてくれますが、病院で病気の原因を取り除いてもらった後、そこから体を健康な状態に戻す努力はご本人がしなくてはなりません。

若い頃は回復力があるから、一晩寝たらどんな疲れもスッキリします。(正気が旺盛だからです)

皆さんの頭のなかには何もしないでも寝ていたら体が治った若い頃の経験が残っているため、体調不調は寝てれば治るものだという誤った認識がこびりついてしまっているのではないでしょうか。

しかし実際は若かろうが、年をとっていようが関係なく、その人の中に「正気(東洋医学用語。西洋医学で言えば免疫力+体力)があるかないか。

正気が邪気(病気を引き起こしている原因)に勝てるほど十分強いか、それとも弱いか。ただそれだけなのです。

いくら若くても正気が減ってたり、正気をしのぐほど邪気が強い場合は、寝てるだけじゃとても太刀打ち出来ないのです。

そして鍼灸治療の他の医療と大きく違うことは、病原菌やガンを取り除くことはできなくとも、皆さんの正気(免疫力+体力)を底上げすることができる治療法だということです。

言うなれば東洋医学とは、病気の原因によらず、どんな病気にでも通用する究極の治療法だと言うことです。

◆コラム2◆整骨院が良い?

「安くて、近所にあって、通いやすいし、親切だし、マッサージもしてくれる整骨院が一番良いんですか?」と疑問に思われた方もいらっしゃると思うので…

整骨院に治す技術がないかというとそんなことはないはずなのですが、なまじ保険を使えるため単価が安く、そのため治療より慰安に傾いてしまっているところが多いことが問題になっています。

時間やコストなどの点でしばりがきついためです。

国家資格の医療職である柔道整復師(整骨院)が慰安で、国家資格ではない整体師などが治療に取り組んでいるのは皮肉という他ないのですが。

鍼灸師も国家資格という点では柔道整復師寄りで、きっちり解剖学・生理学・病理学といった現代医学の基本となる西洋医学を学び、国家試験をクリアしています。ただ柔道整復師とは違って保険がほとんど使えません。

患者にしてみれば、治りさえすれば料金が高かろうが、国家資格であろうがなかろうが関係ないと言われればそれまでですが、もし今かかっている治療院に疑問があれば、こういった治療院のカテゴリの違いについても一考する意味があるかもしれません。

求めているのは慰安なのか、治療なのか。料金の安さなのか、施術への納得なのか。医療としての安全性・信頼性はどうなのか、考えてから受診先を決めるという方法もありかと思います。

​​​​*注*

鍼灸師も保険は使えるが、医師の同意書が必要などしばりがあるため。

◆コラム3◆未病治療

よく鍼灸は未病治療をしているんだとか言いますね。

『別にそれはやってくれるならやってくれても良いんだけど、その前にこの肩こり治して欲しいわ』

というのはごもっとも。

よくある誤解ですが、鍼灸は鍼を打ったら「そのうち効果が出るもの」というより、効果はすぐ出るものです。

なにせ鍼を刺して、血流を良くし、人が本来持つ治癒力を活性化して治す医療ですので、原始的ではありますが、通常スッと治ります。

しかしただの肩こり・腰痛で鍼を刺してもなかなか治らないということも、残念ながらしばしば見られます。

それが正気が衰えているという状態で、正気を取り戻すところから治療をしなくてはなりません。

そういう場合取り組むのが正気を取り戻す治療…「補法」という治療法を取ります。

この補法と未病治療は本質的に同じものです。

「気」が十分生成されて、良く循環している状態が「正気」が充実しているということであり、この状態をキープすることが「未病治療」でもあるわけです。

◆コラム4◆意識されないコスト

鍼灸治療は実費のところがほとんどなので、割高というイメージがありますが、本当に高いのでしょうか?

試算してみました。

【第2類医薬品】フェ○タスシッ○(24枚入

今楽○市場で調べてみたところ、2,157円(送料込み)というのが出てきました。

もしこの湿布を両肩に貼るとしたら、一日2枚。12日間使えますね。ざっくり一ヶ月で2箱半使うとしましょう。

2,157円✕2.5=5,392.5円

四捨五入して5,400円。

あなたが今の生活をまったく変えないとしたら、年間5,400✕12ヶ月=64,800円。

退職まで同じように過ごすとして、

5年だったら324,000円

10年だったら648,000円

15年で972,000円

それほど安くはありません。

途中で腰痛が加われば倍かそれ以上でしょう。それに耐えきれずなんらかの治療を受け始めるでしょうから。

今が残りの人生で一番若い日です。

体を変えることを、今はじめましょう。

『7つの習慣』コビー博士(抜粋)

時間管理のマトリックス

私たちの時間の過ごし方は、基本的に四つの領域に大別することが出来る。活動を定義する二つの軸は、緊急度重要度である。

(1)緊急であり且つ重要である

(2)緊急でないが重要である

(3)緊急であるが重要ではない

(4)緊急ではなく、且つ重要でもない

第一領域に集中している限り、その面積は拡大し、やがてはそれによって生活が圧倒されてしまうことになる。

そういう事態に陥っている人たちが逃げ込める唯一のところは、緊急でも重要でもない第四領域である。

一方、第一領域だと錯覚して、実は緊急ではあるが、重要ではない第三領域に多くの時間を浪費する人もいる。

効果的に人生を営む人は、第三領域と第四領域を避けようとする。なぜなら、いずれも重要ではないからだ。

第二領域に集中することは、効果的な自己管理の目的である。

◆病気じゃない不調

「正気(せいき=免疫力、回復力)

免疫の数字が下がると、お医者さんは抗がん剤治療をストップします。

 

洋の東西を問わず、ご本人の免疫力が治療の9割です。

疲れやケガが治らなくなってきてませんか?

東洋医学には病気の治療法はたった2つしかありません。

 

補法と瀉法です。

病気とは人間の正気(せいき=免疫力)と邪気(病気)が戦って、正気が邪気に負けたときに発症するものだから、治療法は正気を立て直すか、邪気を除くかしかないからです。

西洋医学の治療法は、邪気を除くということにとても優れています。

反面、正気を立て直すことは軽く見られている感があります。

そういったことは、運動療法や食養生でするという考え方です。

しかし病気の手前まで行っている人に、食養生や運動療法をがんばる余裕があるでしょうか?

病気の手前まで弱っている人には、医療による手助けが必要です。

◆肩こりや頭痛、不眠、生理不順は病気じゃない?

自立した大人とは、人の助けを必要としない人ではなく

 

必要なときに、頼れる相手をいくつも持っている人のこと

あなたは健康維持を普段どれだけ意識してくらしていますか?

自分の健康を二の次にするしかない時期はだれしもあります。こどもが小さいときや、他にケアすべき相手がいるとき、仕事の急場…でもそれを通常運転だと思っているとしたら、時代が変わったことを意識してほしいと思います。

人生100年時代です。

70歳でお墓に入る時代と同じ心構えで生きていけますか?

「わたしは誰にも頼らない!」

という人は、料理も掃除も洗濯も散髪も、赤ちゃんの世話も、子供の教育も全部自分でしているってことになりますが、そんな人いませんよね。むしろ逆です。上手に頼っている人が一番堂々としています。

◆病気の治しかたも選ぶ時代

日本に生まれた皆さんは幸運です。

東洋医学は中国や韓国にもありますが、日本鍼灸は基本の論理は同じながらも細い鍼、痛みの少ない刺入法に進み、補法に優れているからです。

もちろん邪気を取り除く瀉法という治療も出来ますが、日本鍼灸の真骨頂は補法にあります。

大病を患っても、今はがんでも二週間後には退院です。

病気になってから、ほとんどのひとは驚きショックを受けます。

病気の予防をしてこなかったこと、働きすぎていたこと、周りの人に冷たかったことを後悔しても遅いかもしれません。

◆一番おすすめの方法

皆さんに一番おすすめの治療法をお教えしましょう。

それは最初の立て直しに鍼灸を頼ってしまうことです。どんな病気であっても本人の免疫力や回復力がなくては効果は出ません。

 

(1)悪化を食い止める

まずはじゃんじゃん水漏れ状態になっているので、正気がこれ以上漏れないように食い止めます。病気の手前で持ちこたえている状態ですので、日常生活の負担も極限まで軽くしてください。悪化の原因になっているものをリストアップして、やめられるものはやめ、減らせるものは減らしてしまってください。

(2)正気を立て直す

これも一気にやろうとしてもそれは無理というものです。正気の減り具合にもよりますが、半年はかけるつもりで。

通常食事と睡眠が取れていたら、正気というのは食事と呼吸でできているものですから、そんなに減って戻らないものではないのです。それが減ってるという異常事態なのですから、それなりの時間はかかります。
 

ようやく正気がある程度立て直せたら、

(3)食事療法と運動療法を開始する

ここからの努力は、全部やろうとしてはいけません。やれるところまでやればいいのです。

ハードルは股越せる高さまで下げるって大切ですよ。

ぼちぼちやってください。

無理なく自然にできるよう、習慣に落とし込んでください。

あと「季節」もポイントになります。

一つの季節が始まってから終わるまでが治療法を変える目安です。

 

季節によって最適な養生法は変わるのです。

これも東洋医学を知らない人は知らないので、驚かれます。

でも西洋医学のお医者さんでも、熟練した方は大抵季節は重視しますね。「冬の間は治療法を変えない」とおっしゃるお医者さんは少なくありません。

人間は動物です。季節は重要です。

◆治療院の選び方◆

簡単です。「歯医者さんを選ぶ感じ」で選んで下さい。

(1)近くて通いやすい

(2)よく説明してくれる

(3)治療を無駄に「加え」ない。(歯医者さんだったら「やたらめったら削らない」ところがおすすめです)

(4)高すぎず継続できる

派手にドリル音を鳴らす歯医者より、根気のいる小さな仕事を嫌がらずにやってくれる歯医者さんが良い歯医者さんです。

当院の近くにあるK歯科医院は、マイクロスコープを使うことでなるべく歯を削らないことを売りにしていますが全く正しいと思います。

ガンをバンバン切るお医者さんが派手で、マスコミ受けするのでどうしても目立ちます。

 

でも患者さんをガンにしないよう守ってくれるお医者さん(がいたとしたら)そのお医者さんは決して注目されることはありませんが、真の名医と呼ぶにふさわしい人ではありませんか?

どちらのお医者さんが本当にあなたのためになるのでしょうか。

数回で痛みをおさえると治療効果のめざましさに感動するのですが、一回の施術で痛みを取ることは、必ずしも良いとも言えません。

患者さんに治療への意欲を持っていただくにはスッと痛みを取れた方が良いのですが、治療院ではスッキリしたのに、家に帰ったらもう痛くなっていたという話が呆れるほど多いです。(痛みを取れる事自体は素晴らしい腕前で間違いないのでそこは誤解しないで下さい)

治療家の説明不足が問題なのですが、「痛みが取れた=治ったではありません」。

その誤解があって、患者さんがちょっとは良くなるんだけど、しばらくしたらまたぶり返すという体験を何度もすることで、治療院に行っても一時的には良い気がするが結局治らないというのが定説になってくるのです。

治療は診察が肝心です。

まず最初に、あなたの状態は正気が弱っているのか、邪気が強いのかを見極めなくてはなりません。

邪気が旺盛になって起こった疾病であれば、邪気を取り除くことにより、数度で治療を終えることは可能です。

しかしそれを何度も繰り返す場合は、邪気ではなく、正気の弱りの問題です。

その場合は痛みの増減に一喜一憂するのではなく、根気強く正気を立て直して下さい。

正気の立て直しは必ずしも治療院で治療を受けることではなく、治療院で養生法を教えてもらって生活を整えることが重要です。

すぐにイメージしにくいでしょうか?

左側のコラムに「正気」と「邪気」のことを書いていますので、そちらも読んでみて下さい。

もっと詳しく知りたいというかたは、どうぞ治療院にお越しください。

火曜日と土曜日にはお灸教室を開いています。

また、近隣のカフェなどでも東洋医学の体験講座を行っております。

治療を受ける前に、鍼灸医学がどういうものなのか体験を通じて理解していただけると思いますし、非常に楽しいと好評です。

講座には女性だけでなく、男性大歓迎です。

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