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鍼灸は東洋医学の外科だから

こり固まり、古く錆びた細胞を壊して取り除く観血治療です。

治療後も注意が必要です。

◆治療した日は早く寝る◆

◆タンパク質と鉄を摂る◆

◆当日の飲酒は禁じます

medical treatment

鍼灸にできること

​痛みという症状が消えることと、傷が治るということは別の話です。かすり傷すら消えるまで数日を要します。痛み止めは治療薬ではなく、痛みと引き換えに、治りを遅らせるものです。

そもそも身体を治す、病気が治る、怪我が治るとは、具体的にはどういうことを意味しているのでしょうか?

身体を治す主役は、薬だったでしょうか?

違いますよね。

身体の故障は、白血球、赤血球、血小板といった血球が治します。

 

目に見えないほど小さな血球は、主に血流によって、全身を運ばれます。血管は、血球たちにとって高速道路です。

ただし、人体は血球たちにとって、まるで巨大な迷宮。

人体という巨大迷宮で血球たちが活躍するためには、ナビゲーターが必要です。「痛み」は血球たちを集めるために必要な「ナビ」で、「発痛物質」という「物質」です。

 

​痛みが消えると、血球たちは、自分が行くべき目的地がどこにあるか分からない、つまり体の中で迷子になります。

 

だから、「痛み」をあんいに消してはいけないのです。(ただし、我慢しすぎも、脳に良くない影響があることも分かっています)

◆鍼灸にできること

 

壊れた細胞の跡地を整地するのは、白血球の役目です。

が、それが結構な頻度でトラブります。

完璧に整地しきれず、ダマみたいなのが残ってしまうのです。具体的には「古傷」と言われるものがそれです。

ダマになって残った傷あと(瘢痕といいます)を壊し、再度白血球に整地作業を再開してもらう。鍼灸がやっていることは、そんな単純なことです。

白血球がどうにもできず、残ってしまうものはダマ(瘢痕)だけではありません。肩こりのようなコリも、白血球には太刀打ちできないほど大きな「塊」です。白血球がコリに立ち向かうのは、人力だけでエベレストを平らにするようなもの。

鍼灸は穴掘り機のようなものです。エベレストを崩すにはちょっと心もとないかもしれませんが、スコップともっこで作業するよりはずっとはかどります。

外科手術はどうか?というと、…たとえてみれば、ダイナマイトで粉砕するようなものです。破壊力は抜群ですが、リスクも増えます。

意外かもしれませんが、痛みを消すというのは、そんなに難しいことではないです。

痛みというのは物質と言いましたが、その物質が流出せず滞っている部位の疎通(つまり血行)を回復して、「洗い流してしま」えばいい。

 

ただ、傷があるうちは、どんどん発痛物質というのが作られ、また溜まります。それが「治療院なんか行っても、良いのは一時。どうせ治らないって」という話の正体です。

血行が良くなると、発痛物質が流れ出てくれるので、痛みはとれる。でも根治してないもんだからすぐ発痛物質がたまって、また痛くなる。その繰り返し。

昔、私は転んでひざを擦りむいたことがあります。しかも傷の洗い方が悪くて膿んでしまいました。となったらどうするか? 傷を洗うんです。無添加の石鹸で、傷口をわしゃわしゃ洗われるんです。痛いです。毎日、毎日病院に通って、膿が出なくなるまで、傷口がふさがってくるまで、洗い続けるんです。

そのうち、治る力…白血球が傷口を貪食して、壊れた細胞を食べて、きれいにしてくれます。細胞が分裂して、傷が盛り上がってきて治ります。

鍼も傷を削りますが、ケガのそれとは違います。鍼はめちゃくちゃ細いんです。だから鍼をしても傷なんか残りません。壊れた細胞、瘢痕をちょっとずつ削り取って、細胞の新生が削ったところを埋めていく、だから治るのです。

痛みは、痛み止めでも抑えられます。しかし、故障・ケガ・破損は、「絶対に」一瞬では治りません。かすり傷が膿まなかったとしても、ただの傷でも、きれいに治りきるには細胞分裂を待たねばなりません。時間がかかります。

スパッと切れた場合、まれにすぐくっつく場合もありますが、くっついたのは表面だけで、中にはまだ傷が残っています。

治るのと、痛みが消えるのとは、まったく別の話。壊れたところを作り直すのですから、時間がかかって当たり前。

 

「一瞬で治る」と錯覚させる情報、すべてが嘘です。

一瞬で治るとしたら、その人はきっとプラナリアかなんかですね。分裂で二体に増えることができるタイプの人だけが一瞬で治ります。そんな単細胞生物ではないと思いますので、人間である限り、「一瞬」「一回の治療」では治りません。

痛みとの付き合いは注意が必要です。どこか悪くて、痛み止めを使いまくると、その悪いところはずっと治りきらないまま、身体の中に保存されます。そしてまたじきに、何かのはずみで痛み出すのです。

火山と同じです。マグマが溜まったら炎が噴き出すように、何度でも何度でも。

では、痛いところはずっと治らないのか?

治ります。細胞分裂を活性化することはできます。そのためには、傷をきれいに洗って、整地しなくてはなりません。悪いところを「清潔」にするところから、治療が始まります。

治療している私も脂汗を流しながらの治療になります。根治しにくい腰痛の治療などは、本当に大変です。できれば、そんな状態にならないよう、そうなるずっと前に治療を始めていただきたいと思います。瘢痕・コリ・傷…小さければ小さいほど、治療は確実に楽だし、むしろ心地よいだけの治療で済むからです。

それでは鍼灸治療の実際の流れ、これは比較的軽い例として、ぎっくり腰で説明します。

ぎっくり腰の場合、まずは身動きできるレベルまで、痛みをとります。早ければその日、その場で取れます。(大抵2、3回かかります)

たいていの人は、それで「先生、治りました!」と喜びます。でも、先ほど説明した通り、細胞分裂するまでは、本当の意味では治りません。ぬか喜びさせて申し訳ない瞬間です。

治療直後から痛かった場所をよく動かしてもらいます。ちょっと痛いくらいなら動かした方が、血行が良くなる分、綺麗に、早く治るからです。今はたいていの手術は、手術直後から患者さんを歩かせることが常識になりましたが、それと同じです。

数日で痛みはとれますが、これは、痛み止めと同じでしょうか? いいえ、違いますよね。

痛み止めを使った場合は、白血球たちの仕事を「途中でやめさせた」のと同じことです。

鍼灸治療は、膿んだ傷を石鹸で洗ったくらいの効果があります。血行を改善させて、血球たちの仕事を手伝ったのです。痛み止めどころか、白血球は仕事がしやすくなったので、喜んで働いてくれます。

しかし「ぬか喜び」なのは、まだここから続きがあるからです。

「きれいに」治すには、傷の整地をもうちょっと手伝った方がいい。激しい痛みを起こすぎっくり腰の傷は深いし、想像以上に広いのです。ミクロサイズの白血球には見落としが必ずあります。ケアが届いていないところが、間違いなくあるのです。それを掘り起こすのに、一か月は見て欲しいところです。

◆慢性痛の治療とは。

ところで、長い間痛みを抱える慢性痛というものもあります。それはどういうことでしょうか?

膿んだ傷を洗い、傷口がふさがっても、それで完璧に元通りになったとは言えないのです。傷が深い場合、古傷(瘢痕)として残ります。

治りきれず、膿んだ?状態で体の中に保管されている傷をイメージしてください。

痛みは治まった。血も出てない。でもそれで完璧に治りきったわけではありません。発痛物質をある程度取り除いたというだけです。痛みの発生源まで、治療が届いていないのです。

本当の治療はそこから始まります。食事、睡眠に気を付け、適切な運動をしながら、並行して治療していく、という時間がかかる治療です。

私たちは、親から貰った身体に案外甘えています。持って生まれた免疫力や身体の強さという財産を、放蕩息子のように蕩尽して生きていると言っても過言ではありません…。少々無理をしても、身体がこらえてくれる…よっぽど意識が高い人でない限り、「私は、食事・睡眠・栄養・排泄、いずれも完璧な状態です」と言う人はいません。

そういう意味で、ぎっくり腰は、「一回目の不渡り」を出した企業のようなものです。そこから経営を立て直さない限り、どんどん資産は目減り。確実に破綻への道を突き進みます。でもなかなか、ぎっくり腰を生活の転換点にできる方はいないのが実情です。

なにせ、放蕩息子といっても、「仕事」「家庭」「人間関係」のために、頑張っただけで、自分がそんなに無茶苦茶身体に悪いことをしてるとは、誰も思っていないのですから。むしろ自分のことを後回しにして、家族のため、会社のために頑張っている人ばかりです。

鍼灸院は健康の経営コンサルタントです。

お耳に痛いことも言います。健康を立て直すためなら。

食事・睡眠・運動という生活の基本について、一から「お勉強のやり直し」をしてもらうという意味では家庭教師とも言えます。

「習慣」となって、飽食や、運動不足、仕事のし過ぎに浸ってしまった人に、考えを変えていただく、習慣を改めていただくのですから、3か月、半年、一年と、時間がかかるのです。

残念ながら、痛みが治まったらバイバイという患者さんが多いのは、保険の使えない、終わりの見えない治療に長い時間と、お金をかけられないからです。

経済事情、時間がない、家族の理解が得られないなど、それぞれ事情を抱えておられる皆さんに、治療を無理強いはできません。

しかし、これまで痛み止めや、慰安的なマッサージを選んでこられたとしたら、今一度考えていただきたいのです。

「治す」ことを目的とした治療と、痛みを消すことは別のことだ、と言うことを。

身体は薬が治すのではありません。

鍼灸師が治すのでもない。

人の身体を治すのは、常に、ご自身の「治る力」です。

なんらかの理由で弱まっている「治る力」を手伝うこと、それが「医療」です。

「治る力」が発揮できないとしたら、原因があります。

食事か、運動不足、睡眠不足か、ストレスか、痛み止めなどの薬か。

免疫力、抵抗力を落とす何かをしていないか。

痛みを抑える目的ですることの中にも、「治る」ためにプラスになることと、マイナスになるものがある。玉石混交する健康情報を鵜呑みにしていませんか?

健康にも、取り組む順番というものがあるのです。まず食事・睡眠・運動の習慣が最初です。治療院やマッサージに通うことが先ではないのです。それは痛みを誤魔化すことにしかならないのです。

どうすれば「治る」のか、身体のためになるのか。何が正しいか、見極めてください。

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