痛み・しびれに
大阪の鍼灸院 はりきゅう和

当院で使っている鍼
当院では、鍼灸治療を「東洋医学の外科部門」と位置付けています。
鍼治療は、外科でやるものに比べれば、簡易なものではありますが、あくまで「手術」と考えます。
鍼は「メス」です。
手術用のメスが、針の形をしているもの。それが「鍼」です。
その鍼について、ご紹介します。
※この情報は、不定期に更新されます。適宜ご確認ください。
■ 鍼の素材
使用鍼…鍼には「太さ」と「長さ」があります。
鍼灸治療は、世界中で行われており、太さや長さについて、世界標準のルールがあり、センチメートル法で表記されますが、日本国内では長く、途切れたことのない鍼灸の伝統があることから、太さ長さについて、伝統的な表記が(世界規格と併記で)用いられています。
現在は、鍼の製造法や、品質管理の点で、江戸時代とは格段の違いがあります。人の手作業では作り出せない細さの鍼が、高品質で、しかも大量につくられるようになったことから、美容鍼という分野が生まれたと言っても過言ではありません。
鍼灸の技法自体も、科学技術の影響によって、進化しています。
つまり、今の鍼灸には、科学技術の進歩の影響を受け、昔とは大きく異なっているところがあります。(昔通りの鍼灸も、素晴らしい技術であることは間違いないので、伝統鍼灸として、今も、またこれからも生き続けていでしょう)
鍼灸治療は、世界中で行われていますが、「 寸3-1 」 と呼ばれる番手が、国内で「基準」になっている鍼です。
海外では、センチメートル表記で利用されていますが、日本では「寸」という、昔の単位を使うことが多いです。
ちなみにですが、世界で初めて「使い捨て」の鍼を開発したのは、日本企業の株式会社セイリンです。
鍼灸が、伝統の枠にこもらず、医療の一翼を担う存在であり続けるためには、その水準を、現代医学の基準にあわせて、高めていかなくてはなりません。
当院で使っている鍼はステンレス製で、品質も良いですが、技術進歩の恩恵を受け、当院でも鍼はすべて使い捨てとしております。
■ 鍼の番手
● 鍼の長さ ●
寸3というのは、鍼の長さで、持ち手を除いた長さです。寸3は4センチに当たります。鍼の本体の長さが4センチという意味です。
このすべてを、人体に刺しこむという意味ではありません。
あまり鍼が短いと、取り回しに苦労します。扱いやすい長さが、この長さなのです。
これより短い鍼は、1寸の鍼のほか、美容鍼という特殊な鍼があります。
これより長い鍼は多く、寸6、2寸、3寸…など。
当院では、寸3、寸6の使用が多いです。
2寸以上は、お尻や太ももなど、脂肪層が分厚すぎて、寸3や寸6では、鍼が筋肉層に届かない場合に使います。
● 鍼の太さ ●
当院では、寸3-2という鍼を多用しています。太さは、「ー2」の「2」の部分です。
「2番の鍼」とも言います。
1番というのが、基準で、それより1つ太い番手です。
細かく言うと、
1番…0.16㎜
2番…0.18㎜
3番…0.20㎜
と、0.02㎜刻みで太く…「鍼の番手が上がって」いきます。
★ 日本女性の髪の毛の太さの平均が、0.08㎜だそうです。その倍の太さが鍼の1番の太さです。
■ 当院で使用している鍼
寸3-2 …太さ0.18㎜ 、 長さ4センチ
寸6ー5 …太さ 0.25㎜ 、 長さ5センチ
寸6-10 …太さ 0.34㎜ 、 長さ5センチ
寸6-15 …太さ 0.40㎜ 、 長さ5センチ
主に、この4種類です。
このうち、10番、15番の鍼は、特注品や、輸入したものです。これらは、ほかの鍼灸院では使われない番手で、日本国内では作っていないメーカーが多いからです。
いずれも、株式会社ユニコというメーカーの鍼ですが、これを使っている理由は、鍼を使う管にあります。
鍼は、プラスチック製の鍼管(各回、使い捨てします)というものに入れて使います。
これは、管鍼法といって、江戸時代の鍼灸師の工夫(発明)で生まれました。
その管鍼法に使う管も、当院では衛生面から使い捨てにしています。この管が、ユニコ社のものは、六角形の独自の形で、質も良く、患者さんにとって、金属の冷たさがなく、肌触りが良いから使っています。
私の鍼の使い方は、とくに、「みやこ式標準鍼」と「ルート治療」で顕著ですが、鍼を非常にすばやく、取り回す必要があります。そのために鍼管の操作性にはこだわっています。
■ 衛生管理
使った鍼は、医療廃棄物として、特殊な廃棄業者(医療廃棄物取り扱い資格を持つ)に廃棄を依頼しています。綿花など、微量でも血液が付いたものは同様です。
鍼を使うとき、パレットという容器に入れて使います。パレットとカッサ(皮膚をこする治療道具)は、超音波洗浄機で清潔を保っています。年内には、高圧蒸気滅菌機という装置を入れ、歯医者さん並みの設備環境を整えます。
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関連情報
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