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  • 山崎 美穂

クールに評価して。

先日、中田敦彦さんが、『科学的な適職』というベストセラーになった本について、ダイジェストを話していました。


耳で聞きながらメモをとったのと、孫引き(元ネタの引用の引用)だってこともあるんで、本に当たってほしいんですが、こんなこと言ってました。


(ざっくり私なりの理解でまとめてますので、中田さんの言葉ともだいぶ違うかもしれませんが)



仕事を選ぶうえで、見るべきポイントは7つあり、


1、裁量…仕事について自分で判断できる余地がある。

2、進歩…自分が仕事をすることで、成長できてるなーと感じられること。

3、攻防…人と仕事、共通の区分で、攻撃タイプと守備タイプがあって、攻撃タイプの人は攻撃タイプの仕事。守備タイプの人は守備タイプの仕事に就いた方がいいということ。

4、明確な評価基準があること…Amazonのジェフ・ベゾス氏の、評価基準に対するこだわりがすごいというエピソード。評価基準が、上司によってバラつきがあったりすると、やりがいは急速に薄れる。

5、バラエティ…職能の区分を超え、仕事の全体を把握できる…ピクサー(たぶん)の例で、営業職の人が制作部門の仕事が出来たり、制作部門の人が企画部門の仕事が出来たりすること。そういった体験を通じて、仕事全体を俯瞰で見ることができるようになる。いわゆる経営者視点で仕事が出来るようになるので、仕事の面白さ、意義を感じやすくなる。

6、似た人…職場に友達がいる人は、簡単に仕事を投げ出さない。

7、貢献…仕事を通じて、他の人や社会に貢献できていると感じることができると、人間は幸福を感じやすい。


その各々について、この会社はバラエティについては4点で、貢献については10点…と評価していく、マトリックス評価というそうです。




治療院を見るときも、このようにクールに評価してもらえればと思います。



会社なんか、創業者にとっても満点の会社はありません。一長一短です。長所と短所は裏表なので、改善すればいいというものではないからです。


下手に短所を修正したって、長所が消えることもある。


たとえば、「鍼は痛くありませんよ^^」「怖くないんですよ」と言いたいばかりに、刺さない鍼にすると、刺すことのメリットがそっくり消えます。


刺さない鍼には刺さない鍼で効果がないとはいえませんが、でも、それだと、カッサとどう違うの? 無資格でも、ご自宅でも、手軽にできるカッサと。ということになります。




鍼灸は、安全性では、それ以外の治療院に劣ります。


リスクのある治療法です。


患者さんの身体に鍼を刺すのですから。


このマイナスを完全に消すことはできません。




しかし、その分効果は大きい。


指では絶対に届かない、身体の深部にまでアプローチできる。


細かい部分、繊細な部分まで治療できます。


身体の内側の状態について、情報を得られるというメリットもある。




治療院を評価するなら、治療効果以外にも見るべきところは多々あります。


・整理整頓できているか

・掃除が行き届いているか

・コロナにどう対処したか

・待合室は居心地がいいか

・言葉がけは適切か

・法令を遵守しているか

・お金に対してクリーンか

・感情的すぎはしないか

・患者を支配しようとするタイプではないか

・ごまかしたり、嘘をついたりするか

・しっかり勉強しているか

・ちゃんとした資格を持っているか

・科学的な思考力があるか

・治療にムラがないか

・人によって態度を変えるか

・治療にどれくらい熱心か

・ケチではないか

・思い込みが強すぎないか

・十分冷静か

・モラルが低くないか

・質問にちゃんと答えてくれるか

・人間性が豊かか(クール過ぎはしないか)



ここまでは、誰でも思いつくと思います。


これだけ全部きちんとしていれば、人間としてはどこに出しても恥ずかしくない一流の紳士・淑女ですね。


ぜひお友達になってほしい人です。


でも、そんな完璧な人はいません。




治療院をマトリックス評価するなら、重点的に見るべきポイントまず3つです。


1.掃除・整理・整頓

2.料金システムが明確

3.質問にちゃんと答えてくれるか。誤魔化さないか。




1.掃除・整理・整頓

治療の良し悪しを素人が判断するのは難しいし、口がうまければいくらでもウソはつけます。でも、難しい中、なんとか良い治療家を見つけなくてはなりません。


掃除とか整理整頓で詐欺師かどうかは分かりません。むしろ詐欺師の方がだいたい身なりは完璧です。


掃除や整理整頓は、あんまり社会性が低くても困るし、あんまり間抜けすぎても困るから。


あと、仕事に集中力が欠けている、治療に情熱がない人は、掃除がダメになってくるところがあるので、掃除は見ておいた方がいいです。


ちなみに、私は掃除が大の苦手です。

なのでちょいちょいプロに掃除を頼んだりします。




2.料金システムが明確

料金システムというのは、治療家の価値観であったり、何らかの基準が現れやすいところです。


色んな考え方があるので、高い安いではないです。


そこに一本筋が通ったルールがあるかどうかが見どころかと思います。




私の師匠は、「うちの治療は働く人のための鍼やねん!」と言って、とにかく安く治療することを重視しています。


私はまったく逆です。働く人のための鍼という考えまでは一緒ですが、治療費は高く、質はもっと高くを目指しています。料金に合わせて治療のサイズ感を調整するのが、不器用な私には難しいので、師匠のまねはできません。




世間には、1回2万円という治療院もあれば、一回500円の治療院もあります。会員制で入会金がうん十万、月30万円という治療院もあるそうです。


あと、だいたいどこも、美容施術だと料金が跳ね上がりますが、それはなぜなんでしょうか? 理由を聞いたことはありますか?それが相場だから?


治療費を通じて、治療家の考え方と行動指針があられているので、料金体系について率直に質問してみてください。


「なぜこの料金なのですか?」と聞くだけ、簡単です。


質問したら怒りだすかもしれない?


え、逆に、そんな治療院選びますか?





3.質問にちゃんと答えてくれるか。誤魔化さないか。


前に別の記事にも書きましたが、悪徳治療家は、質問にちゃんと答えてくれません。


黙り込むか、違う話を始めるかが多いです。


(悪徳度が高いと、もっと違うかもしれませんが)


人体なんか分からない事ばかりなので、分からないことは分からないでいいのですが、わからないということを言いたがらないというタイプもいます。


同情的だった先生が掌を返してきたら、だいぶヤバイです。




治療家と患者に、どっちが上とか下とかないです。


患者側だって無理なことは無理というしかないし、逆に医者だって無理なことは断る権利があると思います。




治療って問題だらけです。


瞬間ではなく、山あり谷ありのヒーローズジャーニーで、その中で患者さんも、治療家も成長していくという一連のドラマです。


だから、治療家と患者さんとが話し合える、どんなことでも本音を言える、正直でいられるということは、良い治療の前提。


医者は医者という人間ではなく、ただのその人です。


医者という機能面だけで人を見ていると、その人の本質を見そびれるかもしれません。



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