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  • 山崎 美穂

メンテナンスの明確過ぎる基準

患者さんに「治療終わっても、メンテナンスを受けてくださいね~」というのは、なかなか心労があるんです。


「なんで治療終わったのに?」

「まだお金欲しいわけ?」


なんて思われるのが怖くて、メンテナンスって言葉が言えない。

しかし、メンテナンスの必要性は伝えた方が良い。


知ってて選ばないのと、最初から知らされないのでは、患者さんの利益が違うから。



どういう状態が悪い状態かってことを、患者さんには繰り返し説明していますが、口頭での説明だからなかなか伝わってないのかもしれないので、一度きちんと書きます。


・筋肉、骨に痛覚はない。

・筋肉、骨には、膜がついている。

・それぞれ筋膜、骨膜という。

・そしてこの膜に痛覚がある。


もう一つ。


・筋膜とか骨膜は、基本薄くて、サランラップみたい。

・具体的には、ささ身についてる薄い膜(筋膜の実物)


サランラップみたいな膜なので、


・筋膜とか骨膜とかの膜は、ちょっと使いすぎると、溶けて癒着する。

・癒着すると、その癒着の周囲が全体的に動きが悪くなる。

・だから癒着があると、動かせる範囲(可動域)が狭くなる。

・癒着すると痛みが出たり、しびれが出たりする。

・それは筋膜に痛覚があるから。

・あと、神経とか血管を巻き込んで、癒着するから。




人体は一番奥が骨。


その上に骨膜が薄く乗ってて、


筋膜につつまれた筋肉が、ミルフィーユのように、上に、上に重なってて、


さらに一番表層が、皮膚。

















こんな感じで、一番上が皮膚。筋肉がいくつか重なって、骨膜。骨。


病(癒着)が深い場合と、浅い場合があり、深い場合は、皮膚の上からぱっと見だけじゃ、分かりにくいです。



・で、この癒着というのが、「コリ」のことです。



一見、そんなに肉の厚くない部分であっても、意外に複雑な動きをするのが、背中。


背中が張ってるというお悩みは多いですが、実は肉が薄いようで、数層の、違う動きをする筋肉がウエハース状に重なっています。



ここに、色んな背中の写真を拾ってきました。

肩甲骨と肩甲骨の間の、クローズアップです。


首の付け根から、この肩甲骨の間までのエリアが、とくに重要なメンテナンスポイントです。



なんでかというと、自律神経がこのあたりの脊椎から出てるんです。


直立歩行している、私たちの身体で、この辺は一番負荷がかかるところでもあります。


だから年を取るとこの辺から曲がります。



写真の背中の写真は、みんな一見きれいな背中をしちょりますが、背骨と、背中の筋肉に結構な癒着があるんです。


ここら辺は、そもそもの可動域も狭いので、癒着には無自覚なことが多いです。


というか、「凝ってる」とは思っても「筋膜が癒着してるな」とは、思いませんよね~~



でも、普通に立って歩いてしてるだけでも、この辺はべったり癒着しやすいですし、スマホやパソコンの時間が長ければ、もっと癒着します。


自律神経を整えるというのは、内臓を整えるということでもあります。


何もなくても、メンテナンスはしておいた方がいいです。



下の写真も、ネットで拾ってきたやつですが、

肩甲骨間が、なんか のっぺり してませんか?


別にこういう背中だったら健康というわけでもないんですが、

一つ一つの筋肉の輪郭がくっきりしている方が、癒着は少ないと言えます。



痩せてて、背中の肉(せな肉)がすっきりしていれば、それで良し!と思っている方も多いかもしれません。


でも、その見た目のすっきりは、


ラップでレンチンしすぎたときのサランラップ(圧着状態)かもしれません。



一見、ぺたーんと、のっぺりして見えるのが、メンテナンス不足の状態です。


コリは、それを教えてくれるサインです。




ただし「あまりに身体が悪いと、その悪い部位は、痛みを脳に伝えなくなっています」


コリ感がないのは、身体の中で、そこが一番悪い状態だからかもしれません。




その場合は、コリ感を取り戻すことが正常化への道ではあるのですが、


「鍼灸治療のせいで背中が凝るようになった!」と言われかねないので、これも、お伝えするのがなかなか難しいところです。

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