一回で治りますか?

あなたの年齢が10代で、日々運動し、栄養も完璧で、睡眠も十分とれていればあり得ないとは言いません。あったとしたらまぐれ、ホールインワンやアルバトロスです。再現性はありません。



当院の治療は、「東洋医学の外科治療」です。


大昔古代人が、身体にできたおできや、膿がたまったとき、切開してそういったものを取り除いた技術から、鍼灸ははじまりました。


今のように鍼を使っていたわけではなく、まだ金属を作る技術がなかった頃のことなので、石の破片を薄く研いで使っていたようです。これを「へん石(せき)」と言います。


その後、金属加工の技術がかなり進んで今の鍼に変わりましたが、古代九鍼といって、昔のそれは、鍼というより、外科手術の道具っぽい姿をしていました。





病院の外科手術との違い


一般の外科手術なら、たいてい一回、麻酔をかけ、切り開いて切って貼って、終わりです。大腿骨だって、頭蓋骨だってスパッと切ってしまいます。


電気や熱を使ったメスもあり、糸のこぎりを使うことだってあります。


カテーテル手術という言葉を聞いたことがあると思います。


今は血管の中にごくごく細いカテーテルというひも状の器具を入れて、そのカテーテルの先端からメスが出て手術するという方法もあります。


それは…なんだかんだ言っても、手術とは、「患者さんの身体を傷つけるもの」だという認識があるからです。


「できるだけ、傷は最小限がいい」


その方が感染リスクも少なくて済むし、患者さんの体力が消耗しないからです。


ようは、手術とは、身体の破壊なのです。




メスの破壊力がダイナマイトなら、鍼のそれはせいぜい銀玉鉄砲です。


そこが重要です。


古代人は治療器具としてメスを使っていました。


しかし昔は今と違って、麻酔がありません。


破壊=激しい痛み


です。


だから「なるべく身体を傷つけない」工夫として、メスは、鍼に進化したのです。


現代医学がカテーテルを発明したように。





コリを取り除く手段としての鍼灸


手術は身体に対する破壊だ、とはいっても、外科手術は、内科的治療ではできないことができる大事な治療法です。


では鍼灸では何をやっているか?というとコリを取り除くことです。


現代医学では、コリというものをそれほど重視していません。


しかし、風邪が万病のもとというように、コリも万病のもとです。


コリは、ありとあらゆる、身体の生理的な活動を阻害します。


たとえば五十肩。肩に溜まった石灰が、コリの好例です。石灰が沈着して、石灰のとがった部分が筋肉や腱を始終ちくちく刺激するから、五十肩は夜も眠れぬ痛さを起こします。


コリがどういう悪さをするかについては別稿に譲りますが、鍼灸は、コリ…身体の正常な機能(生理機能といいます)を阻害するコリを取り除く治療法だ…ということだけは、覚えておいてください。


そして、そういう治療だからこそ、たった一回でなんか治るわけないのです。




麻酔をかけての外科手術なら一回です


外科手術なら一回で済むことを、50回に分けて進めていくのが鍼灸治療です。


メリットはリスクの小ささ。デメリットは治療回数がかさむことです。


一回で治療が終わることはあり得ません。


コリはそれだけ大きいからです。




ところで、病院ではあまり力を入れてこなかった「慢性痛」の治療に、最近お医者さんが乗り出してきました。


モヤモヤ血管について、皆さんも聞いたことがあるかもしれません。


↑(詳しくは動画を見ていただくのが良いと思います)


カテーテルまたは注射による治療で、これで患部に直接働きかける薬剤を流し込むことで、一回で痛みが取れることもありうる治療法です。


この治療法はこれから普及してくると思います。


鍼灸との違いは


・一回または数回の治療

・コリへのアプローチではなく血管に対するアプローチ

・薬剤を使う


鍼灸は

・数回~数十回の治療

・コリを破壊するアプローチ

・薬を一切使わず、本人の免疫機構(白血球の貪食作用)を利用する



どちらが優れているというのではなく、一長一短です。


モヤモヤ血管の治療は保険が使え数分の治療、一方、すべて手技的治療である鍼灸は、価格競争では敵わないでしょう。


研究熱心な方はいるもので、両方試した後、鍼灸を選んで来ている方もいます。それはなぜでしょうね。ぜひ皆さんも、両方試されてみてください。



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