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  • 山崎 美穂

医者の儲け主義?それとも医者不信。

コロナとの戦いを引き受けてくれて、「医療従事者の皆さんありがとう!」と言う気持ちとは別に、根強い、ほとんど「無意識」レベルにまで染み付いた、医療不信、お医者さん不信の気持ちがある。


私は、最初それを、「鍼灸は民間医療扱いだし、保険使えないし、儲け主義みたいにとられてんなぁ…」と誤解していました。



それで、ちゃんとした医療ですよ~~国家資格ですよ~~と言ってたんですけど、違うんですね。


鍼灸に対してではなく、医者に対する不信感があるんですよ。


一部じゃなく、全体に。


そんで、それはたぶんですけど、不幸な誤解から生じてる気がするんです…。


具体的に言うと、医者と患者が、治療室で交わす言葉が少なすぎるってこと。




そもそも原因は、悪名高い「5分診療」


あれは、儲け主義でそうなってるわけではありません。


でも、日本中、ほとんどの病院、どこ行っても、まったくとは言わないまでも、ほとんど同じやり方をやっています。


限られたリソース(病院が持っている資源)としての、医者。医療機器。医薬品。看護師。ベッド。治療台。治療室。ここには書ききれない諸々の資源。


その諸々のリソースを、頭のいい人たちが、もっとも効率よく使おうとしたら、今日本中、どこでもほとんど同じことをするという病院のスタイルが出来上がりました。


あの形は、患者側の視点から見ても、医者の視点から見ても、「医療のベストのカタチ」なんかではありません。


最悪を避け続けて、ギリギリやっとこさ成立してるだけの代物です。




逆にベストの医療を提供している病院ってのもあります。


ただし、それは公的医療保険のないアメリカの病院の話。世界一といわれる病院があって、優秀なスタッフを集め、最新の設備を常に更新し、最善の医療を提供しています。当然相応の治療費で。


私もそうですが、生まれたときから、国民皆保険制度というフレームの中にいて、その制度を当たり前だと思って来たので、「医療ってこういうもんだよね」「医者ってこういうもんだよね」というものは、そのフレームの中のものしか持ってません。




私の中にある医療不信・医者不信は、具体的にはこういう経験をしたからです。


(1)歯の治療、若い先生がした右奥の歯は、むやみに食べ物が引っかかって、デンタルフロス持ち歩かなきゃならなくなった。


(2)小学生のときの盲腸の手術。慢性虫垂炎だったはずなのに、オペが長引いて、手術中に目を覚ました。


(3)副作用で倒れたことがあるから、向精神薬は飲みたくないと言ってるのに、それ以外の選択肢を提示してくれない心療内科。




こういった問題のエッセンスは何かっていうと、


(1)は医者の腕の問題…あと、医者の腕が悪かった場合、どうすりゃいいの?問題。


(2)は、腕の問題というより、手術というものについて、患者側には、十分な知識が与えられていないという問題。そして、術後にも十分に説明をしてもらえないこと。


(3)医者の腕前というより、医療が、製薬会社の支配下にあるってこと。


で、これが、私個人のなんかというより、誰でもみんな、多かれ少なかれ、同じような経験をしてるし、同じような感じを持ったってこと。


つまり、現在の医療には、構造的な問題、個人じゃどうにもなんない「でっかい問題」があるってこと。




でも、医療制度自体に問題があるとか、自分が生まれる前からある制度を疑うってのは、なかなか考えられないから、


それが「医者個人の問題」だと捉えた場合は「医者の儲け主義」のせいにされるし、「病院ってのはこういうもの」と一般化されたときには、「医療ってのは信用できないもの」だと解釈されてしまう…ってことだと思う。(今回の結論)




~~~~~~~~~~




実は、私もここまでハッキリとは分かってなくて、

鍼灸師ってのは偏見持たれるんだなぁ…と思ってたことは、先に書いた通りなんだけども、


それに気が付かせてくれたのが、このやり取り。



私が参加してるグループでのやり取り(チャット)なんですが、


元のやりとりを、アレンジして、一般化して書いてます。



↓↓↓


Aさん「ヘルニアが調子よくて痛みは全く出ていません。ここで、皆さんに相談していたときは、本当にこれからの生活どうなるんだろうと思ってたから… 今は固定もしてませんし薬もやめちゃった(痛みなくなったから自己判断で。痛み止だけだったので) また痛くなってから行こうかなと思ってます。勝手に病院へ行かなくなったのにまたいきにくくなりますが」 Bさん「定期検診みたいな感じで、時々行ったほうが良いような気もしますけど」 Aさん「Bさんは、痛みがなくなってから病院へは行ってますか?? ヘルニア検診みたいなのあればいいのに、定期的な。受診すると、この度に検査、薬出されそう&病院代が。からだが大事なのはわかってるんですけど」 Bさん「私は、リハビリ半年通って、その間、月1回くらい診察受けて、『もう良いでしょう、また痛くなったらきてください』て言われてそれからもう7年くらい経ちます」 Aさん「Bんさん、ありがとうございます。結構真剣に悩んでましたが。もう治らないんじゃないかとか。 手術してないなら、ヘルニアが出たまんま、で、痛みがないという状態ですよね? 引っ込んだのかな… 私は今は痛みがないですが、期間が短いから椎間板出てるままだとは思うけど…検査も今度痛いときでいいかなぁ、うーん」 Cさん「Aさん、ヘルニア、症状重いときはホント途方に暮れますよね(^^) 痛みが和らいでいるってことは、椎間板が神経を圧迫していないということなので、引っ込んでるはずですけどね。僕も途中から症状が治まってからは病院行ってません。何かのついで、で良いと思いますよ」 以上。 このやり取りから分かるのは、


1、医者としっかり話できてない。 2、医者が説明すべきことをしていない。

3、医者がヘルニアに対して、痛み止め程度の処置しかできてない。

4、それしかできないことについて、患者が納得できてない。

5、検査の必要性を、患者が理解していない。

6、医者が検査頼みなので、検査費用が嵩むところがある(かも)

7、安価で簡便な経過観察方法(定期健診・ヘルニア検診)が求められている。

8、いつ治療を終えるのかについて、患者と医者の間にコンセンサスがない。ゴール設定していない。


このやりとりから、まだまだ発見できることがあるかもしれないけど、今のところ、私が気づけたのはこんな感じです。


逆に言えば、これだけのことができれば、「かなり理想的な医療に近づく」ってことです。




医者個人の能力とか、資質、性格、儲け主義の問題とかではなくて、ほとんどのお医者さんは、その高い能力を活かして、全力で「部分最適」してくれているんだけど、医療としての全体最適になってないってこと。


それは、医療制度をアレンジ…いや、だいぶ…変えないと難しい。




今は、医療行政側のチカラが強すぎて、「医療費抑制ありき!」だから。


公的医療保険がないアメリカの方が、GDPに占める医療費高いんだよね…。人口も多いけど。


医療費ってのは、生活に占める家賃とか食費みたいに、削れるもんじゃないと思う…無理に下げようとするなら、それこそAI導入。。。医者をAIに。。。ってくらいの大ナタ振るわない限り、減らすのは無理。


抜本的な技術革新なしで、人力でなんとか・・・しようとすると、ヒューマンエラーに繋がるんで、減らせ減らせ言うのが、そもそも無理と思う。


ちゃんと賢い政治家に政権とってもらいたい。



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