患者さんの「自分でできること、ありませんか?」に応えたい。

患者さんの日々の健康づくりをアドバイスすることは、お医者さんや鍼灸師の仕事の一部です。


とくに鍼灸師は、患者さんお一人お一人に、問診で詳しく生活上の課題をお聞きすることがあるので、こういうニーズには喜んでお応えします。


「何かちょっとでもよくするために、自宅で出来ることありませんか?」とアドバイスを求められたら、喜んでアドバイスしちゃうんですが、でも、実行が難しそうなアドバイスって…もらっても、かえって困っちゃいますよね。



これはある鍼灸師さんが経験した話。


プールに行ったら、高齢のおじいさんで、すごく身体を鍛えていた人を見かけたそうです。


そのおじいさん、色んな持病を持っていて、脳梗塞のリハビリとして、プールの中をウォーキングしていたそう。


ところが。


おじいさんが鍛えていた部位は、鍛えると、カラダをちょっと動かしにくくなる筋肉ばかりだったんです。


筋肉には運動するためのアクセルになる筋肉と、身体を支えるブレーキの筋肉(つまり、転びそうになったとき、身体を支えるといった働きをする筋肉)があるのですが、脳梗塞で、ただでさえ身体が重く、硬くなりがちな患者さんには、あまり鍛えて欲しくない筋肉、それがブレーキ筋。


見かねて、その鍼灸師は、おじいさんの運動をとめたそうです。自分の患者さんではないから、「邪魔をするな!」と怒られるかもしれないながらも、見ていられなくて。





患者さんは、良いと思ってやっていることでも、医療者から見ると、ちょっとちぐはぐな努力をしていることがあります。


そのちぐはぐさを指摘してしまうと、ときに怒らせてしまったり、鍼灸師に対する不信感に繋がることもあります。


また、患者さんには、それぞれライフスタイルというものがありますし、ご家族がいたり、自分勝手に決められないこともあり、そこを無理強いしてしまうと、またこれも患者さんと鍼灸師の関係が、ギクシャクする原因になります。





患者さんがアドバイスを求めておられるときでも、その患者さんのライフスタイルにマッチした、生活の中で「やすやすと実行できる」ことを厳選してアドバイスすることが、とても重要です。


もっと効果のあるやり方があっても、あえて簡単なものからはじめて、徐々に難易度と効果の大きいやり方に進んでいく方が、遠回りなようで、堅実なのです。





また、患者さんが、間違ったやり方にこだわっていたりすることもあります。


その場合も、私は、信頼関係が築けるまで、アドバイスは控えます。


患者さんの気持ちは、強気に見えても、実際は揺れています。


「本当に私は治るんだろうか」


という不安を抱えています。




ここで、医者がドーンと自分を押し出して、「私が医者です!私の言うことを聞きなさい!私が正しいのですから!」と言ってしまうと、患者さんは反発するか、依存してしまうか。


そのどちらも、患者さんにとっていい結果になりません。




急いで、正しい道に引き戻したいという気持ちはありますが、そこをグッとこらえて、信頼関係を作ること。そのために、一番有効なのは、効く治療。患者さんが、「そこ!」と思っているところを、しっかり治すこと。


アドバイスは、信頼が出来てから、少しずつ始まります。




「この先生、アドバイスを出し惜しみしてるのかなあ」と、


まどろっこしく感じることもあるかもしれません。


でもそうではないのです。


(1)患者さんのライフスタイルについて、よく知ること。

(2)患者さんとの信頼関係をがっちり築くこと。


この2つができないうちは、どんなアドバイスも効果を発揮しないことを、経験から良く知っているのです。



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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)


「元気があればなんでもできる」と言いますがひっくり返せば「やりたいと思うことができないのは元気がないから」


子どもの頃、働く母親の背中を見て育つ中、忙しくても続けられる治療院があったらな…と思ったことがきっかけで、気付けば自分が治療家になっていました。


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