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  • 山崎 美穂

治ることへの熱量の差がきつい

当院の治療って、保険と同じだと思うんです。


食事、睡眠、運動、排泄…100年人生と戦い続けられる強さを、健康を作りましょうというのが、当院の治療の狙い。


疲労や肩こりを「たかが」で片づけないことが、その第一歩。


コンディションを毎日「最高」にして、しかもその「最高」を更新していくことを目指しています。



保険って、事故を起こしてから、入ることはできません。


同じように、健康も、害してしまってから、騒いでも遅いと思うのです。


壊してしまう前に、日々、食事・睡眠・運動・排泄などに気をつかっておかねば、意味がない。


いや、むしろ人間は年々、年をとるわけで、日々「最高を更新」するくらいの気構えなくして、健康って、維持することさえ難しいと思うのです。


壊してしまってから「治して」と言って来るのでは、おもちゃを壊した子どもと同じだなと思います。


なんといっても、健康は壊してしまったら、最善の医療を施しても、必ず治せるとは保証できないからです。新型コロナ、有名な方が何人かかかりましたね。現代考えうる最善の医療を受けたはずです。でも何人かは助かりませんでした。


私は、国民皆保険制度には賛成ですけど、こういう子どもみたいな人を増やしている責任があると思います。


とくに風邪は、罰金のようにバカ高い治療費でいいんじゃないか?と思うのです。




いい大人が風邪をひくというのは、それ以前にどこか、やるべきことを怠っている、健康管理できてないという証明です。


仕事が忙しすぎるとしたら、仕事量をコントロールすることができなかったことが、本人の無責任だし、家事をひとりで抱えているとしたら、家族関係に問題があります。


今日武道館でライブするという人が、「風邪ひいたんで休みます」なんて聞いたことがないです。そんなことしたら、莫大な違約金が請求されます。


新型コロナでお亡くなりになった志村けんさん。お酒もタバコもという不摂生な方でしたが、一時は台湾の鍼灸院まで、毎週通っていたこともあるそうです。


自分自身はかけがえのない存在、替えがきかない存在だという自尊心・自負心を持っている人が、健康をおろそかにするなんてことは、あり得ないのです。


逆に、自尊心・自負心が低いという人は、まず健康を大事にしていない。仕事にも責任を負っていない。自分で自分を大切にしていないし、その結果として自尊心・自負心が下がり、当然周りもその人を重要視しなくなるというチェーンになっているのです。


「私の仕事って、タレントのように替えのきかない仕事じゃないし」と思うかもしれません。でも、あなたにとっては、あなたこそが、志村さん以上に替えがきかない存在ではないんですか?


自分にとって、自分を大切と思えなかったら、誰にとって大切なんでしょうか? 究極に子どもっぽいです。すねて自分で自分の価値を下げているだけです。「自分大好き、自分大切」って言ってる人の方がよほど大人です。


自分を大切にすると決めることは、他人に親切にするより、何十倍も腹をくくった立派なことだと思います。




また、こう思う人もいるでしょう。


「たかが風邪。自尊心だのなんだの大げさな」


そのたかが風邪に負けたのです。


敗れてなお、負けてなかった。本当は勝っていたはずだった。風邪だから大したことないんだ、などというのは単にみっともないヒガミでみみっちいことです。


「風邪でも休めない」と風邪薬を飲んで仕事に行くというのは、最も甘いです。新型コロナにかかったかもしれないのに、外出しますか? 新型コロナ患者の8割は軽症で無症状ですよ。


風邪をひいているのに、仕事に行く人は、負けを認めないせいで、人に菌をまき散らして迷惑をかけているのです。


風邪をひいているのに、風邪薬を飲んで仕事に行こうとする人に、私が贈る言葉は、


「死ぬときは死ね」


です。


潔くない態度は、武士道にもとるので、風邪をひいたら、あがかず、おとなしく布団で死んでいてください。




「俺は死んでない。俺はまだ戦える。本当は負けてない」


そんなひがみを言ってるうちは、100回戦ったら100回負けます。


負けたときにしっかり負けを受け入れ、引き受けて、きっかりペナルティを払わなければ、決して勝てる日は来ません。臥薪嘗胆。


風邪をひいたとき、しっかり「悔しい!健康管理が甘かった!!こんなことで負ける自分が許せない!」と思えなければ、次もすぐ負けます。


負けを負けきれない人は、いつまでもダラダラと勝てない人生を生きるのです。誰に?自分にです。




風邪の治療費が数千円、ときに数百円で治療してもらえるという現行の保険制度では、いったい誰が、健康について、真剣になれるだろうって思うんです。


誰が自分の身体に責任を持つようになるだろうか?って。


今の国民皆保険制度は、日常的に思考停止した、健康に無責任、自分に無責任、仕事に無責任な人を作り出し、結果つまんない人を増やすと思うのです。


私は、国民皆保険制度は、風邪とか一部の病気には、罰金的に高い料金を課した方がいいのではないか?と思います。


そもそも医療費が高い重病・難病については手厚くすることは賛成です。


ただ、風邪に気を付ける人が増えれば、ひっきょう重病・難病になる人も減るとも思います。風邪に高い治療費を課すことは、逆に国民全体の健康水準を押し上げると思うのです。万々歳。


もっと言うと、人を過労死させるような、労働条件の悪い会社に勤めている人など、間接的に医療費が職場に改善を促すようになるんじゃないか?とも思います。





風邪の話は余談です。鍼灸の話。


鍼灸院の場合には、風邪で来院されるってあんまりないですけど、ぎっくり腰とか、寝違いとかは多いです。


前の日、急に激しい運動して、急に子どもが暴れて…とかで、足がつったとかなら、仕方ないとも思います。


人間関係のストレスなんかは急に来ます。「しんどいんです」と泣きそうな声で言われたら気の毒になります。


また、普段私のところで治療を受けておられるかたが、体調を崩した場合は責任を感じます。


ところが、そういうことはあまりなくて、当院にずっと続けて通ってくださる方は、あまり風邪をひくことがありません。


免疫力があがって、風邪をひきにくい身体になっているのです。


もちろん、鍼灸は完ぺきな医療などではありません。


風邪への抵抗力は上げますが、ガンを予防できるほどのものではないと思います。


でも何と言っても、変わったのは、患者さん本人の健康への意識だと思うのです。


治療中、健康について色んな話をします。


雨が降ってきたから、身体が濡れたらすぐ拭くようにしてください、とか、この季節の風邪は口から入ることが多いので、手を清潔にしてください、とか。


熱心に聞いてくださる方もいるし、なんとなく聞き流している方もいますが、そんな方でも、ちょっとずつ色んな「健康のお勉強」をすることになります。


教育機関としての鍼灸院という価値があると思うのです。




一方、「予約をとるのが面倒くさい」タイプ、「どっか悪くなったときだけ頼ってくる」都合のいいタイプなど


不摂生から色々身体に不具合が見える方で、色々アドバイスさせていただいても、本人が治療に真剣になれない方もいます。



そういう方でも態度として失礼な態度をとるかというと、そんなことはありません。


失礼を承知で言いますが、むしろ「おべんちゃらが多い」人が多いです。


鍼灸師は患者さんの身体に鍼を刺す仕事だからかもしれませんが、皆さん礼儀正しく接して下さる。ちょっとでも良くしてもらおう、得しようという気持ち。それが過剰な「おべんちゃら」になるんでしょうね。


でも、そういう方ほど、聞いているようで、こちらの話を全然聞いてないんですよね~~~~


気づいてしまうので、そういう方と接していると、めっちゃ、エネルギーを消耗します。


ただのエネルギーの消耗、エネルギーは廻らず腐敗するんですね。


治った、効いたと、過剰なほど口では色々言って下さるんですけど、エネルギーがそっぽ向いてる感じが伝わってくるんです。




感謝してほしくないと言ってるわけではなんだけど、治しても、治しても、また壊して持ってくるんですよ…。「おばちゃん、おもちゃ壊れた。治してー」って。


壮絶なむなしさを感じます。


見た目は大人、ときに私より年長。なのに中身は子どものよう。


一体どうしたら、この人は、普段から健康づくりすることが大事なのだ、ということを理解してくれるんだろう…と途方に暮れてしまうのです。


コーチングの本を読んだり、カウンセリングを勉強したりもしました。


でも、伝えても、伝えても無駄だという気持ちがわいてくる。




私には、そういう人をどうしてあげることもできない。


健康になるって、本人が誰よりも本気で、そこに治療家が真剣にコミットして、適切な方法で治療をしたとき、やっと多少の結果が出るというものです。


単なる慰安を求めておられるなら、それに応えるのは簡単です。それだけなら、治療家に情熱はいらないです。時間内、必要なところに、必要な鍼をちゃちゃーーーっとするだけです。


でも「治療」となると違う。


患者さんと私の、双方の真剣なコミットが必要なんです。




私ばかり熱くなって、肩透かしを食らうのが、一番悲しい。


私に力が足りず、治せないとハッキリしたら、そう言います。


そのときは、本当にごめんなさい。


私に力が足りませんでした。




この場合、私の治療家としての敗北です。


潔く負けを宣言するしかないのです。


でも、大抵の場合、そんなところまでも行きません。


ライトでポップなメンタルは大いに結構なことなのですが、鍼灸はあいにく東洋医学の外科部門。


外科手術をライトでポップにされたいですか?


私なら嫌です。


真剣にやってほしい。




鍼灸治療は、慰安的なマッサージとは、どうしたって同一線上には並ばない治療法です。


ライトでポップでいいなら、鍼灸以外の他の治療院へどうぞ。


鍼灸は、東洋医学の外科です。


リスクのある治療法です。


その点をしっかり理解してから、ご来院ください。


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