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  • 山崎 美穂

治療院えらびのコツ

あなたにお金が潤沢にあって、選びたい放題の中から、あなたに最適の治療院を選べるとしたら、どういうところに気を付ければ、あなたにピッタリの治療院を見つけることができるでしょうか?


【目次】

1.基本。合う合わない以前に、ここだけは外しちゃダメ。治療院としての絶対条件。

2.プロだけが知る、治療院選びで気を付けるべき点。

3.「あなたに」合った治療院の要件。

1.基本。合う合わない以前に、ここだけは外しちゃダメ。治療院としての絶対条件。


  • 料金体系が良く分からない

  • インフォームドコンセント

  • 支配的性格

  • 説明がわかりにくい

  • 運の要素をどれだけ減らせるか?

  • うんちくショー

  • 良く分からない書類にハンコやサインを求められる

  • 衛生管理


絶対条件というか、最小条件です。


(1)料金の計算が不明瞭

治療院の料金というのは、ほぼ「技術料」と「コミット料」、そして事業としての「運営費」の合計です。


ゴッドハンドと言われる先生と、ポッと出ての若い先生の料金が逆じゃね?ということが良くあります。


例えば分かりやすい家賃。

50年前からやってるような先生は、自分で建てた治療院を持っているかもしれません。その場合家賃はかかりません。


若い先生で、賃貸で、豪華なタワーマンションやホテルに治療院を開いている先生は、その部屋の賃料がかかります。


なので、ゴッドハンドの老先生が治療費4500円。若い先生が18,000円ということが、ありえるのです。


それが悪いということではありません。

どちらも正当な料金です。


そういう話ではなく、何事についても、料金には、なんらかの算出根拠があるということを忘れないで欲しいのです。


問題になるのは、本当の不明瞭。


お金には矛盾が現れやすいです。


だから、そこの治療院のサービスを受けながら、ちゃんと考える癖を患者さん自身に持っていて欲しいのです。


それは「ちゃんと疑う」という構えで、治療院を観察し、比較し、正当に評価する基本です。


不当に安い。不当に高い。料金に色々なものが現れています。


そこに着眼する視点を持っていなかったら、あなたはきっと良い治療院を選べないので、前提として、裏や仕組みを観る目を持って、以下の話を読んで欲しいのです。


例)すごく高い美容××院なのに、従業員の顔色が冴えず、肌がボロボロ。

保険外のサービスと、保険内のサービス、両方ある整骨院の料金体系。


「不都合な事実」に目をつぶる癖を身につけてしまうと、「あなたにとって」良いものと悪いものの見分けがつかなくなりますよ。



(2)インフォームドコンセント

これは私もできてなかったところがあるので、自戒も含めつつ。


あなたが通っている治療院は、患者さんに重要事項説明してくれますか?


うちは重要事項…とくに患者さんに起こりうる不都合なことが分かっているので、それは事前説明でしているんです。


でも、そういう起こりうる不都合についても、あらかじめわかっているのに、患者さんに説明してない治療院が多いです。


たとえば、鍼灸の場合、青タンができるリスクとか、治療後しんどくなるリスクとか、しんどくなる理由とかです。


マッサージの場合、揉み返しが起こることがありますとか、なんで揉み返しが起こるのかってこととか。




これも前に書いたことに繋がりますが、「効く治療」って「リスクと隣り合わせ」です。効果があるから副作用もあるんで。副作用が全くない治療法です!って、あんまり効果も大きくない治療法だよってことです。


「害もないけど、たいして効きもしませ~~ん。てへぺろ」なんてことは、医者は言いませんが。


インフォームドコンセントと言った場合、そういう「あらかじめ分かってる不都合な事実」についてちゃんと伝えるってこともあるんですが、もう一つあります。


それが、私にも足りてなかったことなんです。



治療家って、やっぱ詳しいんです。良く分かってる。人の身体のことも。


だから、説明せずに、「良いことだからやってあげよう!」という気持ちで、人の身体、どんどん治療しちゃうんです。


でも、今やってる治療が、どこに効くのか、肝心の患者さん、ご本人が分かってない…ちゃんと伝えてないんですね。


だから「腰が痛いんです」という患者さんに、何も説明しないまま、足から治療しはじめる。足から治療はじめることが問題なんじゃなくて、「何も説明しないまま」治療し始めてちゃうことが問題なんです。


治療家は、患者さんに良かれと思ってやってるんだけど、インフォームドコンセントというのが足りてないんですね。


「今から足に鍼します。●●さんは、気が上に上がってしまって、上半身が過熱して、下半身が冷えちゃう体質なんで、このツボを使って、気を下半身に引き下げているんですよ」


患者さんが納得してもらえるかどうかはわかりませんが、自分がやっている治療を当たり前と思わず(業界的には当たり前でも)、できうる限りは説明すべきなんですね。


患者さんの身体は、患者さんのもので、決して治療家のものではないですから。



(3)支配的性格

これも善しあしなんですが、現在的には良くないです。


患者さんがうつ伏せ状態で治療することが多いんですが、患者さんは不安もあるし、痛みもあるので、ずっとひっきりなしに話していたりします。


「すみません。黙ってると緊張して一層怖くなるので、意味のないことしゃべっちゃいますが…」なんて気をつかわれることも多いです。


そういう時話し相手をしてあげられたら良いのですが、そうもいかないこともあります。治療のために集中力が必要なときです。


そういうとき、テクニックとして、「だまりこむ」というのがあります。


不機嫌になったからとかじゃなく、黙ると、患者さんも黙ってくれるからです。


ところが、悪い意味で慣れてしまうと、治療家とて人間。愚かなもので、自分が不機嫌そうな態度をとることで、患者さんに影響を与えることを楽しむようになるのです。


人間だから本当に機嫌が悪いときもあるでしょう。


でも、不機嫌さを患者さんに見せるようになったら、その人は治療家としての本分を失っています。




(4)説明が分かりにくい

これは、説明を聞く人の素養もあるかもしれませんが、そもそも説明しようとしない先生もいます。


「先生、どういうことなんでしょう?」と説明を求めて、黙りこくる…とかね。


先ほどの「支配的性格」というのともつながりますが、説明しようとしない。黙りこくってる。怒ってる風でもある。


もちろん、医者でも分からないことはあります。


分からないことは分からないと言ってくれないと、でも、分からないんですよね。


そのまま説明らしい説明もないまま、ずるずる同じ先生と付き合うのが、本当にあなた…患者さんのためになると、私は思えません。




(5)運の要素をどれだけ減らせるか?

私には理解できないのですが、行くたびに「どの先生に当たるか分からない」という状況を選ぶ患者さんの気持ちが分からないです。


(なんかよくわからないけど)資格を持ってるんだから、ある一定の水準はあるだろう…というのはあるけど、でも、「この先生の触り方、なんかやだなぁ」とか、「息くさいぞ」とか、あるじゃないですか?


治療に運の要素って、一番いりませんよね。


そもそも腰痛でも風邪でも頭痛でも、100%治るとは限らないわけです。表に現れている症状以外の何かが隠れていたりして。


そこにさらに不確実性を加えてどうするんですか!と思います。


確実性の薄い治療をするより、ちょっとでも治る確率は上げた方がいい。


先生が行くたびに違う人に当たるとか、先生が気分屋で、行くたびに治療に込める熱量が違うとか、そういう要素はできるだけ排しましょう。


そのためにも、気持ちいいからって、治療中寝ちゃうのはもったいないかもしれません。


治療も観察し、他と比較する、これも癖付けしていきましょう。




(6)うんちくショー

若い先生で、治療にまだ自信がない頃のほうが、「よくしゃべります」


情熱があって、しゃべるのではなく。


なんか健康関連のうんちくショーをするのが好きな先生だったとしたら、あんまり幻惑され過ぎないようにしてください。



(7)良く分からない書類にサインとかハンコ

論外です。説明を受けましょう。


「聞くと、嫌がられる」としても、そこは絶対聞いてください。


聞かないってダメ、絶対。




(8)衛生管理

これは若手の先生より、オールドタイプの先生にありがちですが、衛生管理が甘い治療院があります。


鍼灸治療院なら、やってる治療は「外科手術」。


目に見えないミクロンレベルの出血が必ずあります。


清掃が行き届いていない院には、どこか管理の甘さがある。


一つの甘さは、他にも何か甘いところがある証拠。


従業員が何人もいるような整骨院や、弟子がたくさんいるような治療院でも、掃除が甘い、清潔感がないところは避けましょう。


そこの先生がどこか傲慢になっている証拠です。


衛生管理の概念が「古い」というところもあります。


医学は進んでいて、色々これまでわからなかったことが分かるようにもなってきている。


先生が新しい知識を勉強することを怠るようになってきたら、大抵治療院がすすけてきます。




2.プロだけが知る、治療院選びで気を付けるべき点。

治療院を選ぶときは、先生の資格からチェックしてください。


良い治療家に遵法精神があるなんて、当たり前です。


法律すら守れないような先生、万一の医療事故のとき、そんな先生を選んでいたあなたにも甘いところがあると言われるかもしれません。


そういう先生は、医療事故があったときのために備えるべき、医療従事者の保険にも入ってないかもしれません。



お医者さん以外の治療家資格は、


1、国家資格

鍼灸師…はり師・きゅう師

柔道整復師…整骨院・接骨院の先生が持つ資格

あんま・マッサージ・指圧師



2.無資格

整体…整体整骨、わざとまぎらわしい名前を名乗ってます。

カイロプラティック

無資格のモミ屋


があります。

あんま・マッサージ・指圧師を持っていないマッサージでは、今骨折などの事故が増えてます。


ちょっと難しいのが、国家資格を持ってるけど、「開業資格がない」資格があることです。


それが「理学療法士」です。


間違いなく国家資格なのですが、「診察・診断」をお医者さんがして、その指示に基づいて手技を担当するという立場なので、「理学療法士」として開業することができません。この資格しか持ってない先生は、無資格の「整体」としてしか開業できません。


法律上、無資格扱いですが、腕は良いかもしれません。


かかるときは、自己責任ってことになりますので、治療家の腕を見極める力に自信がない人は止めといてください。




あと、これは料金の話にも関わりますが、整骨院・接骨院は保険が使えます。が、これが厳しくなっています。


というのも、不正請求が後を絶たないからです。


柔道整復師はそもそも骨と外傷の専門家。マッサージをする資格ではありませんし、外傷以外で保険請求はNGです。


保険でやってはいけない治療を、保険でやりたがる患者さんにも問題があります。


法律を守らないことで被る損は、分かりやすい形では目に見えないかもしれませんが、最終的には一番弱い人が一番ひどい目にあいます。


普通の人はルールがあることで守られている人。ルールを破って得をする人は「悪党」です。


悪党というのは、一人でも徒党を組んでいるのと同じくらい強いから、「悪党」と言います。


そこまで強くない自信がある?人は、法律を守り、法律に守られるようにした方がいいです。




3.「あなたに」合った治療院の要件。

凄く腕のいい先生を見つけて、通い続けたい!と思ったのに通い続けられなかったことがあります。


私、というより、私の母の話なのですが、その理由が

(1)遠すぎた。

(2)予約制ではなかった上に人気の治療院だったので、通うと「順番待ち」で一日つぶれた。

(3)そんな人気治療院なのに、治療費が安かった。(だから猶更、患者数が膨れ上がる)

あなたがもし、お金に困っていなくて、どちらかというと多忙で、可能な限り腕のいい治療家を求めていて、できれば同じ治療院に通い続けたいと思うなら、「自分に合う」先生を見つけるまで、探し続けるべきです。



そのとき、治療院が、


  • 自宅や職場から遠い、または通いにくい場所にある

  • 予約制でない

  • 治療費が水準から言って安い


は避けた方が賢明です。

先生にある程度キャリアがあるなら、そんな良い治療院、「門前列をなす」ほど患者数がいないはずがないです。

腕のいい治療家は、当然、抱えている患者数も多いです。

ゴッドハンド治療家につくに越したことはありませんが、「あなた」にどれだけコミットしてくれる先生か?に着目しましょう。


一人で200人も患者を抱えている先生が、あなたにそれだけ注力してくれるでしょうか?


治療家を探すなら、「あなたの」先生になってくれる人を選ぶべきです。


1や2で書いたことを把握したうえで、あなたに合う先生を根気強く探してください。



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