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  • 山崎 美穂

片手落ちの価値観

「お父っつぁん!駄目よ!!お医者さんにまだ寝てなきゃダメだって言われたでしょう!」

「バカ言え、これはお世話になってる美濃屋さんの仕事なんだ…ごほっゴホゴホ!!」

「お父っつぁん!お父っつぁん!!しっかりっ」






という時代劇のやり取り。


気が付きましたか? これ、お母さんと幼児と同じだわ、って。


娘と父親のやり取りとしては異常なことです。




赤ちゃんが燃えてる火を触ろうとしたら止めますが、良い年した大人が同じことをやろうとしたら止める義理はございません。


「なんか理由があるんやろうなぁ」って思います。


マジック見せてくれるんかもしれんし。




しかし刷り込みって怖いですね。良い年した大人、しかも親が、子どもに自分の健康についてたしなめられることが、時代劇の文脈では、恥とは受け止められていない。


見ている人も、「この親、みっともねぇなぁ」とは思ってないのです。


そういう風に語られていないから。


むしろ、「仕事意識が高い」とさえ、受け取れる描写をされているんですから。




私はコロナウイルスの騒ぎに、こういう「片手落ち」の価値観が影響している気がします。




芸能人が舞台の上で死にたいというのは、どうなんだ?(血を吐いて死んだら、掃除する人大変じゃないか)


アスリートが限界まで無理して、シーズン後半は降板しているというのも、かっこいいでしょうか?(どんだけ周囲に迷惑かける気?その感覚がチームプレイヤーとして失格)




豪華客船に閉じ込められている人は、もともとほとんどが健康な人です。


そして、自分で環境をコントロールできない状態に押し込められて、発症しているので、「被害者」と言えます。


しかし免疫力が下がった状態で、仕事に出て、そこで感染した医療関係者は、被害者と言えるんでしょうか?





90年代、香港でパンデミックが起こったとき、決死の覚悟で香港に残った医療従事者を、私は心から尊敬しています。


翻って、日本の病院は、労働環境としては最悪の場所です。


医療従事者が健康を失う環境というのは、パンデミックの防波堤に、病院がなりえないということです。


医療従事者が、自分の健康を守れないような労働環境。これがどこかの病院だけの問題とかではなく、日本全体に蔓延している「常態」で、それに危機感を持ってこなかったこと。


私はそれが、今ものすごく怖い。


病院に勤める医療従事者の健康を守れる労働環境を!




つか、医者も、頭良いんだから、ちゃんと労使交渉しろ!(個人病院は無理でも、大きい病院は、治療費を受け取らず、検査もしまくり、無料で治療して、経営側を困らせるという方法がある)


自分たちの健康を守るって、プロ意識が足らねぇぞ!




って、お医者さんに向かって怒ってますが、お医者さんだけじゃなく、かなり多くの人が、自分の健康を自分で守るって意識、乏しすぎます。

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