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  • 山崎 美穂

肩こりには鍼が効く

私がまだ事務職をしていた頃、身の回りには肩こりの人だらけでした。


皆さん、色んなことをしてましたが、肩こりが治ったという話は、寡聞にして聞いたことがありません。


肩こりは治らないんでしょうか?


(1)肩こりとは何だ?

(2)肩こりはどうすれば治るのか?


(1)肩こりとは何だ?


肩こりなんです~と言って鍼灸院に来る方は少なくありませんが、


どこが凝っているか、ご本人が分かっていることはめったにありません。(重要)


良いですか?

大事なことなんで、もう一回言いますよ?


本人が、どこが凝ってるか分かってないことが多いんです。


自己申告は「肩が凝って」と言ってくるんだけど、指差し確認じゃないけど、「ココですか?」「それともこっち?」とやっていくとですね、肩からどんどん離れていくことが多いんです。


悪いと言ってるんじゃないんです。


でも、それくらい肩こりって、ぼんやりしているんですね。



大体、治療エリアは、狭く見積もって、


うつ伏せで…頭から首、肩、背中の真ん中(から腰まで)

仰向けで…頭から顔、胸まで


です。


これで最小限、ご本人の自覚する、凝っているエリアでこれだけです。


治療範囲は実際は全身の方がいいんですが、最小限「肩こりです」と申告された場合、これくらいの範囲にコリが広がっています。


患者さんご本人に、「指差し確認」(実際に手で押さえながら、コリのエリアを確認)して、コリの自覚がある範囲。


うつ伏せで…頭から首、肩、背中の真ん中(から腰まで)

仰向けで…頭から顔、胸まで

整骨院や、マッサージ店で、「肩こりです」と言って、肩だけ治療してもらうことも、あまりないと思います。


なんとなく全身治療されることになっている。


肩こりが、肩だけの問題ではないことは、そんなことから誰もが知っていて、それでジムに通うようになったりするのですが、肩を鍛えて肩こりがなくなった!かというと、そんなでもなさそうです。


かといって、全身を治療してもらえば治るというものでもなさそう。


整骨院でも、鍼灸院でも、整体でも、ジムでも、どこに行っても、肩こりは相変わらず治ったという話を聞きません。


肩こりは治らないのでしょうか?





(2)肩こりはどうすれば治るのか?


残念な話、一生肩こりにならない!ということはありえません。


私たちの身体は、タンパク質でできていることはご存じの通り。


厳密に言えば、身体の半分~60%くらいは水。20%はタンパク質。それ以外は脂肪と無機質(骨)とで出来ています。



そして、皆さんご存じの通り、タンパク質というのは、火にかけると焦げます。


化学的には、「タンパク質の熱変性」と言います。


普通の言い方では、タンパク質は熱に弱い、と言えます。


高すぎる温度にも、逆に低すぎる温度にも、そして光にも、タンパク質は弱い。




そしてコリというのは、タンパク質でできた、私たちの筋肉が「溶けて他所とくっつく(癒着)」ことで生じます。


だから、一度コリをとれば、一生コリとはさようならできる、ということはありません。


ただ、コリが取れないかというと、そんなこともありません。


鍼には、コリ(この項では詳しくは触れません)を剥がす力があります。




癒着は、水で濡らすと溶けます。(濡れた紙が張り付いても、再度水に濡らし、丁寧に剥がせば、剥がれるようなものです)


といっても、皮膚をひっぺがして、水をぶっかけるとか、そういう乱暴な話ではありません。


ただ、鍼をすると、そこに血流が集まってくるので、濡らしたのと同じ効果が出るのです。


それは最初は微々たるものですが、何度か繰り返し、鍼灸治療を受けていくと、血流が集まる力も増してきますので、だんだん治りが良くなってくるのです。



薬を使った場合は、だんだん薬の効きというのは、鈍ってくるものですが、鍼の場合は、「自然治癒力」を旺盛にする作用なので、薬とは逆に、どんどん効果が増してくるのです。


自然治癒力を使った治療の強みです。




それでも、新しいコリが生まれなくなるということではありません。


人の身体にストレスがかかると、一部だけに高熱が出るということがあります。


ようは、肩こりとは、肩に力が入っている状態の継続です。


筋肉は運動すれば運動するほど、熱を発します。


それで先ほど説明した、タンパク質が熱で溶けるという現象が起こって、それがコリになるので、緊張の多い状況が続けば、当然新たなコリが頻繁に生まれるのは仕方ないのです。




そういうわけで新たなコリが生まれることは、生きている限り続いてきます。


けれど、鍼灸は、治る力を強める(自然治癒力が上がる)ものですので、貼り薬や塗り薬を使うくらいなら、鍼灸治療に来てください。

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