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  • 山崎 美穂

自分の歩きかた、好きですか?

刻家の眞理子さんが、ずいぶん以前にお話しした、足についてのアドバイスを覚えていて、Facebookに書いてくださったので、久しぶりに歩き方とか足のことを書こうと思います。


「子どもの頃から足が弱かった」「歩くのが遅かった」「よくグネる(捻挫するということ)」「かけっこが苦手だった」という人、


お仲間です。



身体には、運動の総和が一致する【振り子】みたいな性質があります。


たとえば、足を大きく開いて歩く(走る)ときは、手も足に対応するように大きく振らなくてはなりません。


脊椎のラインを軸として、左右の運動のバランスをとることで、不必要な運動は最小に、効率よく身体を動かす仕組みなわけです。





運動というものを研究するとき、「人間の歩きかたとはどうあるべきか」をいきなり考えだしても、答えは「人それぞれ」だったりして、正解が分かりません。


二本足で動く動物は、私たちヒトしかいないので、私たちの種より歴史の古い四本足動物の運動を参考に、もっとヒトの生物としてより良い運動というものはないか?と科学者は考えました。


そこで気が付いたことの一つは、四つ足動物と、ヒトとでは、肩甲骨の胴体への付き方が、違うということでした。


というか、肋骨の形からして違うんですね。


霊長類は、ゴリラとかも同じですが、肋骨が横に広く、牛の肋骨は、横幅が狭いです。


肩甲骨がどうついているかというと、私たちは横に長い肋骨の「背面」に張り付くように肩甲骨がのっかり、牛の場合は、縦長の楕円のような肋骨の「横」に肩甲骨がつき、その肩甲骨の延長に前足がある、という形になっています。





肩甲骨は、人でも牛でも、肋骨にくっついているわけでは、ありません。


肩甲骨が胴体とくっついている(関節を形作っている)のは、胸の前。鎖骨とです。


肋骨とは関節を作っていないのですが、いずれの種も、肋骨を「面」のように使って、肩甲骨はその上をすべる、スライドする動きをしています。


それはそれで合理的なのですが、決まりきった動きばかりしてしまうと、関節がないんだから制限もないはずなのに、「コリ」「癒着」(私の専門分野です)によって、動作に制限がかかるようになるんです。





その変化は、「特段不便もない」ので、見過ごされます。


身体に本来10動けるポテンシャルがあるとしたら、普通の人は、その2とか3しか動かしません。可動域という意味でも、パワーという意味でも。


スポーツをしたり仕事で日常的に身体を使っている人で、4とか5。競技選手で、身体のポテンシャルを限界まで引き出そうとしている人が、8とか9。


恐ろしいのは、2、3の動きで何十年と生活してきた人は、老化に抵抗することができず、1、2…幼児とか、赤ん坊の状態に転落するということです。





不便がないうちは、人はやっぱり、なまけ心には弱いので、「まぁ、そのうちジムでも通おうか」というのですが、「ジムでも」というのは、「習慣化」つまり「根本的な方法」でなくては、解決できないと気が付いているのです。


対症療法的に、痛くなったり、どこか痛めてから対処するのではなくて。


そう、老化というのは、筋力の衰えですから、筋力をつけようとすると、どうしても半年、一年と時間がかかる。(衰えるのは一瞬なのにね!)




では、その「筋力の衰え」ですが、それは「歩幅」に現れます。


ここで最初の話に戻ります。


歩幅は、手のふり幅と比例します。


つまり、肩甲骨の可動域の話が、ここに繋がってくるのです。




・歩幅を広く

・腕の振りを大きく

・脚の筋肉をよく使って


歩いていただければ、歩くことは十分、下半身の筋トレになります。



もっとうまく歩くことができれば、インナーマッスルに効かせることもできます。



まずは、「ちょっとストレッチ」がかかるくらい、大きな歩幅で歩いてみませんか?



そして、それを習慣にするには、歩くとき、手をフリーにすることです。



普段使うバッグを、ウエストポーチや、リュックに替えれば、それだけで手をフリーに、肩甲骨を大きく動かして歩く役に立ちますよ。



細かい改善点は後まわし。



まずは、大きな歩幅で、手を振って!歩いてください。



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