様々な鍼治療-鍼灸の奥の手-

治療に求めることは、人それぞれ違います。「癒しになってくれればいい」と思って治療に来る人もいれば、「早く確実に治したい」人もいる。鍼灸治療を選ぶ方は後者が多いです。鍼にはいろいろなワザがあります。ここでは、当院のワザにどういうものがあるか、ご紹介します。



長い歴史のある鍼治療には、当然色々な技法があります。基本は鍼を刺しておく「置鍼」という方法です…置くというのは、「鍼を刺して時間を置く」という意味です。


置鍼(ちしん)または「置き鍼」と呼びます。当院では、置鍼と、刺してすぐ抜く単刺(たんし)という方法を、目的に応じて使い分けします。


↑の写真では、腰に鍼を刺して置鍼しています。青い●はシールで、骨(腰椎)の位置をマークしています。シールを基準にして、ツボの位置を割り出し、鍼を刺します。基本的な鍼の技法「置鍼」です。慣れてくると、シールは使わなくなります。


たぶん、一般に鍼灸というと、ツボに鍼を刺す、この写真のようなイメージなのではないでしょうか?




■ 自分の体が回復していく様子を目で見たことはありますか?


鍼を刺して、何分で効果が出るのかという研究はされていますが、一人一人の個性・体質の違いで変わってきます。


つまり「人それぞれ」「体質次第」です。


「この人の置鍼時間は10分」「この人は5分で十分」


整骨院・接骨院でも、電気の機械を繋ぐ時間がありますが、その時間はどうやって決めているんでしょう?何か基準があるはずですよね。




実は、鍼は、ちょうどいい塩梅になると、自然に、自分から抜けてきます。


つまり腰に一か所鍼を刺してしばらくたつと、数分、または数十分後、自然に鍼が身体から押し出されてきて、ときには抜けてしまうのです。


これを実際に体験してもらうと、患者さんは一様に感心されます。自分の目で、その場で、回復を観察することができるからです。




「こっちの鍼はスッと抜けますね。でもこっちの鍼は…」


(鍼をぐぐぐっと引き抜こうとしてみる)


「こっちは、まだもうちょっとって言ってますね」


「ほんとだ。抜けにくい!」




身体は生きているということ。


身体には、自分で治るチカラがあるということ。


鍼を体験すると、それがすごくリアルに感じられます。




こういう「経験」はすごく大事です。


治るチカラが高い人は、鍼が抜けるのも早いです。自分の現在の回復力が、もし今一つだとしても、なにか比べるものがないと分かりません。


最初は時間がかかっていた人も、治療を繰り返して行くと、治るチカラが強くなって、抜けるのが早くなってきます。


鍼灸が未病治療だとか、免疫力を向上させると言われるのは、このためです。初回の置鍼時間よりだんだん置鍼時間が短くなってきたら、自分の回復力は上がってきたと言えるからです。





■ 身体のとどこおりを「音」で教えてくれる鍼 -当院の標準治療-


刺して、すぐ抜く、単刺という方法や、散らし鍼(散鍼)という方法もあります。


刺さない鍼というのもあるのですが、それは当院では使っていません。刺さない鍼は、主に小さなお子さんに使い、小児鍼とも呼ばれます。



当院の治療の中心は、この単刺という方法です。(これが患者さんには初めてということが多く、「こんなやり方もあるんだ」と驚かれます)


身体のメンテナンスは、からだの全体を調整し、色々な「流れ」のとどこおりを除いて、気をめぐらすことが重要です。




この単刺のすごいところは、刺している人のお腹が「ぐー」と鳴って反応するところです。


最初、鍼に慣れていない方は、すごく緊張するので、この現象は起こりませんが、次第に鍼に慣れてきた頃、起こるようになります。


滞っているところに、鍼が当たると「ぐー」とお腹が鳴ってくれるのです。




ときには、指でツボを探しているときにも鳴って、「ここだよ!ここに刺して!」と教えてくれることもあります。


私は、そんな身体との対話が大好きです。


「ここがつまってるから、しんどいんだね」

「ぐー(そうなんだよ)」


というやりとりは、患者さんが思わず笑ってしまうほど続きます。


東洋医学で言う「気」、気にはいくつもの意味がありますが、一つは間違いなく、お腹の気…ぐーというお腹の音です。





■ 鍼を刺している間、効果が続く鍼もある


皮内鍼とは、シールにごくごく小さな鍼を仕込んであって、それを貼ることで「ツボを刺激し続ける」効果を狙った治療法です。


置鍼より、ずっと長く、一日二日つけっぱなしにするものですが、どういう効果があるのでしょうか?




皮内鍼は、スケートの羽生結弦選手がよくつけていました。


週刊誌の表紙で、羽生選手のコスチュームの下に肌色っぽいシールが見えている写真がありますが、それが皮内鍼です。


胸に皮内鍼を貼っていると、ぜんそくなどで呼吸器が弱い方には、呼吸がしやすくなるといったメリットがあります。


この皮内鍼は、つけている間、効果が続くものです。


皮内鍼は、鍼灸師が施術によってつけるものですが、この簡易版が市販されています。通信販売などでも買うことができます。


当院でもたまに使います。普通にAmazonなどでも買えますので、患者さんに使い方をお伝えして、家で使っていただくこともあります。



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■ 「一日も早く治して!」切羽つまっている方向けの鍼


下の写真は、ルート鍼という治療法です。

このように「すずなり」と言っていいほどの本数、通常より太めの鍼を刺します。


鍼の集中投下です。

これはツボに対する治療ではありません。


身体にできたコリを壊すための鍼です。


たくさんの鍼を使うのは、コリに対する破壊の程度を大きくするため。


出血も見えますが、たくさん鍼をして、コリを壊すと同時に、血液…なかでも白血球を患部に呼び集めています。


壊したコリも、その場に放置されていたら、身体の正常な働きを阻害します。コリを食べてくれる(貪食)白血球を集めて、「コリの跡地の整備」を行うことが、この治療法の目的です。


持っている「免疫力総動員」です。





治療を受けていても、マッサージでも、凝っている場所と違うところを触られると、「違う!」と言いたくなりませんか?


逆に、凝っているまさに「そこ!」という場所を治療されると、安心しますよね。


「ここの、この、ゴリゴリさえ取れれば治ると思うんだ!」


ルート治療は、まさにその「ここ!」を狙う治療です。


10年ものや20年もののゴリゴリを、治療一回で取れるとまでは言いませんが、ゴリゴリを確実に柔らかくし、少しずつ小さくしていくことができます。


ガングリオンにもいいです。


またギックリ腰や肉ばなれなど、その日その場でなったばかりホヤホヤの疾患にも良く効きます。



「どうしても、今日中に動けるようにならないと!」


という場合、ルート治療による集中治療と、刺絡(しらく)という治療法が、当院の最終奥義、奥の手です。


場合によると、治療に数時間かかることもあります。患者さんにとってハードな治療に間違いありませんが、


最終手段


として、こういうものもあるということを知っておいてください。





※名前だけ出てきた散らし鍼(散鍼)と刺絡についてはまた別稿で。




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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)


「元気があればなんでもできる」と言いますがひっくり返せば「やりたいと思うことができないのは元気がないから」


子どもの頃、働く母親の背中を見て育つ中、どれだけ忙しくても続けられる治療院があったらな…と思ったことがきっかけで、気付けば自分が治療家になっていました。



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