この記事では、鍼灸には本当に、予防的な効果があるのか?ということについて、検証してみたいと思います。
【目次】
(1)将来の大きな病気の元を断つ!
(2)鍼灸の免疫力向上効果は確か?
今日はこの(2)「鍼灸の免疫力向上効果は確かなものなのか?」について考えてみましょう。
鍼灸師は、免疫力を上げる効果がある、病気の予防効果がある、と胸を張ります。
その根拠は何?
(2)鍼灸の免疫力向上効果は確かなの?
鍼は、カラダにとって異物です。
たとえばアメーバだって、表面の皮(皮膚)を突き破って入ってくるものは、脅威に感じます。
人間の方が仕組みは複雑ですが、アメーバと同じで、皮膚を突き破って入ってくる鍼は脅威です。
鍼を身体に対する異物として、追い払おうとして免疫力は向上する。
免疫が活性化する理由は、十分なのです。
では逆に、何度も針治療繰り返すことで、体が鍼に慣れてしまって、免疫向上効果がなくなってしまうのではないか? または薄れてしまうのではないか?
その恐れはなさそうです。
むしろ、鍼灸治療を繰り返すことで、免疫機構が鍛えられ、免疫の反応スピードが向上していきます。
鍼灸治療を受け続けると、次第に風邪をひかなくなるのはその証拠。
魔王に挑む勇者のように、剣の達人のように、免疫力は、鍛えれば鍛えるほど、質もパワーもレベルアップしていくのです。
もう少しだけ専門的なことを言いますと、実は世界中で鍼灸は研究されています。
たとえばアメリカや欧州で、このツボは実際に効果があるかないか、といったことを国立の研究機関で研究し、論文もたくさん出ています。すでに東洋医学は、東アジアだけの関心対象ではないのです。
あまり難しいことは私も分かりませんが、鍼灸学校時代に教科書によると、鍼灸による「微小組織損傷」によって自律神経系、内分泌系、免疫系が刺激され、その影響でNK細胞やTリンパ球などの移動が起こるといったことが観測されています。
NK細胞はウイルスに感染された細胞を破壊する、キラー細胞というものです。
T細胞は、色々種類があるのですが、ウイルスに感染した細胞を破壊するだけでなく、感染したウイルスのことを記憶します。それによって、免疫の働きが迅速化かつ、繊細になります。
お灸はマクロファージという免疫細胞の働きを、お灸した直後と、あと5日後に活性化するということが分かっています。不思議な働き方ですね。
お灸は、低コストで、誰にでも簡単に使えて、免疫力を上げてくれるので、アフリカではHIVや結核対策に使われているほどです。
もちろん、ツボの働きなど、謎も多いです。
とくに手足末端に治療して、胃を元気にしたりするとか、骨を丈夫にするとか、車酔いに効くとか言われているツボは、効果はあるといわれていますが、なぜ効くのかが分かっていません。
しくみについては、今後の研究を待つしかありませんが、役に立ち、害が少ないものは大いに利用しても良いはずです。
ぜひ、鍼灸治療を始めたなら、3か月、半年、一年と、長く続けてみてください。(そのためにも、料金の折り合いの付く治療院を選んで)
一年たったころ「そういえば、風邪ひかなくなってるな」「頭痛が前ほど来ない」「寝込むことがなくなった」
なにかの形で手ごたえを感じられるようになっているはずです。
ぜひ、その日を楽しみに鍼灸ライフをスタートしてみてください。
-私が考える、鍼灸の予防効果その2-
鍼灸の免疫力向上効果は明らか!
RECOMMEND
こちらの記事も人気です。
PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
「元気があればなんでもできる」と言いますがひっくり返せば「やりたいと思うことができないのは元気がないから」
子どもの頃、働く母親の背中を見て育つ中、忙しくても続けられる治療院があったらな…と思ったことがきっかけで、気付けば自分が治療家になっていました。
詳しいプロフィールはこちら>
お問い合わせ・ご予約はこちら>
【無料メルマガのお申込み】
●希望される方は、ホームページのトップページまたは、メールからお申し込みください。
●解除を希望される方は、解除希望のメールアドレスをお知らせください。
--------------------------------------------------
記事がお気に召したら、お友達にシェアお願いします♪
玉造近辺のグルメ情報はこちら
-------------------------------------------------- 発行者 はりきゅう和 やまさき みほ 〒540-0004 大阪市中央区玉造2-16-18
毎週月曜、LINE@からメッセージが届きます。
Kommentare