鍼灸院には、内科的な鍼灸もあれば、当院のような外科的な治療をする院もあるのですが、内科型と、外科型で、かなり鍼灸師のパーソナリティも異なります。
(治療のやり方、治療理論も、大きく異なるので、鍼灸治療を受けたいと思っている方は、行こうとしている鍼灸院が、どちらのタイプか、調べてから行くことをお勧めいたします)

これから、牡蠣の美味しい季節になりますが、牡蠣の殻から身をほぐすがごとく…特にルート治療をしているときの私は、無心に牡蠣の殻むきをする人に似ています。
牡蠣を食べるときって、食卓がシーンとしますが(カニを食べるときも)、あんな感じで、治療中の私は、とても口が重いです。(息をするのも忘れる…ようなときがあります)
軽快なトークができる状態ではありません(外科手術中なんだから当たり前だ)
しゃべってる場合じゃないほど、指先の感覚に集中しているのです(なにせカラダの中は目で見えない)
黙って、無心に、ひたすらコリを、こそぎ、こそぎ、
根こそぎじゃ~~~!!
とまでは思っていませんが、牡蠣の殻をむく人のように、ズブズブのコリに、ゴリゴリに鍼を刺す私は、きっと、脳からアドレナリンが出ているのでしょう。
時々、患者さんの気持ちを置き去りに、治療に燃えてしまっているときがあるなぁと、これまで何度か反省してきました。
たとえば、治療が、10のうち6まで進んだとき、患者さんは「もうこれくらいで」と思っていることがあります。
「これくらい痛みがおさまったら、後は普段ちょっと意識して運動を増やすなどして、そろそろとやっていきたい」と患者さんが思っているとき、
私たち、外科系鍼灸師は、「まだまだ一山超えたばかり!勝負はここからだ!!」と燃えまくっていることがあります。
実際そうなのですが…勝負はここからが本番…
綺麗にコリをとりきれなかったら、あっという間(でもないけど)に再発してしまう!
…というのは、実際に大事なことだし、患者さんに伝えておくべきことなのですが(でも伝え方によっては、脅しみたいになるよね。難しい)
それでも、長い期間痛みに耐えまくった患者さんの、もう治療の辛さに耐えたくない(痛みにも、お財布的にも)という気持ちを、むげにしていいものではないはずなのに、
ファイヤー状態の鍼灸師は、自分の「治したい!」「絶対に治してやる!」という気持ちを、押し付けがち。
なんで、ここが勝負どころだってことが分からないんだ…!!
と思っても、患者さんのためを真に思うなら、気持ちを抑えるところなのですが。
戦闘民族、外科系鍼灸師、私を含めて、治療に燃えすぎるタイプが多いです。
一つだけ悪意に思って欲しくないことは、お金が欲しいとか、治療を引き延ばそうとして、そうしているわけではないということです。
とれてないコリに対して、過剰に使命を燃やし過ぎる性格ではありますが、欲得でコリが出来たり、消えたりはしません(その辺、ラディカル)
人は治療のために生きるにあらず。
人生はやりたいことをやるためにあります。
調子が十分良くなったら、ご自身で卒業のタイミングを決めてください。
あと、これは当たり前ですが、当院の治療を3回受けて、みじんも変化がないのであれば、長期的にも治療効果が出る見込みは薄いので、その場合もさっぱり、きっぱり切っていただいて結構です。
当院の治療を受けて、10の症状の1でも2でも改善するのであれば、1を積み重ねれば結果は出ますが、まったく改善していかないのであれば、他の治療法を探す方が道理にかなっています。
その場合は、私の腕の未熟さ。それを認めなくては次の成長もない!と考えるのが、戦闘民族型鍼灸師のさっぱりした良いところ。
あっさり、さっぱり終了しても、逆恨みなどいたしませんので、ご安心ください。

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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
「元気があればなんでもできる」と言いますがひっくり返せば「やりたいと思うことができないのは元気がないから」
子どもの頃、働く母親の背中を見て育つ中、忙しくても続けられる治療院があったらな…と思ったことがきっかけで、気付けば自分が治療家になっていました。
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