鍼灸院ごとに治療のやりかたが違うのは、なぜ?

病院に行けば、どこの病院でも、大体同じ検査があって、同じように治療してもらえる。なのに、鍼灸院は、行く先々で、先生が言っていることも、やってくれる治療も全然違う。


なぜなんでしょう?



この記事で一番伝えたいこと

・鍼灸師ごとに、治療のやり方、治療理論も、大きく異なるので、これから鍼灸治療を受けたいと思っている方は、行こうとしている鍼灸院が、どういう治療をしているか、調べてから行くことをお勧めいたします。


■ おおざっぱに2つ


鍼灸には、二つまったく違う2つの系統があります。


ひとつは、中国の古典からはじまり、日本の江戸時代まで、分派しながら、中国、韓国、日本と東アジアに広がった「伝統鍼灸」


もうひとつは、西洋医学/現代医学で味付けしなおした、あたらしい鍼灸「現代鍼灸」




同じ、人間のカラダを相手にして、同じ鍼を使った治療ながら、この二つはなかなか会話からしてかみ合いません。


理由は、古代人が考えていたことを、現代科学で翻訳するのが難しいから、というのがひとつ。


もともと中国語の翻訳(原典は「黄帝内経」という漢文で書かれた書物のうち霊枢という本)だったので、中国語から日本語への翻訳の問題があります。


もっというなら、中国国内で考えても、黄帝内経が書かれた時代となると大昔。書かれてから100年、200年たつうちに、解釈が分かれて百家争鳴状態。昔の人が何を伝えようとしていたのか、昔すぎてわからない。(私らがちゃんとわかってるかどうかも、わからない)歴史の長さという問題


というわけで、「伝統鍼灸」…にも、「これ」という一つのやりかたがあるわけではなく、後世の、末端の、私たち鍼灸師がやる伝統鍼灸は、、、、いろいろ、枝分かれしていて、鍼灸師ごとに、やりかたも、いろいろです。




他方、現代医学的な鍼灸。


これも、「現代医学的」なテイストはまといつつ、????と、いくつも疑問符が付くところがあります。伝統派に負けず劣らず百家争鳴。


現代、とか言いながら、20年前のと、50年前の現代と、全然違いますからね。


というか、鍼灸だけじゃなく、根拠になっている医学の方も…進歩が著しくといいますか、…常識が書き換わっているのです。




たとえば、美容整形で有名な高須クリニックの高須院長がエッセイに書いていましたが、西洋医学も50年くらい前を振り返ってみると、こんな感じでした↓↓↓(高須家は代々医者の家系で、おばあさまも医者)


ばあちゃんが得意だったのが、アヘンチンキとコカイン点鼻薬。魯迅の小説を読むと、アヘンは、紳士のたしなみとして描かれているけど、ばあちゃんにとってのアヘンも「よく効く薬」だった。時代によって、常識も変わるし、何が合法で違法化も変わるものだということを、自分の体験としてよく知っていたんだと思う。(『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』西原理恵子・高須克弥著)

高須院長のおばあさまの時代に「現代医学的な鍼灸!」といって新しく誕生した鍼灸流派は、21世紀的な感性からすると「???」になるのは、いたしかたない・・・と思います。はい。


が、実のところ、理論とか、「科学」という観点から言うと…21世紀になって生まれた鍼灸も・・・理論とか体系がしっかりしているというわけでは・・・


ありません。




ハッキリ言いきります。50年前だろうが、100年前だろうが、1000年前だろうが


鍼灸師は、


「なんでもええから、効きゃあええねん」


と考えています。




理論?科学?


「そんなの関係ねぇ!」(小島よ●お)

効くか、効かないか。

それだけだ!!!


■ 鍼灸院は…鍼灸師次第


薬は、おなじ痛みどめ薬でも、色んな種類があります。胃薬をとっても、熱さましをとっても、色んな薬があります。


患者さんの体質が一人一人違ったり、風邪なら風邪で、「喉からの風邪」と「腹痛を伴う風邪」とあって、原因だって色々違うからです。


お医者さんは、90歳のおばあさんと、20歳の男子大学生では、同じ病気でも、薬をかえたりしますが、鍼灸師は違います。


患者さんごとに治療のやり方を変えたりしません。


細かい部分…たとえば使うツボや、使う鍼の本数、鍼の太さ長さは多少違っても、治療の「やりかた」は同じです。




その理由は、ひとつの治療理論でも、学んで身につけるのに時間が何年もかかるので、治療法のつまみ食いやパッチワークをしていたら、ひとつの技法もしっかり身につけられないということになるから!


鍼灸は治療院ごと、鍼灸師ごとにまったく違う流派、まったく違うやり方でやっているので、患者さんに合わせるというより、患者さんが鍼灸師に合わせる・・・といいますか、


患者さんが自分に合うところを探していく…という不親切なシステムで運営されています。




というわけで、結論。


鍼灸師はそれぞれ持っている治療法が違う!


だから・・・患者さんが賢くなって、鍼灸院を選ぶ側になってください。


「どこの院でも同じ」ではありません。


「鍼灸院は、院ごとに違いすぎる!」


だから、比べて、選んでほしいのです。






◆ 余談 ◆


「うちはこういうやり方でしか治療しないから、2回試して効果なかったら他所行って」


患者さんにハッキリこう伝える鍼灸師もいます。

伝えず、あいまいな態度をとる鍼灸師もいます。


鍼灸治療に限った話ではないのですが、見通しが思わしくないときに、そのことを正直に伝えるには勇気が必要です。


医療は、時間が勝負。


軽い病気でも、治療にとりかかるまで無駄に時間がたってしまえば、治る病気もこじれて治らなくなっちゃったりしますから。


まったく効果がないか、時間はかかるけど確実に治っていくものなのかの見極めは、治療のキモといっても過言ではありません。


説明があやふや

質問してもはぐらかす

わからないことをわからないと言わない


鍼灸には色々な流派があり、とくに伝統鍼灸は言葉が難しいです。


でも本質はそこじゃありません。


分からないというなら、現代医学だって言葉は難しいです。


難しいことを、専門用語を使わず、患者さんにわかりやすく伝える努力を、鍼灸師側がしているかどうかです。


しっかり説明の時間をとってくれる鍼灸院を選んで下さい


これ、二重線の大事さです。


整骨院でも、病院でもなく、鍼灸院を選ぶ意味と価値の半分くらいは、どれだけしっかり話してくれるかってところにあります。




この記事が、あなたの治療院選びのヒントになればうれしい。



RECOMMEND

こちらの記事も人気です。


PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)


「元気があればなんでもできる」と言いますがひっくり返せば「やりたいと思うことができないのは元気がないから」


子どもの頃、働く母親の背中を見て育つ中、忙しくても続けられる治療院があったらな…と思ったことがきっかけで、気付けば自分が治療家になっていました。


詳しいプロフィールはこちら>

お問い合わせ・ご予約はこちら>


【無料メルマガのお申込み】

●希望される方は、ホームページのトップページまたは、メールからお申し込みください。

●解除を希望される方は、解除希望のメールアドレスをお知らせください。

--------------------------------------------------

記事がお気に召したら、お友達にシェアお願いします♪

https://www.89nagomi.jp Twitter Facebook

LINE


玉造近辺のグルメ情報はこちら

Instagram

-------------------------------------------------- 発行者 はりきゅう和 やまさき みほ 〒540-0004 大阪市中央区玉造2-16-18

メール 89nagomi@gmail.com



​ご予約・お問い合わせはこちら。

© 2020 はりきゅう和-nagomi-  当院のプライバシーポリシーはこちら