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  • 山崎 美穂

閾値(しきいち)を超える

「…、7、8、9、」


ああ、終われる。10だ、と思う。その時。


筋トレをしていて、トレーナーが叫ぶ。


「もう一回ラストっ!」



限界まで来てのあと一回をやるか、やらないか。


限界と、限界を超える、そのわずか1回の差。


何度も限界近くまで来ていても、そこを超えるか超えられないかで、成長するしないが変わる。



何十年とトレーニングを受けていても、いつも「限界を超えるあと1回」の手前で終わっていたら、まったく筋肉に変化はありません。


そういう限界超えが、閾値の説明としては一番わかりやすいのですが、


頻度にも、閾値はあります。





陶器製などの光が透けないコップに、水を入れていく。


コップを真横から見ている私たちには、水がどこまで入っているか分からない。


でも、どこかでコップから水があふれる瞬間がある。


それが、閾値を超えた瞬間です。




その瞬間を知るか、知らないか。


私は、最近、その経験があるか、ないかって、一般に思われているより大事なんじゃないかって気がしています。


部活や習い事で、結構本格的にスポーツをやったことがある人は、「感覚」として、閾値を超えることを知っています。


超えたときに、「あ、超えたな」と分かる。




しかし、それまでの人生、スポーツをしてこなかった方は、その閾値の感覚自体を「まったく知らない」ことがあるなと、気が付きました。




その量と頻度じゃ閾値にははるかに届かないところで、立ち止まってしまうのです。


超えれば結果が出るのに、とても、とてももったいない。


でもこういうことって、伝えるのが難しい。


「そんな努力じゃ全然ダメ」って言ってるみたいじゃないですか。


というか、そういう意味としか、捉えられないです。




気付いてほしい。気付かせてあげたい。


愛ある厳しさで、伝えたい。


「もう一回ラストっ!」

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