皆さんが思うより、案外「治療法がない」という疾患はありふれているのですが、それが必ずしも、命にかかわるような、重篤な病気という意味ではありません。
「治す」方法はなく、「維持する」「悪化させない」という消極的な方法しかない、そんな病気、ちょっと考えてみてください。いくつ考えられますか?
ひざ痛…軟骨がすり減ってるタイプ
五十肩…治すというより、時間の経過で治まるまで待つ
腰痛…原因不明なことも多く、対処療法
緑内障…眼圧が上がらないよう、眼圧を抑える目薬でキープ
ほかにも、高血圧や糖尿病…などなど。
鍼灸院には、そんな現代医学では「治療法がない」病気の方がいらっしゃいます。
さて、「現代医学では有効な治療法がない」とされるとしても、東洋医学でなら治る?
そういうものではありません。
東洋医学で治るなら、現代医学でも治せます。
治せるというのは、理屈がハッキリしているということですから、東洋医学でやれる方法を、現代医学でやってはならないことはありません。
「治す機序がハッキリしない」病気は、東洋医学でも、現代医学でも、「治せる病気」とは言わないのです。
ただ、東洋医学、とくに私たち鍼灸師は、アプローチ法が、現代医学とは違うかもしれませんね。
大抵の場合、一つの病気に、色んな症状が付随します。
たとえば、最近、緑内障の方を治療しています。
緑内障を、鍼灸で治せるとはいえませんが、眼球周辺のコンディションを整えることはできるんです。
目の周りには、びっしり目に関連した血管、神経、筋肉があります。
目は、単体で存在しているわけではなく(ドラクエのモンスターじゃないんだから)、目に栄養を与える血管もあれば、目を動かす神経もあるし、目の表面を潤す涙を供給する機関もあります。
そのあたりを整えるとどうなると思います?
毎朝出ていた、目ヤニが減るんです。
私の祖母は、黄斑変性症という、緑内障ではないですけど、目の病気を患っていました。いつも目やにがすごかったので、本人結構しんどかったんです。
目ヤニが多いというのは、目の状態がとても悪いということです。
鍼灸で緑内障は治せませんが、目の状態を改善することはできます。
私が、いきなり緑内障に取り組んでも、壁に跳ね返されます。
東洋医学は、いきなり「完璧」や「正解」を目指しません。
できることから積み上げて、できることを増やしていく、そういう積み上げの医療なんです。
結果として治ったら素晴らしいけど、治せないまでも、悪化させないことができます。
これって、緑内障の眼圧を下げる目薬に、劣らない素敵な成果ではないでしょうか?
あなたのお悩みが、現代医療では解決できないと言われても、簡単にあきらめないでください。
鍼灸にできることが、まだあります。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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