今は、ある理由から、献血ができなくなった私ですが、以前は、街歩きに疲れたら献血に行くという人でした。
「献血が趣味です」
と言っていました。
今でも、おそらく、血液の比重が足りなくて、献血できないということはないと思います。
病院の検査で、貧血を指摘されたこともありません。
そんな私ですが、隠れ貧血なんです。
ところでレバー。
貧血の話と、レバーが食べられるかどうか、関係ないじゃん、って思いますよね?
そんなあなたは、レバーを食べることができますか?
レバーは好きですか?
私は、苦手です。
(1)鉄タンパクってなに?
(2)生理の話
(3)レバーが食べられないと貧血なの?
「15~50歳女性の全員が鉄タンパク不足」
この年齢の女性に共通するのは、生理があるということ。
毎月、大量出血していますから、貧血…と言われたら、「まぁ、多少はあるかもね」「男性に比べたらね」と認めるのはやぶさかではありません。
しかし、かといって「鉄タンパク不足」というのは、いったい何?どういう話?
鉄タンパクって何?
聞きなれない言葉なのでは、ないでしょうか?
(1)鉄タンパクって何?
鉄とタンパク質がドッキング!したものが、鉄タンパク。
単純に、栄養素として、鉄と、タンパク質が、それぞれ不足しているという意味でもありますが、鉄タンパク、鉄とたんぱくがドッキング!です。
鉄とタンパク質、別物のように感じる方が、普通と思います。
でも、身体の中では、鉄とタンパク質って、化合して存在していることが多いです。
具体的には、ヘモグロビン。
ヘム鉄「ヘモ」、タンパク質「グロビン」で、ヘモグロビン。
「ヘモグロビンとは」でググったら、厚生労働省のホームページが出てきました。
ヘモグロビン(Hemoglobin)とは、赤血球に含まれる赤色素たんぱく質のことです。鉄(ヘム)とたんぱく質(グロビン)が結びついたもので、血液が赤い色をしているのはヘムが赤色素を持っているためです。
そういうわけで、体の中で、鉄とタンパク質は結び付いて存在しています。ヘモグロビン、別に健康に詳しくない人でも、聞いたことあるなーくらい有名な言葉です。つまりたくさんあり、ありふれたものです。
鉄タンパク、つまり、たくさんある。うさん臭いものではありません。
それに、鉄とタンパク質が化合したものは、ヘモグロビンだけじゃない。
最近たまに貧血用語で、「フェリチン」って言葉を聞いたことのある人もいますが、これまた、鉄とタンパク質の化合したものです。
「じゃあ、単純に血液不足って言えばいいんじゃないの?」
って、思いますよね…
(2)生理の話
体内での鉄の使い道は、色々ありまして、必ずしも血液にだけ、限定して鉄が必要ってわけでも、ないんですよ。
でも、血液という形でべらぼーに大量に必要なのは間違いないです。
ちなみに、血液って、体重の8%を占めてるんですって。
体重60㎏だったら、4.8㎏の血液。㎏で血液表すのが、なんか気持ち悪いですけど、5㎏分の液体…うーん。お米の3㎏の袋より多いですね。かなりたくさんです。
それが女性は、毎月、50~150mlくらい生理で流出しています。
献血だって200mlです。献血するくらいの量を、毎月ただ、ただ流している。
これ、減った分、補給しないとまずくないですか?
女性は貧血には強い体に作られていますが、無限に無理が聞くわけではありません。
鉄が不足しまくると、人は結構サラッと意識を失ったりします。生理のない男性はあれだけたっぷり、お肉、食べてるんです。なのに、女性は食べなくても平気なんでしょうか?あなたは、そこまでお強いですか?
生理のことを考えるとき、思うのは、赤ちゃんって、すごく贅沢だなってことです。
使ってなくても、赤ちゃん用のベッド(子宮)を毎月、ふかふかの血のお布団で新調するんですよ。
使ってないから清潔なのに!と思うんだけど、卵子一つのために、毎月、新しい布団買う(作る)だなんて、すごい贅沢じゃありませんか?
姫だか王子だかわかりませんが、新品の布団しか受け付けないんです。そんな贅沢しているのは、人間の赤ちゃんだけでしょうね。
血液で作られた、真っ赤なお布団。未使用状態で、毎月、ポイっと捨てられています。
この捨てられた血液の分、私たちは、毎月、貧血です。
貧血が当たり前になってしまっている。
(3)レバーが食べられないと貧血なの?
レバーが食べられないと、貧血か?
間違ってないと思いますが、原因とか、理屈はわかりません。
タンパク質が食べられない、お肉が苦手なお年寄り、たくさんいますよね。
最初から食べられなかったわけではなく、少しずつ食べる量が減って、気が付けば、身体が受け付けなくなってるという状態です。
タンパク質を消化するために必要な消化酵素も、タンパク質だから、タンパク質不足が慢性化した身体は、胃壁も薄くなって、消化酵素を出したら、胃もダメージを受けるから。
私たちの適応能力が凄すぎるのかもしれませんね。
どんな不利な状況でも、それに慣れることができてしまう。
けれど、それが良い状態ではありません。
うちの母が運転する車は、いつも時速50キロ以下で走っていました。そしたら、高速道路なんかに乗って80キロ出そうとすると、苦しそうな音をたてたものです。
でも高速道路を80キロ以下で走るのは、迷惑走行でしかありません。
鉄不足でも、私たちは生きられます。
でも、それは、時速50キロ以下しか出力を出さないと決めて、生きていくようなものです。
パワーを求められる状況になったとき、ひとたまりもありません。
貯金がないと、何かあったとき、大変なのと一緒。
あなたが、鉄不足から、今すぐ、病気になることはないでしょうが、だからこそ、日ごろから意識して鉄を摂るようにしてください。
目安は、レバーが平気で食べられるようになるまでです。
そうなるまで、鉄をしっかり摂り続けてください。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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