ブルーピリオド11巻
山口つばさ 著
幼稚園、保育園に入る前。
私たちは、絵を描いたり、工作に夢中になったり、思うように作りたいものが作れなくて、苛立ったりしても、何か手を動かしていた。
いつ、子どもは絵を描かなくなるんだろう?
いつ、絵が嫌いになるんだろう?
他人に絵を見られるのが、いやになるんだろう?
子どもが自我を持ったとき、はじめて隣の人と自分を見比べるようになる。
そして、相手との比較で、自分を理解するようになる。
私は、この子より、目が大きい
私は、この子より、足が速い
私は、この子より、口が小さい…
比較でしか考えることができないのは、人間の認知力の限界ってやつなのだろうけど、
無心に、楽しみとして、描いていた絵をやめてしまう原因の一部…全部じゃないと思うけど、一部は、どうもこの「比較」にありそうだ。
もう一つの原因は、…ありふれた批判になっちゃうのかもしれないけど、周りの大人にあるんだろう。つまり「教育」ってやつ。
『ブルーピリオド』
思い出した
俺が美術を苦手になった理由(わけ)
「美術に正解はない」
とか言っときながら
結局絵の上手いやつが成績が良くて
テストでは自分の感想と違う解答が正解で
誰でも描けそうな絵が傑作とされてて
だから俺
「やっぱり美術って向いてないな」って
自分の、好きとか嫌いとか、楽しいとかつらいとか「以外の価値観」
「社会的価値観」(おとなの価値観)というやつがでてきて、それに合わせられない自分を「遅れている」ように感じて、色んなことがつらくなる。
その同じ時期、私たちは、絵を描くことを、自分が見た通り、感じた通りのことを、表現するのが怖くなる。
国語も同じで、
書いた作文とかを「もう少し」とか「がんばりましょう」とかって評価されるようになって、それで「なんだ。俺の感じたことって、歓迎されてないのか」みたいな気持ちにさせられて、「だから国語が嫌い」(教科が嫌いだし、自分の考えてることを人に伝えるのが嫌い)
私はなんとなく、自分には、なにかわかってないことや、見えてないことがあるんだろうな、と納得して、国語についても、作文についても、深堀りしないで来てしまったけど、
あれ、あの感情を「疎外」(された気持ち)っていうんだろう。
君は、求められてないんだぜ
君の言葉は、この場ではいらないんだぜ
そういわれたようなものだから。
うわぁ…いやだ。すごく嫌だ。
そんなこと傷つく。すごく傷つく。
おとなだって耐えられない。
ところが、この子どもときたら、「大人以上に空気を読む」んだ。周りと、環境と、順応しようとするんだ。
順応しよう(相手に合わせよう)と成長する時期に、そんなこと言われて、傷つけられるなんて、それで、いいはずがない。
子どもたちが、いっとき、衝動的になったり、反抗的になったりしているとしたら、それはきっと、周りのおとなたちが、やらかしちゃってる。傷つけまくっちゃってる。
それに、気が付いていないんだなぁ。
私も、自分のブログなのに、普段思ったこととか、感じたこと、書けるようになったの(開き直って書くことに決めた)の、やっと最近だもん。
で、「雑記」ばかりが増えていってる。
ある程度書いて、自分を出し尽くさないと、「本当のことを本当に言う」ようになれないと思って。
社会的評価ってやつを、無視する人は、どっちかっていうと、おっさん、おばさんと言われる世代になってから増える。
「鈍感力」マックス、無神経の塊みたいな、おっさん、おばさんに、なりたくないって気持ちは、私にもあるけど、
そういう鈍感さとかじゃなく、自分の気持ちを「素直に」、表現できる、しなやかな強さ、素直さみたいなものは、年齢世代関係なく宝物で、だから、これからの人たちには、もっともっと自分を素直に表現していってほしいと思う。
人にやさしく、違いを認め合う社会は、素直な自己表現と対立するものではないと思うから。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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