最近ドラッカーにハマってるのですが、面白いことが書いてありました。
人間には、それぞれ指紋のように、固有の「スピード」「リズム」「持続力」があると。それは育てかたとかでなく、生得的に、一人ずつ決まっているものだと。
人は、機械のように、同じスピード、リズムを続けることも苦手!好きなペースすら、ずーっと続けるのは無理!
自分でスピードやリズムを変えられるんじゃなく、他人に左右されるのも無理!
それが人間の生理だし、当たり前なんだと、経営の神様みたいに言われている、ドラッカーが書いていたので、ドラッカーって思ってたような人じゃないんだなぁ…(もっとカネゴンなイメージ持ってた)って思いました。
1)スピード、リズム、持続力という個性
私たちが、他人に苛立つ原因のひとつが、それぞれ固有のスピード、リズム、持続力の違いのせいです。
人を誤解する原因にもなりますし、誤解される原因にもなります。
スピードが速すぎる人は、スピードがゆっくりの人から、「攻撃的」「威圧的」と思われるし、逆にゆっくりの人は、「怠惰」「協調性がない」と誤解されます。
スピードがある人が持続力がないとは限らないし、ゆっくりの人に持続力があるとも限りません。
でも、それぞれ固有の、かけがえのない「個性」として、各々が自分らしいスピード、リズム、持続力を持っています。
自分とは違う人を見て、「あいつは…(怒)」というのは、すごく勝手なことなんですね。
当たり前のことだけど…。
2)才能の3要素
そろそろ連載が完結しそうなのですが、漫画に『左利きのエレン』というのが、ありまして、その本には、ある研究者の言葉として、才能というものの正体をこういう風に書いています。
才能とは、集中に入る速さ、その集中の深さ、集中時間の持続力のかけ合わせ
集中に入るスピードがそこそこ速く、また他に注意を向けるべきものが現れたとき、すぐ対応できる程度には浅く、持続力はかなりあって、頑張り続けられる人…というのが、「一般的な意味での有能な人」です。
でも傑出した才能の持ち主は、そこが「普通」と大きく異なります。
たとえば漫画の登場人物にファッションモデルのあかりという女性が現れます。モデルとして天才です。
彼女は、集中に入るまで時間と手間がかかり、集中の深さは極みレベル。持続力も異様に「短い」です。
かたや画家であるヒロインは、入るのはゆっくりめ、深さは相当なもので、持続力は驚異的。
短距離走者と長距離奏者とで、求められる集中(才能)の種類が違うのは当たり前…というのと同じですが、さて、自分の集中力の質というものを、そういう風に考えたことはありますか?
「スイートスポット」というスポーツ用語がありますよね。
ゴルフのスイートスポットは、クラブのある点で球を打てば、非常に遠くまで跳ぶというものです。
そのスイートスポットからちょっとでもズレれば、球は跳びません。
集中力(才能)にもスイートスポットがある。
自分の集中力(才能)が一番活きる仕事についていれば、仕事はグッと楽でしょうね。
3)あなたの仕事は、あなたに合っているか?
さて、才能はともかく、スピード、リズム、持続力。
これは、疲れと関係が深いです。
私たちは、自分の固有のスピード、リズム、持続「以外」で働くと、異様に疲れます。脳にも筋肉にも老廃物が急激に溜まり、身体にとって毒になるものを生み出します。
疲れに関しては、まず、自分に適した働き方のスピード、リズム、持続は、どれくらいなのか、今の働きかたは、自分に合っているのか? パフォーマンスを発揮するためには、働きかたが適していないなら、アレンジできる面はアレンジした方がいいです。
人間は「一定のリズム」が苦手です。
自分の好きなスピード、リズム、持続で働いていても、同じスピードやリズムには耐えられません。
それが得意なのは機械だけです。
経営効率を追い求めた経営学の神、ドラッカーが認めています。
効率を追求し、自分のリズムで働きましょう。
4)あなたの仕事で、あなたの尊厳は傷つけられていないか?
スピードやリズムを、自分の任意で、ときどき変えることができるかどうか?もしそれが難しいようなら、転職も視野に入れた方がいいかもしれません。
自分の任意でリズムを決められるってことは、その人の尊厳でもあり、とても大事なことだからです。
仕事というのは、私たちの尊厳や実存(難しい言葉ですね)と深くかかわります。
あんまり合わない場合、害するのは、あなたの心、気持ちだけでなく、健康も害します。
私は鍼灸師ですので、健康を害する、つまり「異様に疲れる」ということを問題視します。
あなたを異様に疲れさせる仕事は、ぜひ辞めて、他の仕事についてほしいと思います。
この世に仕事はゴマンとあるし、どうせ今後は少子化で、労働力不足ですから、あなたに合った仕事には就きやすくなります。
時代を考えても、また自分の人生ということを考えても、自分に合った道に行くのは、一日も早い方が得だと思うからです。
少々の給料で、命を削るのは流行りません。
5)それでも今の疲れる仕事を続けるとしたら
疲れを頻繁にとりのぞくための、コストを負担しなくてはなりません。
それは鍼灸治療を定期的に受けるということ。
栄養に気を使った食事を、選べるということ。
定期的に運動できるように、時間をとるということ。
リフレッシュのための休暇を取るということです。
どれも欠けてはいけません。
どれ一つとして、譲ることもできません。
これだけのことをしてやっと、人は、「ふつう」に働けるのです。
これら4つに手を抜いて、今後10年があると思わないでください。
「時間割引き率」というのがあります。
先のことは、あんまり深刻に考えられないという「人のサガ」のことです。
10年先のことなんか、深く考えたくもないし、目先に変わったものが現れたら、猫ちゃんのように一瞬で気が変わって、そっちを追いかけてしまう。
ですが、年を食って来ると、10年なんか一瞬です。
過ぎてしまえば一瞬。
そして、ある日突然倒れる。
それからの時間の長さは、過ぎてしまった10年より、何倍も、何倍も、長く感じるでしょうね。
寝たきりの、ベッドにしばりつけられた、自分のリズムで動けない人生。
人生100年時代ですから、長く感じるだけでなく、実際に長いことでしょう。
それで構わなければ、疲れを放置してください。
健康の方がほとんどの仕事より大切です。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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