カッサとか、グアシャと呼ばれる、中国の民間療法があります。
何年か前にも、軽くブームになったのですが、皆さんご存じでしょうか?
カッサとは、水牛の角や、ローズクオーツなどの石を加工してつくる、板状の治療器具で、
カッサの「カッ」は、削るという意味。
カッサの「サ」は、瘀血と言って、汚れた血液のことだそうです。
鍼灸院に来ておられる患者さんの中でも、痛みに弱い方はおられます。
普段は大丈夫でも、体調が悪く、痛みに過敏になってしまっている「時期」もあります。
そういった場合、当院では、カッサをすることもあります。
カッサは民間療法だけに、だれでも手軽に扱える、簡単な治療器具ですが、上手に使えば、治療効果も出ます。
今日いらっしゃった患者さんも、普段は鍼治療をされている方でした。
今日は腰痛でいらっしゃいました。
昔何度かギックリ腰をやったことがそうで、坐骨神経に沿って、ピピっとかビビッとか痛みが走る奴ですね。
今回も、ちょっとそのケが出ていました。
カッサと鍼の違いと共通点について、先に簡単に説明しますと、
カッサも、鍼も、コリを取り除き、血行改善、細胞の新生を計る治療法という点では同じです。
一番の違いは、効果範囲ですね。
人体は3Dですから、
タテ・横・高さがあります。
タテ×横=面積です。
カッサは、面の治療に秀でています。
でも高さ(人体の場合、深さですが)に弱い。
お尻なんかは、お肉も脂肪も分厚いので、コリが浅いところにある場合は、カッサで十分効果が出せますが、これが、坐骨とか、骨に近いところにコリがある場合は、効果は出ません。
しかし、広い皮膚面への影響力は、鍼以上です。
例1)#アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の方など、皮膚の広い面にトラブルがある方には、カッサは超オススメです。
お二人のアトピー患者さんに試していただきましたが、お二人とも、しばらく痒みが治まったといいます。
皮膚をひっかいて、傷つける心配もないので、カッサ、アトピーの方に、とてもいいです。
例2)#ひざ痛
あと、ひざ痛なんかにも、カッサとてもいいです。
なぜなら、ひざは、骨の上に乗っているお肉が薄いからです。
高さ(深さ)に弱いカッサでも、十分効果が出ます。
ひざにヒアルロン酸注射をしている方、ひざの水を抜いている方に、カッサを試していただきたいです。
当院には、ヒアルロン酸注射を、必要なくなってやめた患者さんがおられます。
しかし、カッサが深部へのアプローチ力に欠けるのは争えません。
また、手ごわいコリになると、ちょっと太刀打ちできないところもあります。
無理して、何もかもカッサでやろうとすると、「先生、カッサの方が、鍼より痛いわ!」ということになりかねません。
カッサと鍼は、併用がお勧めです。
ポイントポイントは鍼で抑えて、広い部分はカッサでやると、痛みは最小にできます。
自宅では、カッサでケアして、難しい部分は鍼灸院で治療してもらうというのが、一番のソリューションかもしれませんね。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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