コロナ禍なので、リスクを考え、最近鍼灸の師匠のところに行ってなかったんです。
先日、久しぶりにご挨拶に伺ったところ、手の手入れについて、ご指導いただきました。
プロはここまで手をケアするのか!とびっくりするほど、師匠は色々なケアをされていました。
わたしの師匠は、大胆不敵、豪放磊落なレディなのですが、、、
半面、仕事の仕方など、非常に緻密なところがあって、仕事の哲学も、実践も、学ぶべきところが多く、お会いするたびにビリビリするほど、刺激をうけます。
実は不肖の弟子こと、私は、手の手入れが非常に悪かったのです。
どれくらい悪いかというと、最近は腱鞘炎が慢性化していて、右手の筋肉が落ちているほどです。
一生一鍼灸師で行く予定なので、これは恐ろしいことです。
プロが仕事で身体を壊していたら、プロ失格…言うまでもないことですが、
プロ野球選手や、料理人、理美容師、看護師、レジ係、介護士…多くの方が、仕事で身体を壊します。
しかし、鍼灸師がそれをやっちゃダメです。
医療の専門家、筋肉担当なのですから。
今回、うちの師匠がどういう手のケアをしておられるか、教えてもらってきました。
1.仕事の合間と終了後は、手を温熱パックで温める。
2.オイルで「触れる程度」の超よわよわでマッサージする。
3.常に手袋で手を守る。
4.寝るときは必ず保護用手袋着用。
5.仕事中、手がしんどく感じたら、適宜サポーターを使用。
1.温熱パック
温熱パックは、2枚買って、2枚のパックで手を挟む!と。
温熱パックの形も、手、手首、肘まで、なるべく広範囲に挟めるよう、縦に長い形がベター。
温熱パックは、レンジでチンして熱々で使います。
最初は「あちち」くらいですが、長くぬくもるので、温熱パックは、たとえば、事務仕事のとき、肘当てのようにも使うといいかもしれません。
わたしは、ノートパソコンを使っているんですが、長時間使ってると、金属に触れる手首が冷たく、キンキンになることがあります。
これまでただ耐えてましたが、最近フランネルの布を一枚手首部分に当てるようにして、それでだいぶ緩和されました。
温熱パックや、カイロも使うようにしたら、さらに、さらに手が楽になりました!
2.オイルマッサージ
オイルマッサージに関しても、腱が細い(薄い)ので癒着を起こさないように!刺激は少なく、オイルでマッサージするようにと。
手は複雑な構造ですが、非常に軽量化されています。
腕って重いですから。
だもんで、手の筋肉の一つ一つはめちゃ薄く作られています。
筋肉とか腱とかが癒着すると、これがえらいことで、めちゃくちゃ痛いです。
しかも、一旦痛めてしまうと、治りが非常に悪い!
薄いだけに、血液が十分供給されないからでしょう。
強くこすると、上下に重なった筋肉が圧着されて、余計、手を痛めます。
だから、オイルで、「摩擦」を少なく。
そーっと撫でるようにマッサージすることが、手のケアのコツです。
3.外出時には手袋を!
3の手袋は、デパートで買うようにと言われました。どんな手袋を選ぶかというと、通気性重視です。
わたしの死んだ伯父は画家だったんですが、伯父もこれについては言ってました。
手をケガするな、手と目だけは守れ、と。
師匠は、手を怪我しそうなことはなるべくするなとも言います。
自転車通勤していると、事故でケガするリスクがあるし、料理は包丁や火が怖い。
本当は、鍼灸以外、何もしない方がいいのです。
なかなかそうはいきませんが。
私は徒歩通勤です。片道40分、運動の為ですが、交通事故のリスクというのも考えています。
一つ…なぜ、デパートで買うのか?が分かりません。
安物がいくらでもある時代、だからこそ品質にこだわれということかもしれません。
4.寝るときも手袋
師匠は、手袋も、サポーターも、非常に細かく使い分けています。
これだけ細かく気を付けている人は、鍼灸師の中でも、そう多くはないと思います。
寝るとき用の手袋は一工夫してあって、手袋の指先をカット。そうすると、手袋が寝ている間にぬげにくいのです。
さらに。
寝巻の下着として、2サイズ大きいタートルネック、長そでのシャツを着る。
そして、手袋+長そでによる、手のW保護です。
「疲れは、寝ている間にとれる。だから寝ている時間は大事。温めれば、疲れの取れ方が違うから、寝ている間は、絶対に冷やすな」とのこと。
5.サポーターの使用
師匠は、サポーターを、何種類も使い分けています。
長さとか、左右とかだけじゃなく、素材違いで見た目には区別のつかないものもあります。
「保温用」と、筋肉の補助用で、まず使う目的から違います。
基本、サポーターは、「筋力の補助」です。
だから、手を使わないときは必ず「サポーターははずす!」
サポーターがあることで、手の筋肉がサボるようになって、弱くなれば、本末転倒なのです。
大事なのは血行で、強いサポーターは、筋力を補う力も強いですが、その実、圧迫するため、血行が低下します。
それで、逆に筋力が落ちる!ということまで、考えていなくてはなりません。
保温なのですが、へバーデン結節の方で、指に熱感がある人もいます。
そういう方でも、血行を改善するという意味では、温めて一時的にしんどく感じたとしても、冷やさない方がいい。
先にも書きましたが、「疲れは寝ている間にとれる。そして、疲れは温めることでより、とれる」のです。
だから、手を冷やしっぱなしにしてはいけません。
熱感があるとき、冷やすことは確かに必要なのです。
でも、しっかり冷やしても、最後は「温める」
冷えたままにしない。
これは、手だけでなく、全身、どこでも同じ、ケアの基本です。
冷やすのは熱が出ている間だけ。
熱が去ったら、最後はきっかり温めるのです。
「どれくらい冷やして、どこのタイミングで温めるか?」
その判断に大事なのが、ご本人の感覚。
疲れていると、その感覚が「あやしくなる」
だから、手は常に、疲れをとって、感覚を狂わせないようにしないと、ケアが逆に火傷のもとかも。
最後に。
冷え性にお悩みの方にも、参考になると思います。
これくらい本気でケアしていったら、指や手先の冷えも、確実に改善します。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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