脳梗塞など当院の患者さんで、友人の言語聴覚士さんの話。今日は、その方から聞いたばかりのお話を紹介します。
「わたし、絶対頭痛では、痛み止めは飲まないの。鍼で首肩のコリをとって、頭痛が治まらなかったら、病院でCT撮る」
さらっと断言された言葉に、こんな背景があります。
すでに独立、起業しているのですが、その前はいくつかの病院に言語聴覚士として勤務してきた、友人「くるみさん」(仮名)
話を始める前に、言語聴覚士というのがどういうお仕事かというと、
・まず高齢者など、お食事を上手に咀嚼、飲み込む(嚥下、といいます)できない人のケア。
嚥下ができない、やりにくくなった方は、誤嚥性肺炎で亡くなることが多いので、今とくに介護施設などでニーズが高まっているお仕事です。
・大人の失語症の方、子どもさんで言葉の問題がある場合などの言語の訓練。
・聴覚障碍者の方の発話の指導なども、言語聴覚士さんのお仕事です。
くるみさんは、中でも脳外科で、脳梗塞や脳出血で、脳の言語野が傷ついてしまった人の言語訓練を担当していました。
脳外科に患者さんが来る…というと、最悪のことをイメージします。
脳梗塞とか脳出血とか、すぐ命にかかわるからです。
でも、患者さんの中には、自分で歩いて脳外科病院にかかってくる方もいます。
ラグナ梗塞など、ゆっくり症状が進むタイプの脳梗塞です。
こういった患者さんには、普段、痛み止めを常用していた人が多いんですね。
前々から「頭痛いなぁ…」というのがあって、痛み止めで胡麻化し続けたものの、あるとき、軽い梗塞が起こり、「これは」と青ざめて脳外科にかかる人が、一定数いるのです。
市販されている痛み止めの「レベルが上がりすぎではないか?」というのは、私も前々から問題を感じていて、薬剤師さんの説明がないと購入できないタイプの痛み止め、たとえばロキソニンを飲まなきゃいけないくらいの痛みがある人は、そもそもドラッグストアではなく、病院にかかるべきだと考えています。
痛み止めの常用は、論外です。
「痛くなったらすぐセデス」というCMがありましたが、痛くなってからではなく、「生理痛が起こる前に」痛み止めを飲んでいる女の子が、たくさんいるそうです。
痛くなってからだと効きが悪いからです。
生理というのは非常に複雑な機構です。
そんな風に痛み止めを使うことは、乱用に当たり、それが不妊に繋がっていく…ことが少なくないのです。
もちろん、生理痛でも女性が休めない、学校や会社、社会や制度の側に問題があります。
でも、薬への無知、妄信のようなものへも、警鐘を鳴らしてほしい。
鍼灸治療を受けて、栄養療法で身体を整えれば、生理痛の大多数は解消するものだからです。
生理にまつわる不快なことを、「治らない病気」のようにとらえている人が多すぎます。
痛みがある今対処せず、後回しにしてしまえば、あとで不妊治療という形で莫大な金額を払うことになるのではないでしょうか?
「風邪でも休めない人へ」と謳う風邪薬のCMもありました。
風邪をひいたら、休まなきゃです。
頭痛を頻繁に起こすなら、頭痛の原因を解決しなきゃです。
生理痛がひどいなら、栄養を見直してほしい。
適当にパッチを当てて、その場しのぎの対処を繰り返す、そういうあり方で、他の誰でもない、その本人の身体が、健康がむしばまれています。
結果的に健康を蝕むような薬の使い方は危険だ!と、一部の医療関係者だけが気づいていて、一般の方は知らないまま…
自己診断で薬を飲むのは、本当に止めましょう。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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