従来型の栄養学でも、「人間は一日に体重の1000分の1のタンパク質を摂る」必要があると説いている。
1000分の1というのは、体重60キロの人なら60g。50キロの人なら50gだ。
それくらいの量なら、お肉を100gも摂っていれば、大体クリアできる量である。
本当だろうか?
タンパク質というのは、一つの何かではなくて、色んな種類がある。タンパク質「類」と言った方がいいんじゃないかと、わたしなんかは思う。
その材料は20種類のアミノ酸。
そのアミノ酸の腕?を掴んで、ガチャガチャ並べて、くっつけて…とやっていくと、色んなタンパク質が出来上がるのだ。
20種類を色んな順番で並び変えると、ことによってはプリオンのような危険なタンパク質が生まれると思うと、奥が深い…空恐ろしい。
A5ランクの松阪牛のステーキを200g食べたとしても、身体の中でいったんそれは、アミノ酸まで分解される。
そのアミノ酸も一つのアミノ酸ではない。
色んなアミノ酸だ。
そして、たとえば、爪が必要だとなったら、そのアミノ酸の中から爪に使えそうなやつをふん捕まえて、またガチャガチャ組み合わせて、「はい、爪用タンパク質一個出来上がり!」となるわけだ。
この組み合わせのレシピが、DNAである。
アミノ酸にも、材料に事欠かないアミノ酸と、レア素材のアミノ酸がある。
問題は、このレア素材のアミノ酸だ。
従来の栄養学でも、体重の1000分の1のタンパク質を摂れとは言ってきた。
でもそこに「質」の議論はなかった。
大事なのは質だ。
適当に100g摂ってりゃいいなんて話なら楽だったが、全然違う。
中でも、レア素材のアミノ酸…それが「9種類の必須アミノ酸」
これがない、足りないってのは、えらいことなのだ。
皆さんが、毎日100gのお肉を摂っていて、それでも不健康だというのなら、原因はそこにある(かもしれない)
つまり、9種類の必須アミノ酸のどれかが、「恒常的に」不足している可能性がある。
んで、こっからが本題なのだが、
「人体に必要な9種類の不可欠アミノ酸を、人体が求めるのと同じ比率で含んでいるのが、良質タンパク質である。私はこれを、100点満点のタンパク質という意味で「プロテインスコア100のタンパク質」と呼んでいる。
含んでいるアミノ酸の中身によっては、プロテインスコア80程度のタンパク質もあれば、プロテインスコア50ぐらいしかないタンパク質もある」(三石巌 著『医学常識はウソだらけ』p133より)
プロテインスコアと紛らわしい、アミノ酸スコアというものもあるので、話がややこしくなるのですが、皆さんが、プロテインの「成績」を知りたいと思って調べるときは、プロテインスコアの方で調べるようにしてください。
当院でも、よく聞かれるのが、「タンパク質って、大豆をたくさん摂るんじゃだめですか?」という質問。
これも、プロテインスコアで説明がつく。
つまり、量を摂っても、足りないのである。
人の倍も大豆を食べたとしても、9種類のアミノ酸が十分摂れてないかもしれない。
しかも、そういって来る人に限って、「食が細い」
食が細いから、お肉が重く感じられて、そういって来るのだけど、その気持ちはわかるのだけど…大豆のプロテインスコアはたった56で、牛肉よりさらに少ない。
てことは、どんだけ食べなきゃならないの、って話になる。
この世には、プロテインスコア100の食品もある。
卵とシジミだ。
でも、どっちも、大量に食べるのは大変。
シジミは当然、カラは含まないんで。
そして、卵一個から摂れるたんぱく質は、せいぜい6、7g。10個も食べられない。
つまり、普通に食べて、タンパク質(9種類の必須アミノ酸)を十分に摂るという話は、土台、無理なのである。
今回の記事では、まず、普通に食事で必須アミノ酸を摂ろうと思っても無理だってことを、理解してもらえたら、第一段階としてはOKです。
今から第二段階の話。
長すぎるので、項を改めます。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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