以前あるセミナーで聞いて、忘れられない話があります。
それは、「人は困って、助けてほしいときにすら、"好みの助けてもらい方”がある」という話でした。
つまり、
「どういう人に助けてほしいか」(該当するタイプの以外人には助けてほしくない)
「どういう言い方で、助けてほしいか」(助け方にも細かい注文がある)
と。
私は、「こじれている人」をこれほどまでに、的確に表現した例を他に知りません。
これ、他人事なら、
あんたなんかを助けてやろうという、奇特な人間はそう多くないし、
助けてもらう側が、助けられ方まで注文すんな、
って思いますが、あなたはやっちゃっていませんか?
ベストセラーになった『嫌われる勇気』によると、人の悩みは100%人間関係の悩みだそうです。
100%とはずいぶん大きく出ているように思いますが、ニートや引きこもり、未婚の問題も、ひっくるめて、人間関係への恐れや不安ゆえに起こっている問題だと考えるそうです。
「こじらせている人」というのは、人間関係をこじらせている人のことですが、
たぶん、リアルな人間関係以前に、「理想の人間関係」というものを、頭の中でこしらえてしまっている人かもしれません。
リアルの人間との生のぶつかり合いはさほど経験しておらず、イメージの中でだけ、理想を膨らませてしまって、現実の人間をイメージの方に無理やり当てはめようとしてしまう人。
こじらせている当人はともかく、こじらせている人に「見込まれた人」は大変です。私も一人知っていますが、一方的に入れ込まれて、一方的にガッカリされ、キレられるという被害にあっていました。
特にこじらせてないつもりの人も、こじらせることがあります。
急に仕事を失ったり、重い病気にかかってしまうといった、「通常とは違う出来事」が起こったときです。
ある特定の人に、過大な期待を抱いていると、「こんなはずじゃなかった」ということもありえます。
その時、あなたが逆切れするとしたら、こじらせている人になってしまっているかもしれません。
逆に、助けが必要な状況になっているのに、「助けて」の一言がどうしても言えず、そのために、苦しむ人もいます。
そういった方も、ある意味こじらせています。
「自分自身は人の助けを求めるような、弱い人間ではない」と思うことでかもしれませんし、「自分は人に助けてもらえるような人間ではない」と思うことでかもしれません。色々なパターンがあるでしょうが、表面に出にくいだけで、そういった方も、十分にこじれているのです。
つまり、ほとんど誰もが人間関係については、なんらかのこじれた面を抱えているのです。
それを自覚しているか、していないか?
あなたは、自覚していますか?
ご自身のこじれ方は、どんなタイプでしょう。
他人に過剰に期待するタイプのこじれ
自分に過剰な期待を抱くタイプのこじれ
自己否定的なこじれ
どのタイプも、現実ではなく、妄想の世界に生きているように見えませんか?
自己卑下も、自己肥大も、他人肥大もさせず、ありのままを観る、ありのままである、ありのままを受け入れる、そのことの難しさを感じます。
こじらせへの対処法として、
「助けて!」という練習をするといいかもしれません。
どういえば助けてもらえるのか。
誰なら助けてもらえるのか。
断られたとき、どうふるまったらいいか。
助けてもらい、次も助けてもらうためにはどうしたらいいのか。
群れをつくり始めたばかりの、お猿さんの気持ちになって、自分の周りに心地よいコミュニティを作る工夫こそ、「助けて」という練習だと思います。
助けてもらい上手、私も目指したいです。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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