スネの骨の、骨膜に起こった炎症。
それがシンスプリントです。
原因は、使い過ぎが多いです。
運動している方、部活をやってる学生さんやアスリートの方。
これ、「根性で治せ!」と言って治るものでは…ありません。
できれば、そうなる前の、「ちょっと使い過ぎてるな」くらいの頃にケアできれば、怪我で運動を休むことなく治すことができるんですが、皆さん、なぜか、なるまで放置して、なってから来るんですよ、治療院に。
病院では「休め」って言われるから、って。
1)なぜ、人は、シンスプリントになるまで、対処できないのか?
2)シンスプリントになったら、どう対処するのか?
個人的には、特に1)が気になる…
事前の対処法、ありますよ?
なってからやるより、ずっと痛くないです。
1)なぜ、人は、シンスプリントになるまで、対処できないのか?
骨と筋肉の関係から話をはじめましょう。
骨と骨をジョイントする、関節というものがあります。
筋肉の役割は、その関節をテコに、骨を引っ張ることです。
一部例外はありますが、筋肉は、かならず、骨にくっついています。
つまり腫れているのは、骨に筋肉がよくくっついているところです。
手足には、そんな場所がスネだけでなく、いっぱいありますが、中でもスネは、骨膜が腫れるほど、運動が盛んな場所なのです。
腫れる…炎症が起こると、まず熱が生じます。その熱が体の素材であるタンパク質を溶かします。そして癒着が生じます。
ズボンのすそをまくって、スネを出してみてください。
スネの骨を触ることはできますか?
スネの骨の外にある、添え木のような骨はどうでしょうか?
スネの骨を脛骨(けいこつ)といいます。
添え木の骨を、腓骨(ひこつ)といいます。
この脛骨と腓骨の間に、指が入らない人が少なくありません。
モデルさんと言えば、脚も細くて美しいものと決まっていますが、ところがよく見てください。
この脚の、脛骨と腓骨の間には、筋肉のラインがほとんどありません。
これが、シンスプリントを起こしやすい脚です。
激しい運動をしなくても、脚はそもそも普段から立つ、歩く、走るで使っています。
ですから、ほとんどの人は、ケアをしていなかったら、多少スネの筋肉に癒着はあるのです。
骨膜が腫れるレベルになるのは、激しい運動をして、熱が生じてからですが、それ以前に、もう土台、シンスプリントになる準備はできている。
あなたは大丈夫でしょうか?
スネの骨にそって、指を押し付けたら、入りますか?
入りにくくなっているなら、それはシンスプリントにならなくても、将来の「ひざ痛」の兆しかもしれません。
人が、シンスプリントになるまで対処できない理由の1つは、自分のスネの状態を把握できていないからです。
もう一つの理由は、スネの筋肉の状態が、万全とは言えない…ちょっとだけ、癒着があるとして、「じゃあ、どうするか?」の答えを知らないからです。
その答えが、鍼灸です。
筋肉よりさらに下の骨膜の話です。
その骨膜レベルに直接タッチできるのは、鍼灸だということが分かっていないと、対処しようがありません。
手段があることを知らないと、対処しようと頑張ることもできないでしょう。
1.すでに結構な癒着があるのかどうか確かめる…鍼灸
2.癒着があったらとる…鍼灸
3.癒着が軽いなら、自分でできるケアをする
このうち3は、自宅で出来ます。
その方法としては、カッサがお勧めです。
マッサージももちろん良いです。
2)シンスプリントになったら、どう対処するのか?
ケア方法を知らず、いつの間にやらシンスプリントになってしまった場合。
その対処法は鍼灸です。
マッサージなど、皮膚の上からのアプローチ法をいくらやっても、深部には届きません。
また、逆に手術という手段もあります。
当然皮膚の下、骨膜まで届きますが、手術のために、スポーツを休まなくてはならなくなります。下手したら、単に安静にする方がマシです。
だからこそ、鍼灸。
簡易手術としての鍼灸の出番なのです。
直接患部の癒着をとり、骨膜にアタックできます。
痛くないとは言いませんが、手術よりはよっぽど軽く、またただ痛みを我慢するより1000倍、我慢の時間は短くなります。
たった1時間我慢すればいいだけです。
あとは、しっかり栄養を補給していただくこと。
一週間程度は、食事を「有意識」で食べてください。
赤身のお肉がいいでしょう。
それから、老廃物を流すために、海藻類も。
そして、その日はいつもより1時間から2時間、早くお布団に入って寝てください。
めっちゃ治るけど、「今から遊びに行ってきます!」はNG。
血行を促すために、術後、ちょっと特別な歩き方をしてもらいますが、それも歩くだけです。家に帰るまでの話です。
シンスプリントそのものの痛みの方が、鍼治療の痛さより、ずっとしつこく、辛い痛さのはずです。
サヨナラしましょう。
大事なことを一つ忘れていました。
シンスプリントは、スネの前側だけでなく、後ろ側、ふくらはぎ側に起こることもあります。治療法は同じです。
病院に行って、「シンスプリントですね~」といわれたら(言われなくてもいいですが)、治療は鍼灸院で。
「痛み止めで我慢する」は、何ら解決にはなりません。
炎症は時間の経過で治まりますが、癒着は勝手には消えません。
年を取ってから、脚が不自由になって困らないように、脚は大事です。
ケアを怠りなきよう。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
詳しいプロフィールはこちら>
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