筋肉が必要だということは、だれでも知っている。
でも、どれくらいの筋力が必要なのか?というと…はっきりした答えが返ってこないことが多い。
以前に、レバーについて書いたことがあるんです。
「貧血はよくないよー、数値で出ない貧血もあるよー…」
そういうことなんですが、生活の中で「使える」指標がない。
血液検査をわざわざ受けなくても、「わたし、貧血気味かも…?」と気づいてもらえるように、なんか指標がいるなぁと、それで「レバー食べられますか?」というのを書いたんです。
貧血の人って、鉄の濃ゆい味、嫌がるんです。
「サビっぽい」「気持ち悪い」「胸がむかつく」っていって。
で、レバーの味が苦手だと。
今時のことだから、皆知識だけはある。でも、鉄不足、貧血、冷え性、それぞれ、知識としてバラバラで、まとまってない。「体感」に落とし込めてない。
筋力もまた、鉄不足に似たところがあります。
筋力ないと困るってことは、皆さん分かってる。
「でもどれくらいの筋力が必要なの?」
って、おじいちゃん、おばあちゃんに聞かれたとき、返事できますか?
それができるとしたら、私があなたに教えられることはもう何もない!あなたがプロだと思います。
必要な筋力とは、自分で自分の身体を十分支えられる筋力です。
自重筋トレとか、聞いたことあります?
腕立て伏せ、スクワットなどで鍛えられる、自分の体重を使った筋トレという意味です。
としたら、自重を支えられるだけの筋トレって、
「思った以上に大変!」
そうなんですよ~~~。
て、書いといてなんですが、私だって厳しいなぁって感じです。腕立て伏せ一回もできないですから←おい
で、具体的に、どうやって筋肉つけるかっていうと、必要な量のタンパク質中心に栄養を摂って、運動することなんですよね。
食べただけでは、筋肉はつかない。
また、私たちが食べて栄養って、思ってるより少ないし、質だって十分じゃない。
ご飯食べて、寝て、適度な運動して、そこまでしてやっと、筋肉がつくんだけど、意外とハードル高いよね。
さらに休養もいる。
アスリートが、明日オリンピックだからって、寝ないで運動しても、筋力なんかつかないでしょう?
なんかちょっと、話の方向があさってに向かってましたが、そういう(?)わけで、今回は、多くの女性に意識を変えてほしい筋力の話。
これくらいの筋力は、人生100年時代、いるからね!?って話をしたい。
たとえば。
・スニーカー履いて、何時間歩き続けられますか?
・家中のガラス戸をはずして、表裏拭いて、まだ戻す作業できますか?
・家中、雑巾がけできますか?(超広大な豪邸を除く)
・中型犬をシャンプーすることができますか?
・なわとび、何回飛べますか?
・二車線道路、何歩で横断できますか?
・赤ん坊、一時間抱っこし続けられますか?
・お米何キロ、頭の上まで持ち上げられますか?
・懸垂1回、できますか?
・ロープにぶら下がること、できますか?
・逆立ち、できますか?
「できそう」「できなさそう」で答えてください。
それで、あと10年後、同じことができそうですか?
足元だけ、撮影している動画を見たことがあります。
高齢者は、歩き方でわかる。足元だけでわかるんです。
靴でわかるんじゃないですよ。
「歩幅が狭い」んです。
ちょこちょこちょこ、と歩く。あと手を振ってない。
身体全体を使って歩いてない。
だから、足先だけ映しても、高齢者は、高齢者だとわかるんです。
人生100年時代です。
本来めでたいことであるはずの、長生きが、最大のリスク。
そういう時代に生きているんです。
文明の利器、インフラの発達で、体力の有無ってものが見えにくくはなっています。
でも気候変動の問題もあり、日本は災害大国でもある。
生きていくうえで、体力が試される場面がないとは限らない。
何より、体力の差は、自信の差につながる。
本人が体力のなさを自覚していなくても、体力がない人は、どこか自信がない。
弱弱しい。
これは、ご本人が、だれよりも痛感していることのはずです。
その弱さを、人は見ている。
つけこんでくる輩もいる。
自分を守れるように、
あなたにとって、大切な人を守れるように、
筋力・体力をつけてください。
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PROFILE
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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