2021年8月15日3 分

鍼の痛さをわざわざPRする意味

最終更新: 2021年8月25日

うちのホームページに「鍼は痛いです」と書いてあるのを見た、ある鍼灸師が、

「鍼が痛いとか、腕が未熟なだけだろ」とツイッターで毒を吐いていたという話を聴いて。

鍼は痛いと書いているのは…そういう意味じゃないです。

痛くない鍼を変に目指してしまうと、治療効果を二の次にするようになってしまう、だから、痛くないことを、第一にはしない、という意味です。

鍼は痛いから嫌われる、だから痛くない鍼…と頑張ってしまった鍼灸師は、

  • 細い鍼しか使わないようになる

  • それでも痛みはゼロにはならないから、刺す本数を減らす

そして最後は、

  • 刺さない鍼にする

こういう風で、痛みを避けると、どこまでもそっちに行けちゃう。そうするための道(手段)が既にある。

だから、楽なんですよ。

痛い鍼をしますというのは、うちは、そっちの道には行きませんという宣言です。

患者さんにおもねってるかもしれないけど、その鍼灸師は、本当には、患者さんのことなんか考えてないです。

痛いか、痛くないかではなく、

効果があるか、それがどの程度か。

そっちに注力します。

痛みを減らすことと、効果を出すことと、2つのことを同時に、同じくらい注力することはできず、必ずどっちかになる。人間はそんなに賢い生き物じゃない。

しかも「痛い=効果がある」というほど、単純でもないと思うので、痛さを避けない治療をすれば、痛さと効果のバランスを常に考えなくてはならなくなります。

刺さない鍼とか、刺す本数少なくとか、細い鍼しか使わないとかしてたら、バランスとか考える必要ないですけど、人には耐えられる痛みの限度ってもんがありますから、痛さを避けない治療をすれば、嫌でも、患者さんのことを考えるようになるし、患者さんをよく観察するようになる。

というか、その前に、鍼灸師が楽してどうするんですかって話ですよ。

患者さんが、ハッキリ効果の出ない治療を、何年も受けて、手遅れになるリスクとか。

少しでも少ない回数で治して、患者さんの金銭的、時間的な負担を減らそうとか。

そういうことを考えたりもしない。

1回の治療費5,000円くらいで、ベッドたくさん並べて、「イモ洗い方式」で治療する…となったら、患者さんが全額自己負担で鍼灸院に来てる意味は?って私は感じてしまう。実質5分診療なら、病院と一緒じゃん、って。

…これは言い過ぎかもしれないけど。

楽を願うなら、刺さない鍼、少ない本数、細い鍼に、私だって行きたいというのは、本音です。それでしっかり効果が出せると確信してたら、私もそうしています。

患者さんは痛くないし、効果はあるし、私は楽だし、みんな笑顔!大満足!三方よし!

でもそんなことはない。

鍼灸は、身体のよくない部分(コリ)を、なるべく小さく壊して、身体の生理反応・免疫反応を利用して治すという、原始的な医術にすぎないのだから。

だいたい、こういうことが、私が、「鍼は痛いですよ」という意味です。

まぁ、だから、うちの鍼は痛いです。

あえて訂正して言いなおすなら、「必要最小限に痛いを目指」しています。

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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)

大阪の女性鍼灸師

子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。

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