2021年8月8日5 分

シンスプリントの鍼治療

最終更新: 2021年8月25日

スネの骨の、骨膜に起こった炎症。

それがシンスプリントです。

原因は、使い過ぎが多いです。

運動している方、部活をやってる学生さんやアスリートの方。

これ、「根性で治せ!」と言って治るものでは…ありません。

できれば、そうなる前の、「ちょっと使い過ぎてるな」くらいの頃にケアできれば、怪我で運動を休むことなく治すことができるんですが、皆さん、なぜか、なるまで放置して、なってから来るんですよ、治療院に。

病院では「休め」って言われるから、って。

1)なぜ、人は、シンスプリントになるまで、対処できないのか?

2)シンスプリントになったら、どう対処するのか?

個人的には、特に1)が気になる…

事前の対処法、ありますよ?

なってからやるより、ずっと痛くないです。

1)なぜ、人は、シンスプリントになるまで、対処できないのか?

骨と筋肉の関係から話をはじめましょう。

骨と骨をジョイントする、関節というものがあります。

筋肉の役割は、その関節をテコに、骨を引っ張ることです。

一部例外はありますが、筋肉は、かならず、骨にくっついています。

つまり腫れているのは、骨に筋肉がよくくっついているところです。

手足には、そんな場所がスネだけでなく、いっぱいありますが、中でもスネは、骨膜が腫れるほど、運動が盛んな場所なのです。

腫れる…炎症が起こると、まず熱が生じます。その熱が体の素材であるタンパク質を溶かします。そして癒着が生じます。

ズボンのすそをまくって、スネを出してみてください。

スネの骨を触ることはできますか?

スネの骨の外にある、添え木のような骨はどうでしょうか?

スネの骨を脛骨(けいこつ)といいます。

添え木の骨を、腓骨(ひこつ)といいます。

この脛骨と腓骨の間に、指が入らない人が少なくありません。

モデルさんと言えば、脚も細くて美しいものと決まっていますが、ところがよく見てください。

この脚の、脛骨と腓骨の間には、筋肉のラインがほとんどありません。

これが、シンスプリントを起こしやすい脚です。

激しい運動をしなくても、脚はそもそも普段から立つ、歩く、走るで使っています。

ですから、ほとんどの人は、ケアをしていなかったら、多少スネの筋肉に癒着はあるのです。

骨膜が腫れるレベルになるのは、激しい運動をして、熱が生じてからですが、それ以前に、もう土台、シンスプリントになる準備はできている。

あなたは大丈夫でしょうか?

スネの骨にそって、指を押し付けたら、入りますか?

入りにくくなっているなら、それはシンスプリントにならなくても、将来の「ひざ痛」の兆しかもしれません。

人が、シンスプリントになるまで対処できない理由の1つは、自分のスネの状態を把握できていないからです。

もう一つの理由は、スネの筋肉の状態が、万全とは言えない…ちょっとだけ、癒着があるとして、「じゃあ、どうするか?」の答えを知らないからです。

その答えが、鍼灸です。

筋肉よりさらに下の骨膜の話です。

その骨膜レベルに直接タッチできるのは、鍼灸だということが分かっていないと、対処しようがありません。

手段があることを知らないと、対処しようと頑張ることもできないでしょう。

1.すでに結構な癒着があるのかどうか確かめる…鍼灸

2.癒着があったらとる…鍼灸

3.癒着が軽いなら、自分でできるケアをする

このうち3は、自宅で出来ます。

その方法としては、カッサがお勧めです。

マッサージももちろん良いです。

2)シンスプリントになったら、どう対処するのか?

ケア方法を知らず、いつの間にやらシンスプリントになってしまった場合。

その対処法は鍼灸です。

マッサージなど、皮膚の上からのアプローチ法をいくらやっても、深部には届きません。

また、逆に手術という手段もあります。

当然皮膚の下、骨膜まで届きますが、手術のために、スポーツを休まなくてはならなくなります。下手したら、単に安静にする方がマシです。

だからこそ、鍼灸。

簡易手術としての鍼灸の出番なのです。

直接患部の癒着をとり、骨膜にアタックできます。

痛くないとは言いませんが、手術よりはよっぽど軽く、またただ痛みを我慢するより1000倍、我慢の時間は短くなります。

たった1時間我慢すればいいだけです。

あとは、しっかり栄養を補給していただくこと。

一週間程度は、食事を「有意識」で食べてください。

赤身のお肉がいいでしょう。

それから、老廃物を流すために、海藻類も。

そして、その日はいつもより1時間から2時間、早くお布団に入って寝てください。

めっちゃ治るけど、「今から遊びに行ってきます!」はNG。

血行を促すために、術後、ちょっと特別な歩き方をしてもらいますが、それも歩くだけです。家に帰るまでの話です。

シンスプリントそのものの痛みの方が、鍼治療の痛さより、ずっとしつこく、辛い痛さのはずです。

サヨナラしましょう。

大事なことを一つ忘れていました。

シンスプリントは、スネの前側だけでなく、後ろ側、ふくらはぎ側に起こることもあります。治療法は同じです。

病院に行って、「シンスプリントですね~」といわれたら(言われなくてもいいですが)、治療は鍼灸院で。

「痛み止めで我慢する」は、何ら解決にはなりません。

炎症は時間の経過で治まりますが、癒着は勝手には消えません。

年を取ってから、脚が不自由になって困らないように、脚は大事です。

ケアを怠りなきよう。

#シンスプリント

#シンスプリントの鍼灸治療

#略してシンスプ

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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)

大阪の女性鍼灸師

子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。

詳しいプロフィールはこちら>

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