2021年8月13日4 分

悟空の輪っか

最終更新: 2021年8月25日

西遊記の文庫版、読んだことがありますか？

岩波文庫版で全10巻もある、西遊記の1巻だけ読んだことがあります。

友達に勧められて、めちゃくちゃ面白いよ！と聞いていたんですが、「まさか岩波文庫が面白いだなんて…」と半信半疑でした。ほんまに面白かったです。

1巻しか読めてないので、時間を見つけてまた読みたいと思います。

孫悟空の頭につけられた王冠…ではなく、輪っか。

名前は「緊箍児（きんこじ）」と言います。

あれは、弟子が言うことを聞かない場合、締め付けて罰を与えるものです。

「これは、緊箍児という宝である。三つとも、見た目には同じだが、使い道はちがうぞ。わたしには《金・緊・禁》という三種の呪文がある。（略）弟子になってから取経人たる師匠の言うことをきかぬようなら、この箍をそやつのあたまにのっけてやるがよい。さすれば肉に食いこんで、根が生えるであろう。そこで、使い道に応じた呪文をとなえると、目がはれあがり、あたまが痛くなり（略）」

もともと緊箍児は、如来様が観音様に与えた道具なのです。

孫悟空の輪っか

西遊記の第一巻しか読んでませんが、あのサルは本当に怒りっぽいです。

いつもカッカしてる。

石猿（岩猿）だから、身体は硬く、火にも強いですが、あれだけ怒りっぽいと、将来？脳溢血とか脳梗塞とかが心配です。

とはいえ、この記事の目的は、猿の健康の心配ではなく、皆様の健康の心配。

皆さん、身体がタンパク質でできているってことを、もっと真剣に考えた方がいい。

タンパク質は、プラスチックよりずっと低温で溶けるんです。私たちが高熱を出したら死ぬというのは、タンパク質が熱で溶ける（変性する）から。

私たちの身体の素材もタンパク質。脳も心臓も、肺もタンパク質。

もっというと、ホルモンとか、酵素とか、身体を動かすのに必要な…車で言うならエンジンオイル的やらブレーキオイルみたいな存在のものも、全部タンパク質なんですよ。

どれか一つでも、熱変性して、正しく働かなかったら大変なことになります。

悟空の輪っか、緊箍児は、悟空が反省して、お師匠様に許しを請うたら、ゆるみますが、熱変性してしまったタンパク質は、決して元の状態に戻ることがありません。