栄養療法

身体を治す上で、一番働くのは血液です。

 

栄養療法とは、治すために血液の質を高めることです。

・血液の質と量

・血液の流れ(血行)

鍼は、血行を改善するために、物理的にコリを取り除くものです。そしてお灸は、血行を改善するために、温めること。

もちろん運動も、結構の改善に役立ちますし、必要なものですが、その前に、「血液」の全体量が少ないと、「動く元気がない」「力が出ない」ので、絵に描いた餅になります。

栄養療法が進んで身体に治る「地力」がついてくると、「自然に」体を動かしたいな、という気持ちが湧いてきますので、当院では「すべての治療の最初は栄養療法」だと考えています。

​栄養療法で最も大事なことは、血液の質と量を高めるために、血液の素材であるタンパク質と鉄を摂ることです。

栄養療法の基本(すべての人に共通)

 

1.プロテイン

遺伝子とは何を記憶しているものか、ご存じでしょうか?タンパク質の原料、アミノ酸のコードを記憶しているんです。つまり、プロテインを摂ることは、健康の素材集めです。

プロテイン(ホエイプロテイン)を一日2回、20gずつ摂る。(最初はこの規定量を摂れない人が多いです。少量5gから始めてください)一日20g×2回、ホエイプロテインを摂ることを「プロテインの規定量」と言います。

 

ソイプロテインではありません。ホエイプロテインです。

プロテインは何でも同じ、ではありません。ものによって全く違います。タンパク質含有量が90%のプロテインと70%のプロテインがあります。

 

食が細い方は特に「効率」が大事です。タンパク質の含有量90%のプロテインを選んでください。

2.糖質制限をする。

糖質制限を始める前に、プロテインを先にはじめて、身体を慣らすことが大事です。痛みが激しい人、慢性痛の人は、最初、食事から砂糖を完全に抜くくらいの覚悟でやった方が逆に楽です。

 

とにかく最初はプロテインを「しっかり」規定量摂ることから始めてください。いきなり糖質制限に取り組むことは、失敗の元です。

3.鉄とビタミンCを摂る。

鉄は血の質を改善し、ビタミンCは鉄の吸収率を上げ、身体のサビをとるものとして必須。ビタミンCは摂りやすく、一日複数回摂ることも難しくないが、鉄は最初、ムカムカして飲めない人も多いです。キレート鉄1錠から始めて少しずつ増やしてください。

4.必要な栄養素は、遺伝子が違うように、ひとりひとり違う。

痛みがある人はマグネシウムを摂る。また痛みのある部位に「にがり」を塗る(患部に傷があるときは塗らない)最初は1錠から少しずつ増やす。

メンタルの問題がある人は、ナイアシン。最初は100㎎錠を1錠から少しずつ増やし、2000㎎まで増やす。

 

新しく外から食べ物として取り入れなくとも、タンパク質はリサイクルされますが、それでも毎日最低20gは食べて取り入れる必要があるそうです。

20gのお肉なんて言ったら、サイコロサイズ1つですが、そんな量で足りるわけがありません。タンパク質20gは、卵1つでタンパク質7gくらいなので、卵を3つ卵を食べてやっと20gです。

しかも20gは、最低限のタンパク質量の話。鍼灸治療は「外科手術」ですので、手術後は「普段」以上に栄養が不足します。

一日も早く治すためにも、老後を見据え、治りやすい体、病気になりにくい体を長期に渡って維持するためにも、栄養療法は一から学び直してください。

何十年も前の「家庭科」の知識は、もう古びています。栄養学はここ10年程で急速に変わった分野です。

1.糖質制限は、プロテインが摂れるようになるとたやすく、プロテインを減らしてしまうと難しくなる。糖質制限がぬるくなったら、治療の効きが半減します。

2.ぼん、とん、とんリズム…朝たっぷり食べて、昼、夜は軽めに。

3.食べ過ぎてしまう人ほど、細切れで食事を。

4.ビタミンレス野菜に栄養無し。ミネラル、ビタミンはサプリメントから。

5.鉄はビタミンCと同時に摂る。

6.「治す」の基本は、鉄とプロテイン。

​7.よく噛むことが、最高のダイエット法。

食事は心から楽しんで、味わって、大切にいただいてください。サプリメントをお勧めしているからと言って、当院は、食事を軽視しているわけではありません

 

里山の文化や、環境保全という意味でも、食は私たちの生活と深く結びついています。農業は、命の母です。私たちの心の健康にも、食べる喜びは深く関与しています。

 

でも、現在の農業事情では、野菜果物から。栄養が乏しくなっているというのも事実です。普通に食べても、十分な栄養が摂れなくなってしまっているのです。また料理を完璧にするというのも、多忙な現代人には難しいです。ですからサプリメントを上手に利用してください。​

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​タンパク質を摂るために

​普通のお食事でタンパク質を、例えば100g摂ろうと頑張ると、カロリーが2000キロを超えるくらい食べなくてはなりません。サプリメントを上手に使うことをお勧めします。

●チョイス ゴールデンプロテイン(プレーン)

​●ビーレジェンド 

色々なプロテインが出ています。

プロテインを飲んで、お腹が緩くなる人がいますが、原因はプロテインに含まれている乳糖です。

ソイプロテインは乳糖が入ってないので、お腹に優しいとはいいますが、藤川先生は「ソイプロテインは捨ててください」と言います。「ソイプロテインを飲み終わってから」ではなく。

ホエイプロテインでも、乳糖をわざわざ取り除く加工を加えたものがあります。WPIです(WPCというのもあり、そちらは乳糖が除去されていません)

●摂取量は、1日に20gを2回(朝夕)

最初は身体が受け付けない人も多いです。少量5g×3回から始めて、徐々に量を増やしてください。

牛乳が苦手な方、ヨーグルトが平気であれば、ヨーグルトの方が牛乳よりプロテインを溶かしやすくお勧めです。

​※プロテインは、同じものを買い続けるより、一袋終わったら、別のメーカーのものを購入するなどされることをお勧めいたします。

※ 最初は飲めていたプロテインが、突然飲めなくなる方がいます。その現象について、別のページで解説します↓↓↓

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鉄分を摂るために

一番取っていただきたい栄養素は、身体を作る材料である「タンパク質​」そして、血液の材料である「鉄」です。

 

ヘモグロビンは、鉄とタンパク質が結びついたものです。最近よく耳にする「フェリチン」も、鉄とタンパク質が結合したものです。

サプリメントであれば、キレート鉄またはフェロケルというものがお勧めです。

鉄のサプリメントは安価で売られているので始めやすいと思います。

​ただ、慢性鉄不足の方は、鉄剤を飲むと「ムカムカする」ということが少なくありません。プロテインをしばらく飲んでから鉄サプリを始めると、平気になることが多いです。

プロテインから鉄をはじめるという、「順番」が、大事なポイントです。

●NOW社 アイアン 36㎎ 1錠から始めて3錠まで増量

鉄は、並行してビタミンCも一緒に摂るようにしてください。というのも、鉄は必ずしも吸収率が良くないです。ビタミンCが吸収を助けてくれます。

ビタミンCとメガビタミン療法

当院がやっている栄養療法は、『メガビタミン療法』といいます。メガビタミンとは、メガ(大きい、たくさんの)量のビタミンのことです。普通の食事量で摂れる以上のビタミンを摂ってくださいということで、サプリメントを使います。

しかし、「ビタミンは健康にいいのか」と、単にサプリメントをたくさん飲めばメガビタミンだと思うのは誤解です。メガビタミン療法を実地に試してきたことで、様々なことが分かってきています。とくにメガビタミン療法を始めるには、事前に土台作りが必要だということです。その土台こそ、糖質制限とプロテインです。

メガビタミン療法を試してみたけど、うまくいかなかった人が大勢おられ、そこから得られた教訓が、土台をつくりの大切さでした。

 

ただ、ビタミンCについては、鉄の吸収をよくする意味でも必要ですし、抵抗なく飲みやすい、よく見知ったビタミン剤だと思いますので、ビタミンCは、早めにはじめられてください。

また、ビタミンCの1回摂取量は、2g(2000㎎のこと)摂ることをお勧めします。

一回の摂取量が「閾値」(しきいち)を超える量が2gからだそうです。これは、ビタミンCのサプリメントのメーカーの見解です。

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メガビタミン療法

​●一日の摂取目安

鉄:NOW社 アイアン 36㎎ (キレート鉄) 必要量は100㎎なので3錠。

※ビタミンEと同時に摂らないこと。鉄とビタミンEは8時間開けること。

ビタミンB:B50コンプレックス、100~300㎎、朝夕に1錠ずつ。

ビタミンC:当院では2000㎎/回を推奨します。鉄剤と前後して飲んで、鉄の吸収を助けてください。一日に2、3回。

ビタミンE:E400(d-αトコフェロール含有)、必要量400~800IU

油ものと同時に摂ると吸収が良いようです。

マグネシウム:吸収の良いマグネシウムキレートというものがあります。必要量は400~800㎎。痛みがある人は必須です。皮膚に傷があると染みて痛いのですが、マグネシウムを主成分とした「にがり」

「にがり」を痛みのある部分に塗ることもオススメです。線維筋痛症、リウマチなど、痛みの激しい疾患と、マグネシウム不足の関連が指摘されています。

​ナイアシンまたはナイアシンアミド:メンタルの不調の場合。500㎎×3回から少しずつ増量する。吐き気、眠気が出ることもあるので、慎重に調整。

​とくに、「ナイアシン」の方は「フラッシュ」という副作用が出ることが知られています。

​ただし、個人的には、フラッシュが出るナイアシンをお勧めします。効果の点で大きく異なります。

【栄養療法の心構え】

Doctor yourself  これが栄養療法において、一番大事な心構えです。

遺伝子が一人ひとり違うように、必要な栄養も一人ひとり違います。

栄養療法は、決めるのも実行するのも、すべて自分自身です。

自分で学び、実行する覚悟なしにできるほど、栄養療法は簡単ではありません。

 

これまでの「習慣」や家族の「伝統」、「古い教育」や「常識」の力は強いものです。本人の覚悟無しには、続けられないでしょう。

栄養療法は、本気で治したいと思う方には、「自分一人で」治す、最善の手段になりますが、人頼み、人任せの人には、絵に描いた餅になるでしょう。

まずは藤川先生の本をしっかり読んで、勉強してください。

参考書『すべての不調は自分で治せる』藤川徳美 著

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