産後に腱鞘炎が増える理由と、こじらせないためのポイント
- やまさき みほ
- 1月15日
- 読了時間: 3分
産後に腱鞘炎になる方は少なくありません。「なぜこんなに痛くなるの?」と不安になる方も多いのですが、産後は腱鞘炎が起きやすい条件が重なりやすい時期です。
産後に腱鞘炎が増える理由はシンプルです
一番の理由は、手を酷使するから。これが筆頭です。
そこに、
産後の身体は回復途中で、エネルギーを消耗している
睡眠不足になりやすい
同じ動作を何度も繰り返す(抱っこ・授乳・オムツ・沐浴など)
こうした条件が加わります。
その結果、手首や親指周辺に負担が集中し、痛みが出やすくなります。むしろ、痛みが出ても不思議ではない状況です。

こじれる人には、別の要因が隠れていることがあります
産後の腱鞘炎は、適切にケアすると改善していくことが多いです。ただし、半年〜1年と長引くケースでは、別の「こじらせ要因」が重なっていることがあります。
たとえば、
もともと首や肩がこりやすい
痛くても同じ使い方を続けてしまう(我慢しやすい)
前腕(ひじ下)が硬く張っている
生活の中に回復する余白が少ない
出産で消耗した栄養を補えていない
こうした要因が重なると、本来は働くはずの「治る力」が発揮されにくくなり、回復が遅れやすくなります。
サポーターは「つけっぱなし」に注意
サポーターを使っている方も多いと思います。負担がかかる作業のときにはとても有効です。
ただ、ずっとつけっぱなしだと、締め付けで血行が落ちて回復が遅れることもあります。
おすすめは、
家事や抱っこなど「負担がかかる時間」に使う
休むとき・寝るときは外して血流を戻す
サポーターは「使い続けるため」より、休ませるために使う。この感覚が大切です。
腱鞘炎も「ケガ」と同じです
腱鞘炎は「炎症」として扱われがちですが、実際には、休養・栄養・治療のバランスが崩れると回復が遅れやすい“ケガ”のような側面があります。
休養
栄養
適切な治療
このうち、どれかが欠けていないか。一度、生活全体として見直してみることが回復の近道になります。
痛い場所は手でも、原因は「一つ手前」にあることが多い
腱鞘炎で痛いのは手首や親指周辺です。しかし、原因はその部分だけに限らないことがよくあります。
特に多いのが、前腕(ひじ下)が硬く固まっているケースです。
前腕が硬いと、腱の動きが悪くなり、摩擦が増えて痛みが長引きやすくなります。
鍼灸でできること
当院では、痛む部位だけでなく、前腕や首肩の緊張など「負担が集中している背景」も含めて整えていきます。
前腕をゆるめることで、
朝の一撃痛が軽くなる
ペットボトルが開けやすくなる
抱っこへの恐怖感が減る
といった変化が出やすくなります。
※痛みや腫れが強い時期は、刺激量を調整し、無理のない方法で進めます。
早めに相談したほうが良い目安
次のような状態が続く場合は、こじれてきている可能性があります。
2週間以上、痛みが横ばい
サポーターをしても日常動作がつらい
何もしていなくても痛い
「そのうち治る」と我慢してしまうほど、回復が長引きやすくなります。
手の痛みは、抱っこ・家事・仕事など生活全体に影響します。だからこそ、腱鞘炎も早期発見・早期ケアが大切です。



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