2022年12月15日4 分
3年前の夏、足を骨折して3か月入院。
ギブスの巻きかたが悪かったのか…
退院した時には足がしびれていて、歩くと、勝手に、外側に「ひょこっ」ひねるような動きをして、杖無しで歩けなかったんです。
左右両足ともに、むくみがひどくて、押したら指の形に沈み込みました。もちろん、右の方が激しかったです。
推すと指のカタがついて、しばらく戻らない。
色は、肌色というより灰色から青の間。
ものすごく冷たくて、触っていると、こちらの手が冷えてくる、氷のような足になっていました。
今はミミズのような血管が見えていると思います。これ、一時的にめちゃくちゃ増殖した、「もやもや血管」です。
身体は、悪いところを治すために、血管を「増設」することがあるんです。去年くらいは、この血管がもやもや、もっと広がっていました。
でも、最初の「粘土」みたいな状態を診ていたから、血管が増えた時、嬉しかったです。この方と、「回復してきた！」と喜びました。
治療を始めた時は、治せるかというと、「治せるかどうかは分かりませんが、全力でやります」としか・・・。
実は、骨折の前から足が悪くて、左右ともに股関節置換術で人工関節が入ってますし、足のために腰も手術している。
骨折の後のシビレは、これがとどめになるんじゃないかと。
昔、交通事故で足を痛めたということなので、その時点から考えれば、何十年とたっています。
3年かかって、やっと、「ひょこっ」はおさまってきました。
杖無しで、ゴミ出しくらいなら、できるようにもなりました。
足をよく見ると、真ん中から左（親指側）と右（小指側）で、色に差があることも分かると思います。
小指側が悪いんです。神経が相当傷んだらしくて、鍼をするでしょう？
見た目だけじゃなく、鍼をしたときの「感じの差」もすごいんです。
美容用の細い鍼で治療しているんですけど、小指側、とくに外くるぶしのあたりに浅く鍼すると「ひゃっ！」と声が出るほど、痛いというか、なんというか、強い刺激があります。
前はもっと広い範囲にそういう反応がありました。今はだんだん限局されてっているので、回復はしてきてます。
悪いところ…とくに神経がダメージを受けているところは、鍼をすると、とても答えるんです。美容用の細鍼でも。
それで、途中からカッサをしたり、色々工夫しましたが、結局効果という点で、鍼だった気がします。
むくみにはカッサ、良かったんですけどね。神経を治すという意味では、鍼じゃないと効果がないようです。
ここまで、3年もかかりました。
「3年かかって、その程度なら治療しない方がマシ」でしょうか？
高齢だから、治療しても無駄なんてことはありません。高齢でも治療すれば、効果は出ます。
タイムパフォーマンスやコストパフォーマンスで考えたら、割に合わないでしょうか？
そうは思いません。
他人のことなら幾らでも諦められるでしょうけど、自分の健康について、諦められる人がいますか？私がその立場でも諦めません。
なぜなら、身体が諦めていないからです。
神経がマヒしているところに鍼をすると、強い「感じ」が出ますが、これは、神経が繋がろうと頑張っているからです。
身体が頑張ってるのに、気持ちが折れて、その邪魔をしてはいけませんね。
治らないと匙を投げていたら、治りません。
治療しなかったら、もう怖いくらい、「そのまんま」か、「悪化」です。
手を入れれば、入れるほど、身体は応えてくれます。
この方が本気出さずに、3年放置してたら、今頃ベッドか、施設かだったかもしれません。
神経の回復は遅いです。
高齢だから時間がかかった面もありますが、神経の回復は時間がかかります。
神経のダメージを治すには、一日も早く治療にとりかかることです。
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お目をとめていただき、ありがとうございました。
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師（国家資格 はり師＋きゅう師）
はりきゅう和-nagomi- やまさき みほ
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