2023年5月31日8 分

重要事項説明書(2023年6月見直し)の解説

たびたび見直し、改定しております重要事項説明書ですが、この6月にも見直し、下記のように改定します。

この記事は、改定内容の解説です。

重要事項説明書

1 当院は、「はり師」「きゅう師」の国家資格を有する鍼灸師による鍼灸院です。

2 鍼灸は、東洋医学の外科部門。簡易外科手術です。効果が大きい分、患者さんが不安を感じるのが鍼灸です。重要事項説明書は、不安を最小限にするためにお渡ししています。

3 すべての症状・疾患の背景に「長年にわたり蓄積したコリ」があります。鍼灸とは「原因であるコリを取り除き、血行を改善」する治療法で、コリを取り除くことでさまざまな不調が解消します。

(解説)コリというのは、一般名称で総まとめした名前で、色んな現象を大きく括った呼び方です。具体的には、

  • 筋膜の癒着

  • 石灰の沈着(骨から染み出すなどする)

  • 神経の弱り

  • 筋肉(神経を包む鞘としての筋肉)の痩せ

  • 老廃物のこびりつき

  • 瘀血(血管から漏出した血液)

  • 瘀血とは逆に虚血。何らかの原因で、血行が行き渡らなくなってしまった場所。

  • AGEs(最終糖化産物。老廃物の一種。あんまり砂糖、糖質摂り過ぎな人は皮膚からしてカピカピして、触った感じ独特です。カピカピなので、鍼刺すとこの方は、とても鋭く感じます)

などがあります。

4 留意事項…好転反応と打撲痛、鍼の痛さについて

(1)鍼を刺して痛いところが悪いところですが、一番悪いところは感覚がないところです。

同じように鍼を刺しても、1㎝も場所が違えば、まったく違う感覚が返ってきます。鍼をしても感覚がない場所が一番悪いところです。正常化すると、一旦痛みが戻ってくるという不都合なことがありますが、それも治癒の一過程です。

(2)コリがとれてくると、血行が改善して、刺しておいた鍼が自然に抜けてきます。鍼が抜けにくいところは、まだまだコリが残っているところです。治療を重ねることで、残ったコリもとれていきます。

健康な身体は、鍼を異物とみなし、押し出してきます。

鍼がポロリと落ちることがあるので、動くときは慎重に!私ももちろん気をつけます。

この鍼を異物として押し出すのは、身体の生理的な反応。鍼灸は、この反応を利用して、治療しているのです。

(3)治療中にお腹が鳴るのは、副交感神経がONになり、身体が回復モードに入ったという意味です。

医学的には、これ、すごいことなんです。皆さん、交感神経とか副交感神経とか、もう耳が慣れちゃって、なんとも凄さを感じないと思いますが、医薬品はほぼ「すべて」交感神経を興奮させる性質を持っています。

マッサージを受けて、お腹がグーグー鳴りますか?

リラックスできる条件が揃ったからといって、副交感神経がオンになるとは決まってません。

私も色々な鍼灸治療を受けてきましたし、色々な鍼灸院に行きましたが、当院ほど患者さんのお腹が鳴る治療院は見たことが無いのです。

(4)施術直後は、数日間打撲痛が残ることがあります。効果は打撲痛がとれるまで分からないことも。

美容整形の業界では、手術後の腫れが出る時期をダウンタイムといいます。鍼灸も簡易とはいえ外科手術。

コリをしっかりとる鍼灸には、かならずダウンタイムがあります。むしろダウンタイムがなかった場合は、十分な治療ができていないと考えられます。

(5)検査能力は病院の方が優秀です。検査は病院を活用し、検査結果を教えていただけるとありがたいです。

一つの疾患を複数の角度から見ると、理解が深まりますので、ぜひ検査結果がある場合は見せて下さい。

東洋医学の光の当て方とは違う、西洋医学の光の当て方にも大変な価値があります。相互補完しあえば、医療はさらに良くなります。

(6)好転反応は、施術を始めてまもない時期や、症状が重い方ほど強く出ます。長年にわたる大きなコリを突き崩したときに出やすいです。治療前後にお白湯を飲むことや、治療後30分、お昼寝していただくことで、好転反応を軽減できます。

ダウンタイムの説明と重なりますが、でっかいコリ、深部のコリを突き崩すと、ダウンタイムはつきものです。それをいかに軽く、仕事や生活に支障なく過ごせるかが大事です。

普通に生活を送りながら、治せることは、鍼灸のメリットの一つですから。

(7)初めて鍼をする場所は、干からびてカチカチになった大地のようなもので、鍼の痛みを鋭く感じます。また、神経が弱っている箇所も痛みを通常より鋭く感じます。「痛く感じるから鍼は自分に合ってない」ということではありません。当院では、様々な痛みを軽くする工夫をいたしますが、身体が治ってくると、鍼の痛みは軽くなり、工夫も必要なくなります。

この大地のたとえは、掃骨ケレンの小橋先生の発話なのですが、悪いところは筋肉も皮膚もカッチカチで、表面を飴とか砂糖でコーティングしたみたいになっており、鍼を刺したら、刺したところから亀裂が入るような状態になっています。

この状態の身体は、誰が刺しても痛いです。

とはいえ、痛みを少しでも軽くするため、当院ではワンクッション置きます。

前揉(ぜんじゅう)といって、マッサージやカッサ(マッサージ器具)、お灸で表面をほぐします。

深部まで硬いとそれでも足りず、灸頭鍼という方法で凍り付いた内部の筋肉をやわらげます。

こういう状態になっているときは、前揉に時間をとるため、一回で、真の患部にたどり着けないこともあるので、回数かかります。

(8)慢性化している場所には、鍼で鈍く重い「響き」を感じ、ときに鍼が心地よいです。

たまに、鍼を刺した時、涙が流れることがあります。

痛いのかと思ったら、痛いのではないとおっしゃいます。何か深い感覚が生じての涙だそうです。

何年も放置されていた場所を施術されると、自然に涙が湧くのかなと考えております。

「刺して欲しいのは、ここだった」そういう場所に鍼が刺さったときの、感動という言葉では言い尽くせない感覚を、すべての患者さんに、味あわせて差し上げたいと思って、鍼をしています。

好転反応とは、

□ 刺したところの腫れ・痛み・疼き・違和感・ポツポツ・かゆみなど皮膚のトラブル

□ 内出血・青あざ(血液サラサラの薬を服用中の方はお申出ください)

□ 二次痛(最初の症状が改善すると、次の優先部位が訴えかけてくることがあります)

□ めまい・ふらつき・だるさ・ふるえ・発熱・頭痛など、風邪に似た症状。

ご予約について

□ 完全予約制です。感染対策として、時間ちょうどにお越しください。

□ 体調不良でキャンセルされる場合は、キャンセル料をいただきません。

10分以上の遅刻は、自動的にキャンセルとさせていただきます。

早く来られてしまうと、前の患者さんとバッタリ会ってしまうなどがあり、大変気まずい感じになるので、設けた制度です。

遅刻は10分までなら気にせずしてください。バタバタしているとき、私は10分余裕ができると嬉しいくらいです。

体調不良でのキャンセルは、身体が悪い方が来る場所なので、仕方ないことです。むしろ無理してきても、身体の立て直し(メンテナンス)ならできますが、主訴は治療はできません。鍼灸は簡易外科手術ですから。

体調が悪いから、メンテナンスをしてほしいというのは、もちろんOKですよ!メンテナンス的な施術も鍼灸は得意です!

最後に。

鍼灸師が、どれだけ積極的にコリがとれるかは、その日のご本人の体調次第です。施術の前日、当日は、早めに床につくようにしてください。

これまた簡易外科手術だから、という理由ですね。

くどく書いてますが。

鍼灸は二つのことができるんです。

1.コリをとる

2.血行を改善する

1は鍼。2は主にお灸。

風邪を引いたから免疫力をあげて、早く治すというのは、2です。

膝が痛くて歩けない人を、歩けるようにするのが1。

でも、これだけのことが、まだまだ知られていません。

分かってしまえば、簡単な話だし、使い方も分かるんですが、なかなか認知されていないのが実情。

鍼灸を、身体のケアに上手に使ってください。

鍼灸は、この人生100年時代に、欠かせない医療だと思います。

当院の鍼灸栄養療法(メガビタミン療法)は、きっとあなたにとって、健康づくりの一番の味方になれると思います。

大阪市中央区玉造の鍼灸院、はりきゅう和-nagomi-、土日も鍼療、木金は夜八時まで開けて、皆様の健康づくりのお役に立とうと準備しております。

ぜひ、ご活用ください。

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【大阪市玉造】で肩こりや酷い痛みにお悩みの方にオススメなのが鍼灸院はりきゅう和-nagomi-。他の鍼灸院とは異なりツボを使わない治療を行います。女性鍼灸師ですから、初めて鍼灸院を利用される方でも安心です。


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栄養療法について、毎日記事を書いています。通知が多すぎるかもしれませんので、調整してください。ご予約や、質問、記事への感想も当院公式LINEにて承らせていただきます。

お目をとめていただき、ありがとうございました。


PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)

大阪の女性鍼灸師

子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。

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はりきゅう和-nagomi- やまさき みほ
 
〒540-0004 大阪市中央区玉造2-16-18

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