2022年9月22日4 分

良い鍼灸・悪い鍼灸~技術にこだわりすぎる院~こだわるポイントは技法じゃない。

これは、駆け出しに先輩が伝える教訓話として、

先輩鍼灸師から聞いた話。

当院でも、たま~に使うことがある「刺絡」(しらく)という治療法があります。

鍼灸の一番古い古典。霊枢という本には、「治療の一番最初にするべき施術法」として、刺絡だと書かれているので、本来、鍼灸の中では、メジャーな方法なのですが、現在、刺絡療法を行う鍼灸師は少数派です。

刺絡の効果は、ときに劇的で、効果の大きい知慮法だというのは、確か。でも一方、技法としては廃れつつあり、刺絡をやらない鍼灸院の方が多いです。

この刺絡療法にこだわりすぎた鍼灸院がありまして…。

その鍼灸院は、ガンや難病専門を謳っている鍼灸院で、刺絡療法にこだわり、それがウリでした。

鍼灸の技法は、「補法」と「瀉法」に大別されます。

〇 補法は、弱っている人の身体に、元気を補うことを目的とした技術。

● 瀉法は、コリを取り除くなど、「身体から悪いものを取り除く」ことを重視する技術。

通常、鍼もお灸も、刺激の強さによって、補法にもできるし、瀉法にもできるのですが、刺絡に限っては、「最強の瀉法」なのです。

だから、ガンを悪いものととらえれば、最強の瀉法は、治療法として間違いではない。

でも、体力の弱ったガン患者さんに、強い瀉法をかけるのは、エネルギーが乏しくなった身体を、さらに弱らせることになる。

刺絡だからダメって話じゃなく、鍼灸師が特定の技法に入れ込みすぎると、考えが硬直して、まず技法ありきで、患者さんの身体を診ないようになってしまう。

特に理論家とか、職人肌の鍼灸師は、患者さんを見ずに、技法ありきになってしまう。だから、駆け出しは、意識して幅広く技術を学んでおけ、というのが、先輩の教訓話でした。

当院は、ルート治療も行いますが、ルート治療ありきではありません。

刺絡療法も行いますが、刺絡専門でもありません。

ツボを使う治療も学んでいます。

まぁ、そっちは、たまにしか使いません。

最近はネットとかで情報が入ってくるので、「●●療法ってできますか?」と技法について問い合わせされることが、ままあります。

でも、患者さんが求めてるのは、技法じゃなくて、「治る」という結果です。

その技法が「効きそうだから」興味を持ったにすぎません。

技法に、医者が合わせては、ダメです。

患者さんの身体を診て、最適な治療法を、複数の技法の内から、「医者が」考えて選ばねば、技法を選んだ患者さんに、責任を負わせますか?って話じゃないですか。

そんなこと、できるはずないですね。

で、当院の技法の幅なんですけど、患者さんの身体を拝見し続けた結果、

栄養療法という「究極の補法」と、コリをとる鍼灸の組み合わせが、一番合理的だという解が出ました。

現代医学だけじゃなく、東洋医学にも、内科と外科があります。

内科だけ、外科だけじゃ、あらかじめ、選べる技法が半分になっちまいます。

技法の幅!ってことを考えたら、内科も外科も「両方」が正解。

実際、進んでいる病院は、内科と外科が垣根を超えて協力して治療に当たってますし、当院みたいなちっぽけな鍼灸院でも、東洋医学的な外科内科を両方できたほうが、患者さんのためになる。

つか、そう言う意識がないと、鍼灸師はすぐお山の大将になっちゃいますからね。

鍼灸でコリを取り除き、栄養で身体を回復させる。当院は、二刀流。

これからも、柔軟に、患者さんを治すためにできることは、取り入れますよ。

【大阪市玉造】で肩こりや酷い痛みにお悩みの方にオススメなのが鍼灸院はりきゅう和-nagomi-。他の鍼灸院とは異なりツボを使わない治療を行います。女性鍼灸師ですから、初めて鍼灸院を利用される方でも安心です。


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お目をとめていただき、ありがとうございました。


PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)

大阪の女性鍼灸師

子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。

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