2022年12月26日4 分
私は運動が嫌いで、運動なんか義務付けられたら、ストレスにしかならないと思ってきた。
しかし、ちょいちょいLINEに投稿したりしているが、実際は、毎朝、毎晩、徒歩40分かけて、院に通勤している。
運動の為だ。
コロナ禍に入る前は、近所のジムの会員で、しかもかなり模範的な会員だった。
風呂無し生活だったからだ（ジムの風呂に入るために、毎日ジムに通っていた）
というか、わざわざ、風呂無し生活にしたのだ。
ジムに行くために。
運動が嫌いだから！
さて、当然だが、4年前に『運動脳』の話は見たことも聞いたこともなかった。でも、私は知っていたし、あなたも知っている。
中学の保健体育の教科書に書かれていたからだ。
ストレスはホルモンと関係が深く、ホルモンと運動もまた関係が深い。
『運動脳』を改めて読むまでもなく、これは事実として、ストレスはホルモンが司っている。
そのホルモンとは、コルチゾールだ。
『運動脳』によると、コルチゾールというホルモンのシステムは、HPA軸といい、
HPA軸というのは、
H…視床下部
P…下垂体
A…副腎
HPA軸は、あなたがゴキブリを見て、
「ぎゃぁぁぁぁ」
と、悲鳴をあげるときなど、危険や恐怖を感じた時に、コルチゾールというホルモンを出すシステムのことだ。
つまり、ストレス。
HPA軸が動くのに、時間は1秒もかからないという。
ストレスを感じると、あなたの口の中は乾き、冷や汗が額を流れ落ち、瞳孔が開いて心臓がバクバクする。
ゴキブリを見た時に限らず、かかってきた電話が恐ろしい内容を告げたときや、試験の前にも同じシステムが作動する。
つまり、ストレスの種類が物理的なものか、心理的なものかによらず、ストレスは同じ性質を持っている。
このHPA軸は、生命維持に必要なシステムだとみなされているが、悪いことに、ストレス状態が継続すると、脳の海馬の細胞を殺す。
言葉がうまく出て来なくなったり、記憶が混乱したり、かなりヤバい。
重いストレスや不安を抱えている人の脳みそを調べると、本当に海馬が平均より小さくなっていることが分かっているそうだ。
コルチゾールというホルモンが、海馬を蝕んでしまったのだ。
運動は、そのコルチゾール対策になるのだという。
心拍数があまり上がらない運動と、
サイクリングを30分するくらいの軽く心拍数が上がる運動を比べると、
サイクリングの方が成績が良かった。
それは、普段から運動して筋肉マチョマチョのひとか、私のような普通のひとかとは関係なかった。
どんな身体の人でも、サイクリングを30分くらいして、心臓にちょっとだけ負荷をかけてあげると、コルチゾールが減るのだ。（別にサイクリングに限った話じゃない。心拍数を少し上げるくらいの運動なら、何でも好きな運動をしていい）
さらに、運動は、減った海馬も回復させるらしい。
では、鍼灸は、ストレスに対して何ができるだろうか？？
以前いたずら電話で、SMプレイが好きな、「私、どMなの」という自称おかまのひとから電話があって、痛い鍼をしてほしいと言われたことがあるが、そう言うことではないと思う。
鍼灸は、「運動ができる身体」「運動したいな」という気持ちが、自然に湧き上がる状態に、身体を持っていくことができる。
もう一つ、運動で疲れた体を、回復させる役にも立つ。
ストレス解消に関しては、鍼灸は、運動に及ばない。
けれど、運動ができる身体になりたい方は、ぜひ鍼灸院にお越しください。
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お目をとめていただき、ありがとうございました。
山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師（国家資格 はり師＋きゅう師）
はりきゅう和-nagomi- やまさき みほ
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