2022年8月26日6 分

糖質制限、しない方がいい人。

栄養療法の基本は、糖質制限+高タンパク食なのですが、高タンパク食はともかく、糖質制限に向かない方がいます。

正確には、向かないのではなく、糖質制限できないほど、身体が弱っている方がいるのです。

どういうことか見ていきましょう。

糖質制限に向かないとはどういうことか?

糖質制限をしたことで、すぐ調子が良くなる人がいます。

けれど、逆に、糖質制限をしたことで、ふらつきが出たり、体調を崩したりする人もいます。

とくに、多いのは、糖質制限と同時に、カロリー制限をしてしまっている人です。

糖質を抑えながら、同時に油脂も減らす…などすると、糖質制限+カロリー不足のダブルパンチでノックアウトされます。

私たちは、長年メディアや周囲の人から、「油ものは太る」「お肉を食べ過ぎると、コレステロールが…」といったことを聞いていますから、案外多くの人が、この間違いはおかしがちです。

実際、私の周囲にもいます。

ご夫婦で糖質制限に取り組んだのですが、奥さんの方が、ふらふらになってしまった、といっていました。

女性ですし、もともと太りすぎでも何でもなかった方ですから、旦那さんほど、お肉でカロリーを補えなかったのです。

糖質制限に向かない人は、こんな人です。

□ 1.筋肉量が少ない人

□ 2.ビタミンB群が不足している人

□ 3.肝機能が弱ってる人

□ 4.副腎機能が落ちてる人

□ 5.胃腸が弱い人…脂質やタンパク質で、糖質を摂らない分不足したカロリーを補えない。

□ 6.ビタミン・ミネラルが長期不足していた人

成長期のお子さんは、糖質制限には基本的に向きません。とくに運動をしている場合は。

甘いものをよく食べているようでしたら、ストレスを受けるたびに甘いものを口にするクセはつけないように、教えてあげた方がいいでしょう。

カロリーが不足すると、筋肉が減ります。

しっかり脂質とタンパク質で、カロリーを補ってください。

また、インスリン注射を行っている人、甲状腺機能が低下している人、腎臓やすい臓の病気がある人は、糖質制限に詳しいお医者さんに相談して下さい。

もう少し詳しく、上の5つをみていきます。

まず、1.筋肉量が少ない人。

筋肉は、実は糖をたくさん貯蔵しています。

瞬間的にパッと動く必要がある筋肉は、一瞬でエネルギーを作れる糖をよく使うんです。

そもそも筋肉が少ない人は、糖をあんまり身体に蓄えていません。

蓄えがない分、血糖値の上下にめちゃくちゃ振り回されてしまいます。

とくに、低血糖になりやすく、糖質制限でヘロヘロになりやすいタイプです。

何より、もともと筋肉量が少ない人が、糖質制限を誤った方法でやってしまうと、筋肉が一層減ってしまうリスクがあります。

このタイプは、糖質制限より先に、筋肉をつける努力をした方がいいです。

まず、甘いものをなるべく取らないようにする。

運動する。

なるべくお肉と卵を食べるようにする。

糖質制限は、ある程度身体ができてから始めます。

2.ビタミンB群が不足している人

ビタミンB6やナイアシンが不足している人は、糖新生がうまくいかず、糖質制限に失敗します。

というのも、糖は身体の中に必要です。

たとえば、赤血球のエネルギー源は、ブドウ糖です。

血糖とは、赤血球のご飯で、常に一定量必要なのです。

血管というバイパスが、糖でギチギチになっても、ガソリンスタンドが多すぎるみたいなもので、困りますが、それでもほどほどにないと、赤血球が困るのです。

しかしながら、糖は、必ずしも食べなきゃ手に入らないものではありません。

糖質制限している人は、糖の「食べて摂る」から、「体の中で合成する」に変えるのです。

「体の中で糖を合成する」ことを、「糖新生」といいます。

この糖新生に、ビタミンB群、なかでもB6やナイアシン(B3)が欠かせないのです。

他にも糖新生に欠かせない栄養素はあります。

自身がビタミンB不足かどうかは、判断できないと思います。

糖質制限を始める前に、一か月ほど、ビタミンB群のサプリメントを摂ってください。

それで「なんとなく体調がいいなぁ」と感じたなら、糖質制限と同時に、サプリを続けるだけです。

3.肝機能が弱ってる人

肝臓は、先ほど書いた、「糖新生」の舞台です。

その肝臓が弱っていると、栄養素は足りていても、糖新生ができません。

4.副腎機能が落ちてる人

副腎というのは、慢性的にストレスの防波堤をやってくれている器官です。

ストレスの多い環境下にいる方は、副腎が弱って、「副腎疲労」という状態になっていることが少なくありません。

副腎が、どのようにストレスの防波堤になってるかというと、ストレスに対抗するホルモンを作っているのです。

同時に、そのホルモンは、血糖値の調整にも働くホルモンで、くたびれた副腎は、ホルモンを作れなくなっており、結果的に副腎機能が落ちている人は、低血糖を起こしやすいのです。

低血糖、つまり、ふらふらになってしまうというわけです。

5.胃腸が弱い人

上にも書いてある通り、糖質制限をする分、カロリーを多くとらなくてはなりません。

カロリーを摂りやすい糖質を摂れないのですから、補い方は、必然的に、タンパク質と脂質をたっぷりとるという形になります。

胃腸が弱い人は、そもそもそれが無理だったりします。

というか、胃腸が弱いから、糖質に依存する羽目になっているとも読めます。

タンパク質を消化できないから、糖質に逃げて、さらにタンパク質が消化できなくなるという、負の循環に入っているのです。

こういった方は、ボーンブロススープなど、消化がよく、かつ、タンパク質と油脂が豊富なもので、胃腸を立て直す必要があります。

糖質制限はお肉がある程度食べられるようになってからです。

6.ビタミン・ミネラルが長期不足していた人

これは、エネルギーの問題です。

食べ物からエネルギーを作り出す「回路」があります。

その回路を廻すために、必要な素材があります。

鉄、ビタミンB群、マグネシウム、脂質

です。

糖新生で糖ができても、糖を分解してエネルギー(ATPというやつ)に変えられないと、絵に描いた餅。

エネルギー不足で、やっぱりこの場合もふらふらになります。

結論

糖質制限は、まずお菓子を断つところから、少しずつ始める。

いきなり主食を減らさない。

時間をかけて、糖質過多の身体を整えるという気持ちで行う。

参考資料:「マンガでわかるココロの不調回復食べてうつぬけ」奥平智之 著

【大阪市玉造】で肩こりや酷い痛みにお悩みの方にオススメなのが鍼灸院はりきゅう和-nagomi-。他の鍼灸院とは異なりツボを使わない治療を行います。女性鍼灸師ですから、初めて鍼灸院を利用される方でも安心です。


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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)

大阪の女性鍼灸師

子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。

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はりきゅう和-nagomi- やまさき みほ
 
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