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「そこ!」というコリを狙える 大阪の鍼灸院 

体があなたに内緒で削っているもの

  • 執筆者の写真: やまさき みほ
    やまさき みほ
  • 10月12日
  • 読了時間: 5分

「ホメオスタシス」


聞いたことはありますか?


医学や健康の記事にしばしば登場する言葉で、「人体を一定に保つ仕組み」と説明されることが多いですね。




多くの人は「ホメオスタシス=安定=健康」と思い込んでいます。


つまり、


「体が一定に保たれている=問題ない」

「ホメオスタシスが働いている=良いこと」


という前提に立っている。



でも、ホメオスタシスが悪い方向に働くと、変化を拒む社会のように、古い仕組みがいつまでも残ってしまうことがあります。


極端な例でいうと、若手が参入しにくい業界とか、中世のような社会の停滞、技術革新がうまくいかない産業・・・


ほかならぬあなたの体で停滞が起ってるとしたら、少々困ったことですよね。


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もしかしたら、それって、自分自身のこれまでの健康にあぐらをかいてるってことかもしれません。まるで、組織の中で「かつての成功体験」が更新されず停滞してしまうように。


  • ホメオスタシスを“万能な安定装置”とみなしている

  • 老化や不調を“自然現象”と捉えている

  • 栄養や代謝の“犠牲の構造”に気づいていない


今回の記事で、ホメオスタシスに対して「これまでとは違う見方」を提示できればうれしいです。




そもそも、何を基準に一定を保っているのか?


「ホメオスタシス」 …医学や健康の記事にしばしば出てくる言葉で、 「人体を一定に保つ仕組み」と説明されることが多いですね。 優れた仕組みです。


ただ…もし本当に体全体がホメオスタシスで一定に保てているなら、 太ることもないし、骨も弱くならないし、髪も薄くならないはずです。


でも現実には、私たちは太るし、骨粗しょう症になるし、髪も痩せていきます。 一体なぜでしょう? 答えはシンプルです。 体が最優先で守っているのは── 血液 だからです。




身体はすべてを完璧に保てるほど賢くはありません。なので、ホメオスタシスには、ある「基準点」があり、その「基準点」の状態を最善に保つことで、ひいては個体全体を生き延びさせるという方式をとっています。



「ここだけは絶対に守る」

その基準点が血液なのです。



しかし、基準点を定めることの問題点は、基準点以外のところに盲点がいっぱいできてしまうってことです。



美容の世界で例えます。


ある人が自分の「顔」を「基準点」と定め、エステや美容医療、様々な手段で、基準点の若さをキープするとします。でも、顔を重視するあまり、身体はだるんだるんだったり、内臓がひどく傷んで口臭がきつかったり。


顔という「基準点」を守るために、他の部分が犠牲になっている。まさに、それと同じことが、体の内部でも起きているのです。





血液を守るための犠牲のメカニズム


体の中では、こんなことが日々起きています。


血液は、命をつなぐ主役、VIPなので、最も優先して一定に保たれ、半面、そのために、骨や筋肉、内臓は「兵隊」として削られる。


・血中カルシウムが不足すれば、から引っ張り出す

・アミノ酸が不足すれば、筋肉を分解する

・血糖が下がれば、肝臓や筋肉を犠牲にしてでも補う




この「血液ファースト」の仕組みの結果として、

✔ 骨粗しょう症

✔ 筋肉量の低下

✔ 髪や肌の衰え


つまり── 老化の正体とは、血液を守るために体が少しずつ削られ続けていることなんです。





誤った“健康法”が老化を加速させている?


ここで問題になるのが、現代人の健康法。 見た目重視のご時世ですから、ダイエット命です。


「食べなきゃ痩せる」

「流行の◯◯健康法がいいらしい」


そんな短絡的な方法は、血液を守るためにさらに体を削らせてしまい、 結果的に老化を加速させてしまいます。




流行のダイエット法を試して、ふらふらになったり、 あとで体調を崩したりした人も少なくないでしょう。


「他の人は痩せてるのに、なんで私は途中でリタイアしちゃったんだろう?」

そう自分を責めた方は少なくないはずです。




でも、それはあなたの意志の問題ではありません。


もともと血液中の栄養素が不足していたところへ、 さらにダイエットで栄養を奪ってしまった。


その結果、体は血液を守るために“防衛反応”として筋肉や臓器を削り始めた――それが体調不良の正体です。


しんどくなったこと自体は間違いじゃない。血液中に足りない栄養素があることがはっきりしたのです。それを補わずにダイエットを継続していたら、歯が抜けたかもしれません。骨粗しょう症になったかもしれません。髪が抜けたかもしれません。やめて正解なのです。


ダイエットに成功してもハゲたくないでしょう?




ダイエットで栄養が足りなくなると、体は血液を守るために筋肉や臓器を削る“防衛反応”を起こします。極端なダイエットは老化を進めるのです。




ではどうすればいいのか?


ポイントは二つ。

✅ 血液を守らせなくてもいいくらい、栄養をきちんと入れること。

✅ その栄養を全身に届けられるよう、血流や自律神経を整えること。



栄養療法で材料を満たし、鍼灸で流れを整える。


この二つがそろうことで、体は「削って補う」必要がなくなり、 老化のスピードを大きくゆるめることができます


栄養は口から入れるだけでは不十分で、身体にしっかり取り入れる必要があります。取り入れられ、さらに巡る状態を作る。栄養療法単体では2年、3年といった時間がかかる。鍼灸で手助けすることで栄養が使える状態になる。



私は鍼灸師として、 「栄養療法+鍼こそが最高のソリューション」 だと考えています。


血液だけでなく、骨や筋肉、そして「その人らしい元気」を守るために。





まとめ


老化は“自然に避けられないもの”ではありません。


体が血液を守るために犠牲を払ってきた結果なのです。


でも、その仕組みを理解し、栄養を満たし、鍼で流れを整えることで、体は再び「削られないモード」に戻ることができます。


血液を守るために頑張ってきたあなたの体を、今度はあなた自身が守る番です。

ここに、健康と若さを取り戻すヒントがあります。




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