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「そこ!」というコリを狙える 大阪の鍼灸院 

疲れ目治療のリアル

  • 執筆者の写真: やまさき みほ
    やまさき みほ
  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

だれも、「治療を受けるのが好き」って人はいません。

お金も時間もかかる。少なからず体力も使う。


だから治療って、たいてい

「仕方なく」「結果が欲しいから」

受けるものだと思います。


一方で、痛くても必要な治療がある。これも、みんな分かってる。




じゃあ「できるだけ痛くない治療」を求めて、虹のかなたまで遠征しますか?


……それも、なんか違うよなぁ。


歯医者さんみたいに、麻酔の選択肢があって「痛くないところ」を探すと、選択の根拠がはっきりしている分野もあります。




友だち三人に聞けば、誰か一人くらい「痛くない歯医者さん知ってるよ」って教えてくれる。


でも、治療院については、誰かにとっての正解が、あなたにとっての正解じゃなかったりします。




そんな話の入口として、今日は一人の男性の話をします。


その方の来院動機は、ひとことで言うと「疲れ目」

ただし、並みの疲れ目じゃありませんでした。



ふつうの疲れ目なら、

眼科に行って目薬をもらって寝る前に蒸気アイマスクで温めて疲れたら冷たい水で顔を洗って目を冷やして…そういう工夫で、なんとか“回復”します。


でも、その男性はもう、そのラインをとっくに超えていた。




本人も、いろいろやっている。それでも戻らない。

「寝ても治らない」「休んでも戻らない」

そういう疲れ目。




ここで、ちょっとだけ体の中を想像してみてください。

目やおでこ、こめかみ。表面には、傷ひとつない。



でも内部では、

筋肉神経血管

このへんが、ずっと踏みつけられて、擦られて、引っ張られて、

“小さな損傷”が積み重なっていることがあります。


例えるなら、表面はきれいなのに、中はすり傷だらけ。


しかも厄介なのは、その傷が「治る方向に進まない」こと。




冷やしても、温めても、増える一方。だから、回復の実感がない。


こういう状態になってしまった体。言い換えると「治る力が落ちてしまった体」

治る力を失った体、ここが鍼灸の主戦場です。





鍼の痛さという話に戻します。


想像してください。


膝にすりむき傷があるとき、うっかり触っただけで、普段の2倍くらい痛く感じません?

傷がある場所って、刺激に敏感です。当たり前です。


この男性の目の周囲は、まさにそれ。


傷の地雷原みたいな状態。そこに鍼をすると、痛みは×20倍くらいです(私調べ)




脂汗かきながら、「鍼って痛いんですね…」

と言われることがありますが、本当は鍼は大したことない。なんせ細い。小さい。鍼の痛さなんか、たかが知れてる。



そうじゃなくて、“傷んでいる場所”に鍼をすると、痛みが数十倍

なのです。




さらに、この男性の場合、痛みに加えて「猛烈なかゆみ」も出ました。


これ、初めての人はびっくりします。でもこれも、体の反応としては珍しくない。


鍼は、刺した場所に血流と反応を起こします。赤血球も白血球も、治そうとする材料も集まってくる。




つまり、

止まっていた治癒がそこで“再開”する。


その再開のときに、痛みやかゆみとして出ることがある。


何回か治療したら、痛みも大したことなくなるし、かゆみなんか起こらなくなります(かゆみが起こることが普通じゃないことです)





もちろん、ここで大事なのは「我慢しろ」じゃありません。


痛みの強さは調整できます。場所も、刺激も、順番も変えられる。


そして、ずっと同じ強さで続くわけでもない。


その男性も、数回治療を重ねるうちに、「最初と、今はだいぶ違う」という状態に変わっていきました。




痛みが“永遠”なわけじゃない。体が治る方向に動き出すと、過去の話になります。


鍼は「痛い」と諦める前に、知っておいてほしい。


痛いときもある。それは否定しないけど、その痛みは、治らない傷を治すための通過点にすぎないということを。


痛みは、あなたが弱いからじゃありません。

むしろ、今まであなたの身体が耐えてきた痛みが、出口を見つけてあふれだしたのだと。




そして、治療は「痛い・痛くない」で選ぶものでもない。


あなたの体にとって、今、必要な刺激はどれくらいか。


そこを一緒に調整しながら、ちゃんと回復のスタートを切る。


それが、治療だと思っています。






 
 
 

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