痛みはサイン
- やまさき みほ
- 10月11日
- 読了時間: 2分
「痛い鍼=悪」なのでしょうか?
だって、誰だって痛いのはイヤですし、「痛み=悪いもの、避けるべき」と教わってきましたから。
実際、世の中には「刺さない鍼」や「無痛治療」もあります。
それらが求められるのも、私たちの中に「痛みを避けたい」という前提があるからです。
でも――もし、痛みそのものが治癒の一部だったとしたら?
ちょっと見方を変えると、体の中で起こっていることがまるで違って見えてきます。

痛みには“目印”としての役割がある
たとえば、頭痛がするとき。
痛み止めを飲めば、一時的には楽になります。
でも実は、免疫細胞たちは「痛み」をサイレンのように受け取って、その場所に駆けつけています。
白血球は壊れた細胞を片づけ、赤血球は酸素や栄養を運ぶ。まるで救急車のように、痛みの現場へ集まってくるんです。
もしそのサイレンを消してしまったら――彼らはどこに行けばいいのでしょうか?
目的地を見失った、赤血球・白血球はどうなります? 何より、患部はほったらかしですか?
赤血球たちが来なかったら、患部はほったらかしです。
結果、「治りきらない痛み」「古傷」になってしまうかもしれません。
痛みを“消す”ことのリスク
「生理痛だから」「頭痛持ちだから」と、痛み止めを常用している方も多いでしょう。
薬でしのぐのは悪いことではありません。
私も痛み止め根絶派ではありません。
ただ、“いつも”薬で消してしまうことには問題がある。痛みどめへの依存というのもあります。適切な治療を受ける必要がある病気が覆い隠されてしまう恐れもある。
痛み止めの乱用には、ふつーに反対です。
痛みは、SOSではなく、再生のサイン
痛みは「体が治そうとしている証拠」です。
それを無理に消すのではなく、正しく活かすこと。
それが、自然治癒力を働かせる第一歩です。
「痛みを避ける」から「痛みの意味を聴く」へ。
その一歩が、あなたを本当の回復へと導いてくれます。



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