自分に合った治療院とは?――「治る」より「続けられる」場所を探して
- やまさき みほ
- 10月15日
- 読了時間: 2分
「良い治療院って、どこですか?」そんな質問を受けるたびに思います。
技術も評判ももちろん大切。でもそれ以上に大事なのは、あなたが無理なく通えて、安心できる場所であること。それこそが、本当に“自分に合った治療院”なのではないでしょうか。

私が鍼灸師になったきっかけは、母がムチウチになったことでした。最初は整形外科に通いましたが治らず、整体や整骨院を転々とし、最後にたどりついたのは大分県中津市の鍼灸院。目が見えない先生が、まさにゴッドハンドと言われる方でした。
母はその先生の治療で、どこに行っても治らなかったムチウチを数回で完治。その感動は、今も私の中に深く残っています。
ただ、そこから母は別の課題に直面しました。
「遠くて通えない」ことです。片道2時間。朝4時起きで出かけても、治療が終わるのは夕方。続けるにはあまりにも大変でした。
どんなに腕が良くても、通えなければ意味がない。それが、私がこの仕事を通して痛感したことです。
母はその後、予言通りリウマチを発症しました。
お灸を続けられたら…と何度思ったかわかりません。仕事と家事に追われる中、治療を続ける時間と環境を持てなかったのです。
だからこそ、私は「通いやすく」「続けられる」治療院を作りたいと思いました。
働く人が自分の生活の中で、無理なく体をメンテナンスできる場所。それが、はりきゅう和 -nagomi- の原点です。
通いやすい立地。
都合のいい時間帯。無理のない料金設定。そして、長く関われる先生。
治療院に通うとは、健康のパートナーを持つこと。
顧問弁護士やコーチを雇うように、自分の体の相談役を見つけることです。
一回きりの奇跡より、長く付き合える安心。“治す場所”ではなく、“整えながら生きる場所”。
そんな治療院こそが、あなたにとって本当に合った治療院です。



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