みやこ式標準治療~鍼灸で疲労をとる~

当院の治療の基本形は、この「みやこ式」標準治療です。


これまで、「標準治療」とだけ、ホームページには記載していたものです。


私は、この治療法を、師匠から教えていただき、師匠の型を基本として、私が工夫したものです。(具体的には、師匠から教えていただいたみやこ式標準治療に、掃骨療法を混ぜて使っています)


自分の手柄にする気はなかったのですが、不詳の弟子としては、師匠の名前をつけて、こう呼ぶことに抵抗があり、これまで、ただ「標準治療」と呼んできました。


これまでの「標準治療」と同じものですが、詳しく解説するのも初めてですので、良かったら記事を読んでみてください。


この治療法は、「疲労」を解消するという目的で、師匠が作り出したもので、全身の状態を整える、鍼灸治療の基本の「型」のような治療法です。








仕事に、家事に、育児といった、日常生活での、疲れは、一回のできごとの、何か原因のある疲れではなく、「蓄積した疲れ」「不快な疲れ」です。


スポーツでの疲れは、休むことで解消しますが、こういった疲れは、繰り返される動き、継続的な姿勢で作られたコリから発生します。


コリからくる疲れが、休むことで解消することは「ありません」


この場合は、鍼灸治療など、外部からの働きかけで、コリを取り除く必要があります。


コリを取り外しが効くもののように書いていますが、コリは、実際「物理的」な「実態を持った」存在で、「疲労感」のような「感覚」が起こす錯覚ではありません。




そして、実態を持っているがゆえに、コリは、直接触れることで、最も効率よく取り除くことができます。


そこが、皮膚の上からこする、刺激するしかない、鍼灸以外の手技や、機械(電気など)と、鍼灸が大きく異なるところです。








蓄積した疲労は、蓄積したコリという実態です。


このコリに対して、鍼灸が著効するのは間違いありません。


そして、疲労の場合、全身にコリがこびりついているのですが、特に重点的についている部位があります。


みやこ式標準治療では、治療の最初は首からです。


首の付け根ではなく、頭の側です。


頭から首に移行するところ。

丁寧に、慎重に、後頭部にくっついているコリ「を」刺します。


皮膚の上からではなく、コリそのものを、です。


そのコリそのものに見事鍼が命中した時に生じる感覚を、「響き」と総称します。


「響き」にはそのコリの持っている性質により、さまざまなバリエーションがありますが、響きについての説明は、長くなりますのでまた別稿で。




ちなみに、ですが、


コリが、はなはだしい場合は、石灰のようなものが、後頭部の骨にへばりついてます。




その段階まで来てる人は、痛みも辛さも、マヒして感じなくなってる人が多くて、「肩こらないんです」と言ってたりしますが、その分、疲労に悩んでます。


あなたもそうかもしれませんね。









なぜ、首から治療するかというと、疲れは、脳が感じるものだからです。


コリの総量が首に多いということではなく、より辛く感じる場所は、脳に近いところからなのです。


だから最初に、首肩のコリをとります。


疲れているのに、寝れないという方もいるかと思いますが、脳は、かなり疲れています。疲れすぎて興奮しています。


寝ることは、疲労解消に絶対必要なのに、眠れないので困ります。ですから、「みやこ式標準治療」で、最初に取り掛かるべきは首なのです。


そういうことまで考えて、首から治療する「みやこ式」は、過去の多くの鍼灸師の知見を取り入れ、練り上げられた治療法なのです。







続いては、肩です。


脳につながる、首や肩が、がちがちだと、脳に酸素が行きません。


疲れも回復しないし、脳の、興奮も、なかなか落ち着いてくれません。


興奮がさめにくいことで、なおさら休めないという、負のサイクルです。





治療家の、素人とプロを見分ける一つのポイントが首の治療。


素人は、首をいらうこと、できません。


医療事故が起きやすいポイントですから。


マッサージで首をやられた、とかで裁判になってます。


あなたは、そうと知らずに無資格者の施術、受けてませんか?





首も、後頭部と並んで丁寧に治療します。


危険な部位ですから。


細い鍼で慎重に、です。


首は、結果を焦って、一回でコリをとりきろうとしてはいけないところです。


頭と首は、回数をかけて治した方がいいポイント。


首と同様にリスクが高いのが肩です。


肺があるからです。







肩甲骨から背中、そして、鎖骨から胸あたりには、その方の抱えるストレスが強く現れてます。その見方を知らない人が多いので、気づかれてさえいないことが多いですが。



現れてるのは、イメージではありません。


コリがという話です。コリが、岩にはりついた牡蠣みたいに、 びっしりこびりついています。むしろこの辺りは、こびりつきやすいポイントです。



その岩にこびりついた牡蠣…コリを引っぺがすために私が使う技は大きく3つですが、それは3つの手法があるというだけで、狙いは、どれも同じことです。



#みやこ式標準治療

#ルート治療

#掃骨療法


今回は、このうち「みやこ式」について詳しく書いていますが、三つともに狙いは同じ、やり方が少しずつ違うし、狙ってるポイントが違うだけです。(だから3つ必要なのだとも言えます)


いずれも、コリという、牡蠣を引っぺがす技法です。


どういう違いがあるのかということについても、長くなりすぎますので、また別稿で。









コリとは、

言ってしまえば、「濡れた和紙」

です。



濡れた紙同士が張り付いているのに、衝撃を与えたら剥がれるでしょうか?


剥がれません。


剥がれるとしても、「剥がしやすいところが剥がれるだけ」


剥がれてほしいところが、ジャストそこ!ってとこが剥がれるとは、限りません。




たまたま剥がれたなら、それで良しですが、


鍼灸は、剥がれてほしい「深部」を狙ってはがしに行く。


鍼を「刺す」のは、伊達じゃありません。鍼灸は、東洋医学の外科部門ですから。





「蓄積した疲れ」は、蓄積した、張り付いた、濡れた和紙。


そこを引っぺがさない限り、根治とはいかないのです。


よく「根本治療」ということをおっしゃる人がいますが、根本治療という言葉が具体的に何を説明しているのか、ぼんやりしていることがあります。


疲労についての根本治療は、疲労感を引き起こすコリを剥がすことです。




疲れをとるっていうのは、表面的な疲れなら、「自分でとる」こともできますし、マッサージや、運動、ストレッチなんかも効果があります。


でも、あなたが困るほどの疲れが、スポーツや、ストレッチ程度で、とれる疲れでしょうか?




「そんなわきゃーない」

「そんな軽い疲れなわけがない」


大の大人が、取扱いに困るほどの疲れは、軽いはずありません。


コリとは、人生の重みですし、その人の本性、その人の習慣、その人の姿勢によって生じたものです。




疲労はどう説明できるでしょう。


濡れた和紙(コリ)が、濡れて張り付いていると、その間を、酸素が通らなくなります。(栄養など、もろもろ)


そうすると、細胞は酸欠になります。


細胞も一つや二つではなく、万とか、億とかの細胞の酸欠だから、大変なのです。


逆に、全部のコリが取れなくても、半分の細胞にでも、酸素が行くようになれば、急速に回復してきます。





疲れとは、酸欠が続いてるってことです。


リソース不足なのに、細胞、無理して働いている。

ですから、疲れる人は、何もしてなくても疲れます。



「疲れ」とは、酸欠状態なのに、何万もの細胞が、無理して働いているって、ことなのです。




濡れた和紙がくっつくことを、「癒着」というんですが、一か所が癒着すると、その周りも、動きが減るから、周囲にも癒着が広がります。



それが、「蓄積」



腐ったミカンではありませんが、コリは周りに悪い影響を与えてしまうのです。


コリができた場所が悪いと、つまりそれが脳に近い場所だと、特に疲れは大きいです。


先ほども書きましたが、コリはこびりつきです。ほっといて治るということは、ありません。


あまりの辛さに、五感がマヒして、分からなくなってることはありますが。


だから、鍼灸治療に来てください。




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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)


「元気があればなんでもできる」と言いますがひっくり返せば「やりたいと思うことができないのは元気がないから」


子どもの頃、働く母親の背中を見て育つ中、忙しくても続けられる治療院があったらな…と思ったことがきっかけで、気付けば自分が治療家になっていました。


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