日本を代表する鍼灸師…と言われて思い浮かぶ方は何人かおられます。ですが、その方たちにはまず診てもらえません。なぜなら治療家の腕があがるほど、悩みの深い患者さんが集まって来るからです。
ある先生は、「この患者さんが、ここまで治るのに4年かかった」と笑っていました。二人はまるで戦友みたいでした。

数万人を治したゴッドハンド!
万を超える人間を「治した」治療家がいるとしたら、その方は列聖されるかもしれませんね。
数万人治療するだけなら、普通の整骨院で10年働けば達成します。しかし●万人を「治す」となると話が違います。
ゴッドハンドとまで言われる先生は、やってくる患者さんも難病の方が多いです。そうなってくると五十肩やギックリ腰といったありふれた病気とは、治療期間が違って当たり前。
はじめて聞くような病気ばかりになります。
それこそ1万人に一人しか患者がいないような珍しい病気です。それで、もし、一例でも治療に成功したら、同じ病気を抱える患者さんが、全国、世界から集まってきます。
また、そういった治療センスがよい先生は、ゴッドハンドになる前の若いころから多忙です。情熱をもって治療されますから、そういった本当の名医は、●万人を治した!というところには決してたどり着けません。
「”治した”っていう基準で言うなら、そうだな…500人くらいかな…」
という先生がいたら、その方が本物です。
腕の良し悪しは、同じ業界人でも、なかなか良し悪しを判断できるものではありません。
でも、誠実で、技術が確かかどうかは、判断できます。
「治療した」人数ではなく、「治した」人数
たぶん、ほとんどの治療院は、治した人数は把握していません。
一回治療して、患者さんが来なくなったら、「一回で治した!」と胸を張ってる先生もいます。そして、
「うちは、一回で治しちゃうから、リピーターにならなくて」なんて自慢するんです。
でも、治したか、ただ治療しただけかの違いはハッキリしていて、治した場合は、再受診率が高いんです。カルテは増えず、過去ご来院された方の再受診。
カルテ番号が万以上(5桁、6桁)に達している治療院・病院は、広告で「集客」し続けているだけかもしれません。
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