東洋医学で胃を治療する

胃の荒れに、一番効くのは、薬ではなく、胃を休ませること。


…と、頭でわかっていても、なかなか断食はできませんし、ちできてもずっとは続けられません。


他に何か胃のためにできることはないのでしょうか?


…というわけで、鍼灸の出番です。


その前に、ちょっと補足。


胃の不調といっても、


1)体質的にあまり食べられない、痩せすぎの胃の不調

2)食べ過ぎが原因の胃の不調


この二つは分けなきゃ始まりません。


たいていの人は2の問題だと思いますので、1については、飛ばしてください。




1)痩せを伴う、体質的な胃の不調


人は一度食べなくなると、胃が小さくなって、本当に身体が食べ物を受け付けなくなったりします。拒食症の人なんかも胃が小さくなっていますし、大病して長く寝込んだ人もそうなっています。


痩せとか、胃が弱くて、とか、長患いの結果とか、間違ったダイエットをして、胃を病気で切除して…などなど、色んな原因で、長くあまり食事を摂っていなくて食べられなくなっている人は、少しずつ消化の良いものから食べはじめ、「時間をかけて」胃を強く、立て直すことが必要です。


こういう、体質改善は、医食同源の薬膳士が最も得意とすること。興味のある方は、薬膳の先生をご紹介することができます。




■ 胃は全臓器の王様!?


とくに肉など、消化に悪いものを長く食べなかった人は、本来出るべき消化酵素が出なかったりします。消化液や消化酵素の素材はタンパク質。胃壁や腸壁も素材はタンパク質。肉を食べていない人は、タンパク質不足で食べられなくなっていますので、少食の人は食べ物を無理して食べても、消化できず、そのまま出てきます。


無駄に消化器を傷めるだけ損ですので、少しずつ慣らし運転してでも「食べられるようになってもらう」ことが養生になります。




病気から、カラダが回復するというのは、胃が治って、タンパク質を消化できるようになって、それから後の話です。


胃を治した後にしか、カラダは治らない。だから、東洋医学では、胃は王様の臓器。


消化器を東洋医学では、「脾胃」(胃腸ではなく)と呼ぶのですが、この脾胃を象徴する色は黄色。そして黄色は中国では皇帝の服の色!なのです。


胃を傷めると、先に胃を治さなくてはならないので、虚弱な人は、カラダの治癒に、頑健な人の倍の時間がかかります。


胃は全臓器の王様なのです。






2) 食べ過ぎから来る胃の不調


病気は、何でも急性と慢性で分けて考えます。


  • 急性の病

  • 慢性の病


たとえば、変なものを食べて胃炎を起こしているという場合は、「吐かせる」のが治療の第一歩です。


  • 吐かせる(悪い食べ物が胃にある)…嘔吐を促す薬

  • 下させる(悪い食べ物が腸まで進んでいる)…下剤


医学の東西、関係なく、ここまでは一緒です。どちらも服薬が一般的。発熱や寒気を伴うなら、ドラッグストアではなく、病院に行ったほうがイイです(大事)





問題は慢性。


慢性的に、ずーーーっと「ムカムカする」とか、「胃がもたれる」とか、そういった胃の不調は、ここから。


鍼灸の出番も、ここからです。



たとえば、胃が荒れている人を触診すると、胃のところが冷えていたり、内臓なのに硬くこわばっているなど、皮膚の上から触ったとき、普通と違う感じがあります。


鍼灸師が触診すると、胃の不調は、胃の冷えや、胃のこわばった硬さとして感じとることができます。


胃をふんわりとやわらかく、緊張なく、温かくすることを、鍼灸師は考えます。




具体的には、

  • 胃が冷えている人…胃を温める

  • 胃が硬いヒト…胃の周辺の筋肉を柔らかくする

胃が冷えがちな人には、箱灸というお灸がすごくいいです。もちろんホッカイロなんかでもいいんですが、箱灸はカラダの奥までしっかりあったまるので、効果は抜群。



※箱灸ってこういうものです↓↓


別に箱灸にこだわる必要はありません。


皆能器でも、あずきのチカラでも、お腹を温められるものを使ってもらえれば、良いと思います。大事なのは、続けることだけ。




温めることは、誰でもできる、一番簡単な健康法です。



また、胃が硬い人には、鍼が効きます。


胃はふくらはぎなんかと同じく、筋肉でできた袋みたいな臓器なので、こわばって硬くなることがあります。(冷えでも硬くなります)


胃に直接鍼を刺せるというものではないので、背中側と、お腹とに浅く鍼をします。両方治療すると効果的。胃そのものに刺さなくても、胃の上の皮膚や皮下脂肪まで鍼を刺せば、胃への刺激になります。


背中には、脾胃に効く、脾兪、胃兪というツボがありますし、足にある足三里は代表的な胃の特効穴です。


硬くこわばった胃を整えることは、鍼灸の十八番です。


早ければ、治療中にお腹がグーグー鳴りはじめ、腸が動き始めます(患者さんが感じて教えてくれます)


たいてい2~3回の治療でお腹がグーグー、グルグルしてくるものです。してこない場合はめっちゃ重症。その場合は食養生もし、日々家で職場でお腹を温めてもらわなくては、鍼治療だけでは変化が出ないでしょう。


重症ってことです。あきらめて、半年、一年、治療を続けてください。(私はよく「あきらめて」と言います。あきらめるって、「明らかにする」ってことです)


日常的に、胃に無理させないこと。

自分の胃の状態に敏感になって、冷やさないようにすること。冷えたらすぐ温めること。


でも自分だけでは治せないなら、プロに頼ることです。


頼れるプロを、知っておくこと。


大人の智恵ってもんです。




⇒関連記事「胃、気難しい王様」



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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)


「元気があればなんでもできる」と言いますがひっくり返せば「やりたいと思うことができないのは元気がないから」


子どもの頃、働く母親の背中を見て育つ中、忙しくても続けられる治療院があったらな…と思ったことがきっかけで、気付けば自分が治療家になっていました。


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