治療を受ける前に…病態把握

治療は、患者さんと治療家のチームプレイです。チームメイトである患者さんと治療家とで、認識のズレが大きすぎると、うまくいきません。だから最初に認識を統一します。病態把握です。

病態把握というのは、患者さんのお悩みを、できるだけ客観的なものに置き換えることとも言えます。



・お悩みは、何がきっかけで始まりましたか?


・どういうときにマシになり、どういうとき悪化しますか?


・これまで、そのお悩みで、病院や治療院にかかりましたか?


・先生はどうおっしゃっていましたか?


・治療によって、なにか変化がありましたか?


・そのお悩みは、なぜ解決してないんだと思いますか?


・どうしたら解決すると思いますか?



鍼灸は病院ほど、客観的な検査手段を持っているわけではありません。


血液検査の数値とかMRI画像とかね。




けれど、患者さんが「鍼灸は痛いけど魔法のように効く」と思っていて、治療家の方は「これは容易じゃないぞ」と思っていたら?


お互いの治療への取り組み方は随分異なったことになります。




たとえば…潰瘍性大腸炎のような、誰もが難しいと思っている病気。


ご本人も、難しい病気だとは認識しているのですが、一方で同時に鍼灸を魔法のような治療法だという過大なイメージを持っておられることもあります。


数回の治療で劇的に変化が現れ、「時は流れ」(つまり具体的にどんな治療をしてもらえるのかは不明…ということ)半年後には笑顔で「やったー!」と…

そういうイメージを患者さんが持っていた場合、治療家は、あらかじめその期待を退けておかなくては、患者さんを騙したことになります。




率直に申し上げます。


簡単に数回の治療で治ると保証できる病気はありません。




ほとんどの方が、整骨院に行き、病院には当然かかって、整体に行って、漢方薬を飲んで…その後が当院です。


「たかが腰痛」


であっても、その腰痛を、こじらせてから、当院においでになります。




最初はたかが腰痛だったでしょう。


しかし整骨院や整体を回っている間に、難治化してしまっていることが多いです。




生半可な取り組みでは治らない、その覚悟で取り組んでいただかなくてはなりません。


その治療のパートナーに当院を選んでいただけますことは、何よりうれしいと思います。


しかし、チームのリーダーは、どんな場合でも、必ず患者さんご自身です。


私には、皆さんに治療を強要できる立場ではありませんから。




リーダーである患者さんが、病態把握を甘く見てしまえば、プロジェクトは失敗します。




・お悩みは、何がきっかけで始まりましたか?


・どういうときにマシになり、どういうとき悪化しますか?


・これまで、そのお悩みで、病院や治療院にかかりましたか?


・先生はどうおっしゃっていましたか?


・治療によって、なにか変化がありましたか?


・そのお悩みは、なぜ解決してないんだと思いますか?


・どうしたら解決すると思いますか?




ご来院前にこのことをしっかり考えてみてください。


#なぜこれまでの治療で治らなかったか


#どれくらいの治療が必要と思うか





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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)


「元気があればなんでもできる」と言いますがひっくり返せば「やりたいと思うことができないのは元気がないから」


子どもの頃、働く母親の背中を見て育つ中、忙しくても続けられる治療院があったらな…と思ったことがきっかけで、気付けば自分が治療家になっていました。


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