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「そこ!」というコリを狙える 大阪の鍼灸院 

治療後のふらふら…低血糖の話

うちの師匠から、患者さんが治療後にフラフラすることがあるから、いつでも対処できるように!


と言われて、3年くらい経ちました。


その間、院に切らしたことがない「ブドウ糖」


「患者さんがふらふらになったとき、すぐ飲んでもらうように」


「転んで怪我するリスクがあるから、ベッドの上で飲んでもらうように」


「キャンディじゃダメで、薬局に売ってるブドウ糖」


ブドウ糖ってこういうやつです。


ドラッグストアで売っていて、一袋200円くらい。
























固形です。


口の中で、ふわ!っと溶けます。


キャンディじゃダメなのは、吸収の違いらしいです。


うちの師匠が、ブドウ糖を院に置くように勧めたのは、胃がんの患者さんが、師匠の院にお越しで、その方がよくフラッとなるからなんです。



ダンピング症候群というのですが、


胃というのは、人間が、一日中ものを食べ続けなくて済むように、栄養源である、食料をいったん保管する、倉庫なんです。


強酸の胃液で、食べ物を腐食から守っているんですね。


で、胃がんで、胃を切除した人というのは、その保管庫がない。


栄養の「貯め」が効かないんです。



胃を切除した後に起こる代表的な症状に「ダンピング症候群」と呼ばれるものがあります。

本来、胃は摂取した食物に胃液を混ぜて粥状にし、貯めて、徐々に小腸に送り出す働きをしていますが、胃を切除してしまうと摂取した食物が急速に小腸に流入するためにダンピング症候群が起こります。食事中や直後(30分程度)にみられる早期と、食後2~3時間たってみられる後期(晩期)に分けられます。

とくにこの後期は、


食物が腸に移動し、短時間で吸収されるため、一時的に高血糖になります。これに反応してインスリンという血糖を下げるホルモンがたくさん分泌され、逆に低血糖になって起こります。

ようは急激な「低血糖」がふらつきの原因です。




ブドウ糖というのは、低血糖の対処法なんです。


なぜ、低血糖が鍼灸治療で起こるのか?


胃がんの患者さんが、後期ダンピングでふらつくのは分かる。でも、鍼灸はそれと関係ないじゃないか?と疑問でしょう。




私はよく、鍼灸は東洋医学の「外科」なんだ。鍼灸は簡易手術なんだ、と言います。


また、コリを取り除いて、血行を改善する医療なんだとも。


鍼灸治療の狙いは、血行の改善。


その血…血球成分の大部分は、赤血球。


この赤血球は、核とミトコンドリアがない特別な細胞です。




実のところ、赤血球は、身体の「細胞」40兆個あるとか言われていますが、その数の半分くらいは赤血球…らしいです。


血液1µLあたり成人男性で420-554万個…だいたい500万個として、


人体の血液量が5Lくらい。500万×10の6乗×5Lなので、25兆…?


計算間違ってなかったら、25兆個は赤血球。




全細胞の、かなりの部分が、わたしら、赤血球なわけですよ。


驚き通り越して、呆れますね。




そんで、ブドウ糖は、脳の栄養素ともいわれますが、赤血球のエネルギー源でもあります。


ミトコンドリアを、赤血球持ってないんですよ。解糖系という、ブドウ糖を使ってエネルギーを作るやり方しか、エネルギーを作る手段を持ってない。だからブドウ糖が栄養源として必要で、25兆個の赤血球がブドウ糖を1個使っても25兆個。




ふらふらする、といえば、「貧血」のイメージがありますが、それまた赤血球(ヘモグロビン)の話でしょ?


同じようなことが、低血糖でも起こる…のは当然なんちゃうかな、と愚考いたします。


低血糖も、貧血も、どちらも赤血球なわけですから。




鍼灸治療をすれば、一気に血が動きます。エネルギーを放出して、赤血球は働きまくる。


赤血球が一時的にエネルギー使い果たす。つまり赤血球が過労する。エネルギーを使い果たして、ふらふらになる。


だからブドウ糖が必要になる。


そういうロジックです。


 

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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ

鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)


大阪の女性鍼灸師


子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。


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発行者 はりきゅう和-nagomi- やまさき みほ 〒540-0004 大阪市中央区玉造2-16-18

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