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「そこ!」というコリを狙える 大阪の鍼灸院 

表情が戻ってきた一人の女性

  • 執筆者の写真: やまさき みほ
    やまさき みほ
  • 2025年12月25日
  • 読了時間: 4分

首肩コリ。


一番単純そうなこの悩みが、その人の人生を真っ暗闇にしてしまっていることが、割とある。


私自身、そこまで肩こりがきつい人ではないので、鍼灸師にならなかったら、肩こりの本当の怖さなんか知らずにいただろう。しかし、今、私は少なくとも3人、首肩コリで人生がずっと曇天だった人を知っている。


今日はそんな首肩コリに悩んでいた一人のママさんの話を書きます。



「人生が」なんて言ったら、大げさ、オーバーな表現と言われてしまうかもしれません。


が、おそらく、ご本人たちに話を振ったら、「曇天なんてもんじゃなかった」と叱られるかもしれません。


その代表格が、首肩コリのママさん(ここではTさんとします)です。


なぜなら、彼女の首肩コリは、彼女のひとりでなく、遺伝的、体型的なものだったからです。




Tさんはとてもなで肩で、首が白鳥のように長いのですが、この体型は、Tさんだけでなく、Tさんの家族に共通する遺伝的体質なのです。


Tさんに初めて会ったときの印象は、とても礼儀正しい、上品な奥さん…だけど、どこかよそよそしく、壁を感じる人。


初診から一年と3か月ほどのお付き合いですが、私はその間、Tさんが笑った顔を見たことがありませんでした。


笑おうとしても、どこか悲しそうな顔だったからかもしれません。




話すときも、動くのは口の周りだけ。

我慢強く、愚痴を云うひとではないですが、しゃべってるときも、ほとんど表情が変わりません。


悲しい、辛いという気持ちも、押し殺しているようでした。


患者さんが、表情を変えない、見せないということは、重症の患者さんに多いことなので、私は気にしないようにしていました。




首肩のコリは、もちろん強烈でした。


とくに肩は、コリの強さのあまり、新たな骨でも作ったのか?思うほどの硬さで、私がどれほどがんばっても一年近く変化がほとんどありませんでした。変化が出始めたのは、ここ3か月ほどの話です。


Tさんは、私のところに来る前に、十年くらい、鍼や色んな治療に通われていたそうです。


しかしほとんど変化がなかったろうことは、わざわざ確認するまでもなく、おのずと分かってしまいました。




今年の夏ごろ、Tさんは、病院でハイドロリリースの治療を受けました。


しかしそれでもあまり大きな変化はありませんでした。


Tさんのなで肩で首が白鳥のように長い体型は、骨格的に負担が大きいのです。「もしかして無理なのかな? 骨みたいな硬いコリは、本当に骨なのかな?」


病院のハイドロリリースでも効果がないのに、鍼灸に何ができるんだろう?と。


ところが、それからしばらくすると、鍼の効果が出始めたのです。


それと同時に、Tさん自身にも変化があらわれ始めました。





これまで語る言葉も少なかったTさんから、質問を受けることが増えるという形で現れました。


私の栄養療法の体験や、栄養療法に関する藤川徳美先生の本のことなど、治療の後、サッと帰ってしまうタイプだったTさんが、積極的に質問をしてくれるようになりました。


極めつけは、能面だったTさんの顔に表情が浮かんでいるのです。


そして、Tさんは、自分の体験を話してくれました。





実はTさんは、あまり上を向くことができなかったそうです。


うがいをするのに、首の後ろを手で押す感じにしないと、うがいができなかったのです。


ストレートネックのせいで。





失礼ながら、嘘か冗談か、「うがいをするのに、首の後ろを押す」という話が、小噺みたいに聞こえました。「本当ですか?」と念を押してしまったほどです。


私は、Tさんの痛みの1割も分かってなかったなぁと思いました。


この話を聞いて、首肩コリが、「単なる」なんてとても言えない、人生を曇天にするほどのものだと、皆さんにも伝われば良いのですが。




今、Tさんは一回ごとに、どんどんと治っていっています。


Tさんのように、首肩コリに真剣に苦しんでいる人は、きっとまだまだいるでしょう。


ぜひ、あなたの周囲に首肩コリの人がいたら、やさしくしてあげて欲しいです。





※ このエピソードはTさんに許可をいただいてご紹介しています。



 
 
 

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