体に悪いものばかり食べていると、お母さんに言われませんか?
「病気が欲しがってるんだよ」って。
とくに体調が悪いときほど、ジャンクフード「こんなもの食べちゃダメだ」と思いながらも止められなかったりします。
この原因について、やっと腑に落ちる話ができると思います。

『シンプルで合理的な人生設計』橘玲 著に、こんな話が出てきます。
引用しまっせ。
「人類学者ハーマン・ポンツァーは10年にわたってハッザ族とともに生活し、彼らの運動量とエネルギー消費量に関するデータを収集した。
ハッザ族の成人は、1日に6~9マイル(約9.7~14.5キロ)歩いている」
私はほぼ毎日、徒歩で片道40分、往復80分歩いていますが、これは4キロとちょっとです。消費カロリーはたったの280キロカロリーであることを申し添えときます。
引用を続けます。
「ところが驚いたことに、ハッザ族の1日のエネルギー消費量は、(1日に6時間テレビを見ている)平均的なアメリカ人と同じだった。彼らは非常に効率的に歩くので、ほとんどエネルギーを消費しないのだ。
ここからポンツァ-は、「1日当たりのエネルギー消費量は世界中どこでも同じ」だと考えるようになった。しかしそうなると、ハッザ族が歩いたり、登ったり、走ったりするのに使うエネルギーを、現代人はどこで使っているのだろうか?それは「炎症反応を強化すること」だ。
炎症反応とは、感染症と戦ったり、外傷を治したりするためにマクロファージというアメーバ状の大きな細胞が活性化することだ。(強調・下線・赤文字は、すべて引用者による)
貪食細胞とも呼ばれるマクロファージは、TNF(腫瘍壊死因子)という感染防御タンパク質を産生する。そしてこのTNFが、心疾患を引き起こす要因のひとつとされている。ーうつ病など精神障害の原因のひとつが脳の炎症(自己免疫疾患)だという研究もある」
ハッザ族は、運動にエネルギーを使い、
現代生活者は、無駄な炎症を起こして、自分の健康を害することに、栄養を使っちゃってる、ってことです。
皆さんは、「私は、そんなに糖質、摂ってない。無駄なカロリーなんか摂ってない。だって私は痩せているし!」と思ってるかもしれない。かも、しれない。
でも、いっぺん、「あすけん」に、その「ふつ~」の食生活とやらを、入力してみなされ。
糖質、突き抜けてるから。
私見だけど、「あすけん」の栄養の計算は、かなり甘いところがある。特に糖質について、甘いところがあると、私は見ている。
実測値じゃなくて、古い情報を使ってるんじゃないかって。
つまり、あすけんで、糖質が突き抜けてるとしても、突き抜けてないとしても、実際摂ってる糖質量は、もうちょい多いはずだと思うってことです。
なぜなら、品種改良で、サツマイモも、米も、ニンジンも、なんもかんも、甘くなってるから。
昔のニンジンと、今のニンジン、えぐさも甘さも、全然質がちがうでしょう?
古いデータ使ってたら、糖質は実際より控えめに出るはずだからね。
だから、たいてい、不調がある人は、糖質摂りすぎ、且つ、運動不足(そりゃ、ハッザ族と比べれば、たいがいだろう)
これで、体調悪いときほど、ジャンクなものが食べたくなることも説明がつく、と私は考えた。
なぜなら、体調の悪さを、脳は、「身体が攻撃を受けている」と、解釈するだろうし、そう解釈したら、「もっと炎症起こしちゃれ」と行動するだろうから。
より、炎症を起こしやすい食べ物を、食べさせたがるはずだ。
脳は、縄文時代から進化してないからね。
ストレスを受けた時、甘いものが欲しくなる理由。
私がうつ病になった原因も、これで説明がついたと思う。
そして、私は、自分が栄養療法に取り組んだことが、正しいという確信も強化したし、また鍼灸がなぜ良いのか?それも、鍼を刺せば刺すほど、色んな付随効果が起こるのかもよく分かった気がする。
「無駄な炎症」
傷ができれば、マクロファージが出てきて、仕事をする。
脳や臓器を攻撃していたはずの、無駄な炎症が、身体の補修に回る。
だから、ひざ痛や腰痛の治療であっても、付随的な様々な良い結果が起こるんだろう。
無駄な炎症が減るんだから。
皆さん、主食は一日最大2回まで。60g~80gくらいまで減らし、夕飯では主食は抜き、お菓子、甘味は極力避けた方がいいと思います。
あなたに不調があるとしたら。
数日完全に甘いものを断つことができたら、一旦脳の炎症は治まります。ジャンクフードが欲しくはなくなる。
でも、癖になってるからね。炎症を起こすのが癖に。
ちょっと油断したら、すぐ炎症を起こすし、炎症を起こすものが欲しくなるよ!
気を付けて。
私も気を付ける。
当院の鍼灸と栄養療法(メガビタミン療法)は、きっとあなたにとって、健康づくりの一番の味方になれると思います。
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PROFILE

山崎 美穂 やまさきみほ
鍼灸師(国家資格 はり師+きゅう師)
大阪の女性鍼灸師
子どもの頃、仕事と主婦業で忙しい母親を見て、「忙しくても通い続けられる治療院があったらな」と思ったのが、開院の動機です。
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